イラストレーター向けパソコン! Illustratorに最適なスペックは?

イラストレーターのノートパソコンのおすすめ

AdobeのIllustrator(イラストレーター)をパソコンで使いたいというクリエイターさん向けに、快適に動作する必要なパソコンスペックをまとめました。ノートパソコンやデスクトップPCをご紹介しています。

クリエイティブな作業をパソコンで行う場合にはイラストレーターはかかせません。
グラフィックデザイナーやDTPのプロなどが使うパソコンには必ず入っているアプリケーションですね。
ノートパソコンでも動かせるスペックをまとめました。また、おすすめ製品のMacとWindowsをご紹介しています。

IllustratorやPhotoshopで制作する

Illustratorをノートパソコンで使う
IllustratorやPhotoshopをパソコンで使用するにはある程度のスペックが必要です。特にグラフィックデザインのようにオブジェクトが多く表現が複雑な場合には、PC性能が低いと編集したときに、もたつく可能性があります。
また、Adobe CC(クリエイティブクラウド)の場合にはネットワークで認証ができる環境が必要です。ネットが使える環境であれば問題ありません。

イラストレーターの使い方としてはデザイナーなら、パスで図形を描いたりテキストを組み合わせてデザインをします。絵を描く方はペンツールで制作する方法が多いですね。オブジェクトの変形など機能も豊富です。

Illustratorのソフトが使えるスペックは?

Illustratorのソフトが使えるスペックは、Windowsの場合にCPUはインテル マルチコアプロセッサー(64ビット)または AMD Athlon 64です。PentiumやCeleronよりCore iシリーズの方が快適でしょう。メモリーは16GB以上のRAMを推奨しています。規格はDDR4でもDDR5でも問題ないはずです。ハードディスクは2GB以上の空き容量があるSSDを推奨。GPUは1 GB 以上の VRAMで OpenGL バージョン 4.0 以降がサポートされている必要があります。注意点としてmacOSでは3 GB 以上の空き容量が必要です。
>>Illustrator の必要システム構成 公式サイト

Illustrator(イラストレーター)向けパソコン選び方

Illustrator ノートパソコン選び方
通常のパソコンよりも高いスペックのパソコンが必要です。
モニタは大きめの方がイラストレーターのアートボードを広く使えるのでおすすめです。サイズは大きい方が情報を多く表示できるので作業効率が良いです。

予算は10万円~20万円を一つの目安としておくと良いと思います。あまりにも価格が安いモデルは性能が低いので動作がもたつきます。また、映像や動画編集をするパソコンほどGPUの性能がハイスペックではなくても使えます。

プロや法人の場合などがグラフィックソフトを使う場合には、Adobe Creative Cloud (Adobe CC)推奨スペックパソコンiconワークステーションiconなどを選ぶのも一つの方法で、安定した動作が魅力です。もちろん、個人の場合であればある程度のスペックがあれば十分です。

CPUは性能で重要

クリエイションするワークの内容によっても異なってきますが、画像編集よりも動画編集の方が高い性能が必要になります。
ですので、Adobe Premiere ProにIllustratorファイルを読み込むような場合は、CPUもメモリも機能は高めの方が快適に動きます。

CPUはマルチコアが推奨スペックになっています。デュアルコアやクアッドコアのCPUを搭載しているモデルを選ぶようにしましょう。
インテルならCore i5・Core i7・Core i9ぐらいだと、クロック数も高く処理速度の動作が軽快です。もちろん、同等スペックのAMD Ryzenでも使えます。Celeronだと厳しいかもしれないので、インテルなら12世代や13世代を搭載しているパソコンがおすすめです。

GPU(グラフィックボード)

GPU
イラストレーターと合わせてPhotoshopを使うような場合は、表示を高速に処理するためにグラフィックボードを搭載されてるタイプがおすすめです。
GPUはNVIDIA Quadro、Intel HD Graphics、AMD Radeonなどに対応しています。目安としては、GeForce GTX 1660ぐらいのスペックを用意しておきたいところです。RTX 3050 ~ 3070あれば十分な条件でしょう。

イラストレーターやフォトショップをノートパソコンで使う場合にはGPU(グラフィックボード)はあると良いです。GPUが搭載されていればイラレでプレビューのパフォーマンスも良くなります。また、クリスタではOpenGL 2.1対応を推奨しています。とくに、イラスト制作で細かく作り込んでいったり、動画まで手がけたりする場合にGPUは大事になります。

