動画編集の用途におすすめの、デスクトップパソコンをご紹介しています。
編集するPC環境にはAdobe Premiere Proのような映像制作をするソフトに必要なスペックとしてグラフィックボードやCPU、メモリなどある程度の性能が必要になってきます。パソコンを選ぶときには、BTOメーカーでクリエイティブ用のPCもあり動画編集で使いやすいモデルがそろっています。
人気の製品をご紹介していますので、動画編集で使用するデスクトップPCを選びのご参考になればと思います。
動画編集に最適なデスクトップPCとは?
動画編集で使うデスクトップパソコンはグラフィックボードを搭載した処理速度の速いPCがおすすめです。
初心者のかたでもある程度の性能があったほうが効率良く制作できます。また、動画編集ソフトが使える必要がありますね。
ゲーミング用もGPUを搭載しているので制作用に使えます。中級者から上級者の方はモニターを複数台使うこともあるため入力端子もチェックすると良いですね。
YouTubeの動画編集で解像度が720p(HD)ぐらいであれば10万円以下のノートパソコンでも制作できます。しかし、綺麗な映像で作成するならスペックが高いモデルの方が、サクサク動作するので動画編集作業も快適です。
さらに、2画面使ったりエフェクトを付けたりと、凝った編集を色々やろうとするとCPUに負荷がかかっても重くなく処理することができます。
もし拡張性まで考えるのであれば、ノートPCよりデスクトップパソコンの方が空きスロットを使えるのでおすすめです。
一体型よりもタワー型
動画編集用のデスクトップは一体型よりもタワー型がおすすめです。
Macのデスクトップの場合には一体型になってしまうため、拡張性もありません。ちなみに、一体型PCというのは液晶ディスプレイにパソコンが内蔵されているタイプです。動画編集の場合には保存するデータが大きくなるため、大容量の仕様にしたいときにはストレージを増設する必要が出てくるためです。
また、タワー型であれば27インチや30インチといった大画面のディスプレイが使えるのもポイントです。
動画編集向きデスクトップパソコンの選び方
処理性能はCPUのスペックがポイント
動画編集においてCPUの処理性能は、作業効率に関わるため重要になります。
インテルではCorei5、Corei7、Corei9 プロセッサーあたりが動画編集の作業で使えるスペックといえるでしょう。AMDでは Ryzen 5、Ryzen 7、Ryzen 9なら高性能ですね。メーカーとしてはインテルでもAMDでも、どっちが良いということもありませんが、CPUによって性能は違います。どちらも最終的にはコア数とスレッド数、クロック数の数値を見て性能を比較すれば間違えないです。
ちなみに、Adobe Premiere Proの最小スペックではIntel 第6世代以降(Windows・Mac)なのでCore i5 6500 3.2GHz以上ぐらいは必要ということになります。高画質な動画を編集する場合にはCore i7以上がおすすめです。
メモリは8GB以上を選択
動画編集の場合にはメモリは最低でも8GB以上は必要です。CPUと同じぐらい必要でRAMが不足するともたつきの原因になります。
解像度がフルHDの動画メディアコンテンツを制作する場合には16GB以上あると最適。4Kで制作する場合には32GB以上が目安です。基本としてメモリの容量は多い方が、同時に作業する作業が増えたときに安定した動作をするので安心です。
ソフトウェアによっても必要な容量は変わるので、推奨スペックをチェックすると良いですね。
ストレージはSSDの容量をチェック
動画編集では容量が必要になります。500GBぐらいあればローカルで管理することもあると思いますが動画の作品が増えれば外付けストレージなども使う場合もあると思います。
動画を圧縮すると劣化するため、圧縮は最後に行うことが多いため、一つの動画ファイル容量は大きくなりがちです。
ちなみに、パソコン内部にデータを保存するならSSDがおすすめです。容量で比較をするとHDDのほうが安いのですがデータの読み書きはSSDの方が速いです。
グラフィックボードは必要?