メモリ8GB以上を搭載モデルを選ぶ

メモリはイラストレーターの必要なスペックとしては最低でも8GB、推奨は16GB以上です。
RAMは多いほうが快適で、不足をすると動作がもたつくようになります。イラレとフォトショを同時に立ち上げて使うような場合には、容量は多いほうが快適です。
CPUの次にパソコンの性能を感じやすいパーツではないでしょうか。フリーズをする原因になるのもメモリが多いですね。PCを自作するぐらい詳しければ問題ないですが、後から増設するのが面倒な方は、最初に搭載しておいたほうが楽です。複数のソフトやアプリを、併用して業務で使いたいときには必須ですね。

ストレージ

イラストレーターの空き容量は2GB以上
イラストレーターの空き容量は2GB以上のSSDを推奨しています。ストレージはHDD(ハードディスク)とSSDがありますがどちらでもソフトウェアは動作します。また、SSDの方がパソコンの起動も速くなります。
容量は256GB以上あるとデータを保存をするのに余裕があるでしょう。専用のパソコンとして使用するなら、なるべく大きめの容量があったほうが快適です。イラストレーターでは写真など画像ファイルを埋め込んで保存するとファイルサイズが大きくなります。もし、容量が不足するようであれば外付けのドライブを使うという方法もあります。

周辺機器との接続

周辺機器はイラストレーターでデザインをしたり、CADで設計をしたりする方にとっては、接続できる端子が必要になる場合があります。
デバイスの種類としては、ペンタブレット・外付けのSSD・カードリーダーなどがあります。また、3DCGでは専用のコントローラーを使うこともあるでしょう。そのため、何の接続端子が利用できるか、ポートの種類と数をチェックしておくべきですね。

モニター

モニターの解像度はフルHD(1,920 x 1,080 以上)を推奨しています。Windowsの場合にはタッチスクリーンに対応していればタッチワークスペースを使うこともできます。色にこだわる場合は発色が良いかチェックするのがポイントで、ディスプレイはAdobe RGBなど色域が広いと方が、制作用には最適です。また、サイズはレイヤーなどのツールバーを活用したいなら、画面は大きめの方が便利です。

イラストレーター向けパソコンおすすめ

Windowsのパソコン

windowsのノートパソコン
adobe CC (creative cloud)の推奨スペックは以下の通りです。

OSはWindows11またはWindows10
Intel(64ビットまたは AMD Athlon 64 プロセッサー)
64bitの場合に必要なメモリ:8GB 以上のRAM(16GB 以上を推奨)

ハードディスクは2GB以上の空き容量(インストール時には追加の空き容量が必要)、SSDを推奨

モニターの解像度 1,024 x 768 以上の画面解像度のディスプレイ(1,920 x 1,080 以上を推奨)
インターネットに接続可能であること

HP ノートパソコン ENVY x360

HP ノートパソコン
HP(ヒューレット・パッカード)のノートパソコンで「ENVY x360」です。
バッテリーは約12時間使えるので外でもデザインなどクリエイティブな用途で作業ができます。
無線LANの接続はBluetooth 5.2やWi-Fi6に対応しています。

スペックは選べるようになっており、CPUはAMD Ryzen™ 5 5625U プロセッサーまたはRyzen™ 7 5825Uが選べます。
メモリは16GB、GPUは内蔵型のAMD Radeon™ グラフィックスです。HDDと比較して起動が速いPCIe NVMe M.2 SSDを搭載しています。また、資料なども作るならマイクロソフトのMicrosoft Officeをオプションで選ぶことも可能です。

2023年05月05日13:10の時点では124,400円から購入できるモデルです。保証は1年間あるので、商品について不具合の悩みがあれば電話サポートの相談ができるので安心ですね。


ASUS Zenbook Pro 16X

ASUS Zenbook Pro
ASUS(エイスース)のノートパソコンでZenBook Pro 16Xです。15.6インチと比べて少し大きい16インチの画面でグレア(光沢)があるタイプです。
有機ELのパネルを搭載していて解像度が3,840×2,400ドットなので、高精細で色域が広いのが特徴。CPUはインテルの第12世代 Core i7-12700H プロセッサー、メモリは32GB LPDDR5、ストレージの容量は1TB (PCI Express 4.0)です。
グラフィックボードはNVIDIA® GeForce RTX™ 3060 Laptop GPUを搭載しており、アドビ イラストレーターのGPUアクセラレーション機能にも対応しています。
動画編集などもできる高性能なグラボですね。

ハイエンドなモデルなのでイラストレーターやフォトショップでフィルタをかけるような作業でも快適。ハイスペックな性能でプロにもおすすめです。

スペック

  • メーカー:ASUS
  • 製品名:Zenbook Pro 16X OLED UX7602ZM
  • 発売日:2022年8月4日
  • インターフェイス:HDMI×1、Thunderbolt4 (Type-C) 、USB3.2 (Type-A/Gen2)
  • バッテリー駆動時間:約10.3時間
  • 重量:約2.4kg


Lenovo ThinkPad P16s Gen1 モバイルワークステーション

Lenovo ThinkPad P16s Gen1 モバイルワークステーション<
Lenovo ThinkPad P16s Gen1 モバイルワークステーションです。16インチのディスプレイで大画面。
解像度がWQXGA液晶IPSパネル。TNパネルなどと比較して、クリエイティブで色が正確に把握ができるので作業性に優れています。

イラストレーターも動作するスペックで、グラフィックボードはNVIDIA® Quadro® T550 4GB GDDR6、CPUはインテル i5-1240P(最大 4.40 GHz) ~ Core™ i7-1260P プロセッサー (Eコア最大 3.40 GHz Pコア最大 4.70 GHz)を搭載。メモリーは8GB ~ 16GB DDR4-3200MHz(オンボード)、ストレージの容量は512GB SSD M.2 2280 PCIe-NVMeです。※Core i5モデルもあるので選ぶときに注意です。

レビューでの評価も高いノートPCで、メインで使える性能があるのでおすすめです。ビジネスで使う場合にはMicrosoftのソフトウェアをオプションで選択できます。


マウスコンピューター DAIV

マウスコンピューター DAIV
マウスコンピューターのクリエイター向けのシリーズでDAIVです。ノートパソコンのBTOパソコンなのでメモリを増設したりストレージを拡張するなどカスタマイズが可能になっています。

イラストレーターを使うPCを選ぶときに、商品の構成がいくつかあります。「DAIV Z6-I7G5TSR-A」の場合にはWindows 11 Home 64ビット、CPUはインテル® Core™ i7-12700H プロセッサー、グラフィックスはGeForce RTX™ 3050 Ti Laptop GPUです。
メモリが16GB (8GB×2 / デュアルチャネル)、ストレージが512GB NVMeです。クリエイティブな作業環境に合わせて自分好みで決められるのが魅力ですね。

デスクトップパソコンと液晶ペンタブレットのセットモデルなども発売されていましたが、2023年05月05日 現在は無いようです。セールで安い値段で売っていることもあるのでチェックしてみると良いですね。
※それぞれ違うモデルが並んでいる場合があるので、選ぶときはスペックにご注意ください。


クリエイターパソコンに最適: ASUS ノートパソコン Vivobook Pro 16X OLED

クリエイターパソコンに最適: ASUS ノートパソコン Vivobook Pro 16X OLED
ASUSの「Vivobook Pro 16X OLED」は、16インチで、15.6インチよりもひとまわり大きいサイズです。ディスプレイが美しいOLED(有機EL)なので、クリエイターパソコンに最適。
CPUは第12世代 インテル Core i9-12900Hプロセッサー( 14コア/20スレッド/最大5.00 GHz)で、グラフィックカードはNVIDIA GeForce RTX 3070 Ti Laptop GPUを搭載しています。
メモリは 32GB DDR5-4800、ストレージの容量はSSD 1TBです。

インターフェースはThunderbolt Type-C(USB PD対応)や、USB3.2 Gen2 Type-Aが使えるので、イラストレーターで作成したデータを外付けストレージなどへ保存するのに便利です。

選ぶポイント:

プロにもおすすめ

  • GeForce RTX 3070 Tiのグラフィックボードを搭載しているモデル


パソコン工房 SENSEシリーズ デスクトップPC

パソコン工房 SENSEシリーズ デスクトップPC
ミニタワー型のデスクトップPCで省スペースで設置することができます。
性能はグラボ搭載モデルならイラストレーターなども使いやすいですね。また、大きめのディスプレイを接続すれば、メニューなども表示しても作業しやすくゆとりがあります。ショートカットキーなどで操作はすると思いますが、モニターを選べるのはデスクトップのメリットですね。

パソコン工房のsenseシリーズはクリエイター向けのモデルで、GeForce RTX 3060 12GB GDDR6のグラフィックを内蔵。マザーボードはmicroATXです。
CPUは第12世代のインテル Core i7-12700プロセッサー(12コア 20スレッド 最大4.90GHz)、メモリは16GB(8GB×2) DDR4-3200 DIMM (PC4-25600) 、ストレージは500GB NVMe対応 M.2 SSDです。

また、ミドルタワーiconでは拡張性があり、カスタマイズしやすいのが特徴です。オプションでOSもHomeとProを選択することもできます。

Macのノートパソコン

Macはグラフィックデザインの現場でもよく使われています。
Macでイラストレーターを使うにあたり注意しなければいけないのはIntel マルチコアプロセッサーで64bitが必須ということです。
対応しているmacOSのバージョンは、10.15(Catalina)、10.14(Mojave)、 10.13(High Sierra)
必要なメモリ:8GB 以上(16GB 以上を推奨)
ハードディスクは2GB以上を推奨しています。SSDを推奨
モニターの解像度は1,024 x 768 以上の画面解像度(1,920 x 1,080 以上を推奨)
windowsと同じくインターネットに接続可能である必要があります。

Illustrator MacbookProおすすめモデル

Illustrator MacbookProおすすめモデル

Apple MacBook Pro (Liquid Retina XDRディスプレイ :16.2インチ, メモリ:16GB RAM, 512GB SSD ストレージ, CPU:Apple M2 Proチップ)です。M1と比べて性能が高いM2 Proチップを搭載しているのがポイントですね。
グラフィックスは16コアNeural Engineを搭載。Thunderbolt 4(USB-C)ポート 、HDMIポート、SDXCカードスロットなどのインターフェースが使えるのも便利です。

Mac OS ではBig Sur、Catalina、MojaveなどでIllustratorが動きます。
SSD搭載モデルなのでHDDに比べると複雑なオブジェクトのAiデータでも読み書きが速いですね。
15.4インチ以上だと気軽に持ち運ぶというノートパソコンとしては少し重いですが、画面が広いので作業性が良いので、日常的にイラストレーターを使うパソコンとして使えます。

購入のポイントまとめ

イラストレーター向けのパソコンを解説しました。

購入のポイントをまとめると次の3点です。

  1. デザインを制作する場合にはソフトが快適に動くスペックが必要。
  2. ディスプレイが使いやすいこと。(ノートPCでは16インチで作業しやすいモデルもあります。)
  3. 複雑なグラフィックであればGPU搭載モデルを選ぶ。

選ぶポイントさえ理解できれば、選ぶのも簡単だと思います。大事な部分としてCPUとGPUはベンチマークで性能を把握するのがコツです。製品を選ぶときに迷ったらチェクしてみてください。

ノートPCでもデスクトップPCでもどちらでも大丈夫ですが、クリエイターにとってデスクの上がノートパソコン一つで仕事ができるのはシンプルな作業環境になのがメリットです。一方で、デスクトップは拡張性があります。絵を描くパソコンは液タブと同じぐらい制作で大事なアイテムですね。
ちなみに、IllustratorやPhotoshopは7日間は無料なので問題なく動作するかどうか試すことができます。いま使っているパソコンに入れてみて、遅いかどうか確認して、その動作スピードをもとに購入するPCの仕様を決めるのも良い方法です。(安価なモデルは価格のメリットはありますが、性能面でデメリットが出てくると思います。)

ちなみに、ゲーミングノートもグラフィックボードを搭載しているのでイラストレーターを快適に利用することができます。ただしゲーム用なので必要以上にスペックが高い場合もあるため、選ぶときには注意です。
もし、安く買うなら中古のMacbookPro 15インチなら20万円以下なら検討する価値があります。中古品なら価格も安いので初心者のかたにも購入しやすいです。
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windowsは下記の関連リンクもご参考ください。
Webデザイナーにおすすめのノートパソコン

おすすめのペンタブレットではイラストレーターの方に使いやすいデバイスをご紹介しています。デジタルでマンガを描く場合にはおすすめです。タブレットでもCLIP STUDIO PAINTに対応しているモデルもあります。

デザイナーさんにはiMacも人気があります。
ディスプレイとの一体型のパソコンは省スペースで設置ができるので人気があります。
>>一体型PC おすすめ
>>MacBook Pro



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この記事は「オススメPCドットコム」担当のタローが書きました。徹底分析をすることで、欲しい商品が探せるコンテンツのサービスにしていきたいと考えています。

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