グラフィックボードはクリエイティブなパソコンで使う場合には、表示をする上で重要です。動画編集をするなら基本的にはGPUが必要なので搭載しているデスクトップPCがおすすめです。
解像度が4Kの動画ではなく、解像度が低く簡単な編集であればグラボは無くても大丈夫でしょう。ただし、CPUの内蔵型よりもグラフィックカードが搭載されていた方が性能が優れています。とくに、動画でエフェクト作業をする場合に、GPUアクセラレーションが使われます。
NVIDIAのCUDAではQuadro、GeForce GTX、Quadroシリーズなどが有名ですね。AMDではRadeon Pro WXやAMD FireProなどがあります。RTX 3050~3070ぐらいだとエントリ向けPCで多いですね。
動画制作で3DのCGを入れる場合にはハイスペックなグラボを搭載しているモデルの方が快適です。4Kなど高精細で編集するなら高性能なグラフィックボードのほうが快適でしょう。
画質(8K・4K・フルHD)
動画編集をする画質によってスペックを検討する必要があります。
画素数が高い順に、8K(4320p)、4K(2160p)、フルHD(1080p)、HD(720p)、SD(480p)です。
高画質な映像を編集すると性能も必要になってくるため初心者のかたならフルHDやHDを編集できるパソコンから始めると良いと思います。
映像制作ソフトはOSによって違う
動画を編集するときに使うパソコンのOSは、WindowsとMacの2種類と考えていいでしょう。Adobe Premiereのような本格的に使える主要なソフトウェアは、それぞれのOSに対応しています。
ただし、映像制作ソフトはOSによって違い、デスクトップの場合にはMacと比べて圧倒的にWindowsのほうが選べる種類が多いです。
また、Macのデスクトップでは一体型になるため、実際に製品を選ぶときにデスクトップPCの条件であればWindowsとなるでしょう。
動画編集向けデスクトップPCのおすすめ
Lenovo(レノボ) デスクトップPC / GeForce RTX 3050搭載
Lenovo(レノボ)のゲーミングデスクトップでLOQ Tower 17IRB8です。
CPUは第13世代インテル® Core™ i7-13700F プロセッサー (Eコア最大 4.10 GHz Pコア最大 5.10 GHz)、メモリが16GB DDR4-3200MHz (UDIMM)、ストレージは512GB SSD M.2 2280 PCIe-NVMeです。
グラフィックボードはNVIDIA® GeForce RTX™ 3050 8GB GDDR6を搭載しています。
インターフェースにはUSB3.2 Gen1 Type-Cなどを備えており、イーサネットコネクターで接続も可能です。前面にポートもあるので素早いアクセスが可能です。
詳細スペック
- 製品型番:90VHCTO1WWJP2
- サイズ:約 170 x 304 x 376mm
- 重量:約 8.4kg
初心者に適したエントリー向けデスクトップPC
タワー型で価格が安く予算を抑えられます。価格は20万円以下なので、編集用としては安いエントリーモデル。動画編集をこれから始める初心者の方におすすめです。
mouse DAIVシリーズ Core i7 / コスパ抜群
マウスコンピューターのmouse DAIVシリーズです。
クリエイティブ向けのデスクトップPCで高解像度で動画編集ができる性能があります。
CPUは第14世代のインテル® Core™ i7-14700KF プロセッサー (20コア / 28スレッド 最大5.60GHz)、メモリの容量が32GB (16GB×2 / DDR5-4800)、ストレージはM.2 SSD 1TB (NVMe対応)です。カスタマイズが可能でハードディスクを増設することもできます。
グラフィックボードはGeForce RTX 4060を搭載しています。
高機能なわりに価格も比較的、手頃なのでコスパの良い製品です。
スペック
- OS:Windows 11 Home 64ビット
- 電源:750W/AC 100V(50/60Hz)
- 無線LAN:Wi-Fi 6E( 最大2.4Gbps )対応 IEEE 802.11 ax/ac/a/b/g/n準拠、Bluetooth 5
- 重量:約11.5kg
コスパに優れたデスクトップPC
- 高精細な動画編集に対応したスペックのPC
mouse DAIV Core i7 RTX 4000シリーズ / タワー型
mouse DAIVでCPUがCore i7でコストパフォーマンスが高いモデルです。
パソコンスペックは編集環境としての機能としては、パフォーマンスが高くパワフルです。インテル® Core™ i7-14700KF プロセッサー(最大5.60GHz)で、グラフィックスはGeForce RTX™ 4070 Ti SUPERを搭載。
メモリが32GB (16GB×2 DDR5-4800/ デュアルチャネル)、ストレージは2TB (NVMe Gen4×4)です。
タワー型なので拡張性にも優れています。空きスロットもあるのでメンテナン性が高いです。動画のデータを多く保存する人にとって重要になるのがストレージの容量ですが、2TBあるので十分ですね。
● 選ぶポイント
- 動画も保存できる
EFFA(エファ) G05B クリエイター向けデスクトップPC / ミドルスペック
パソコンショップSEVENのクリエイター向けデスクトップPCで、EFFA(エファ) G05Bです。
ミドルスペックのモデルですが十分な性能があり、CPUはインテル® Core™i7-14700F プロセッサ(最大周波数 5.4 GHz)、メモリは64GB メモリ DDR4-3200で転送速度が理論上2倍のデュアルチャネルです。ストレージは1TB SSD NVMeです。グラフィックボードはGeForce RTX™ 4070を搭載しているのも魅力です。8箇所の拡張スロットがあり、省電力タイプのDVDスーパーマルチドライブも搭載しています。
AVERMEDIA Live Gamer 4K GC575のキャプチャカードを備えているのが特徴で、4K/144fpsのVRR・HDRパススルーに対応、最大の入出力解像度は4K/60fpsです。映像入力より遅延なく表示ができます。動画配信から編集作業まで行いたい方におすすめです。
筐体は静音性とメンテナンス性に優れています。シンプルなデザインなのもポイントです。
詳細スペック情報
- サイズ:高さ:520mm 幅:230mm 奥行き:522mm
- 重量:10.4 kg
- Windows11 Home
ツクモ TSUKUMO eX.computer ハイスペック クリエイターPC WA9J-P242/ZBH9
ツクモ TSUKUMO eX.computerの「WA9J-P242/ZBH9」は、ハイスペックな性能を備えるクリエイターPCです。CPUはインテル® Core™ i9-14900 プロセッサー(最大6.0GHz)で、冷却するための水冷CPUクーラーの仕様です。
エアフローに優れておりケースの前後に直径140mmの大型の冷却ファンを搭載しています。ケースの上部は空気が流れるようになっているので通気性も良いですね。
メモリは32GB (16GBx2) DDR5-5600、ストレージは1TB SSDを搭載しています。グラフィックボードはNVIDIA GeForce RTX 4090なので、4Kの動画編集をする方におすすめです。
BTOショップのカスタマイズができるモデルです。製作をした映像作品を多く保存する方は、追加ストレージで増設することもできます。組み立ては国内生産なので信頼性も高いです。
詳細スペック情報
- マザーボード:ASUS PRIME Z790-A WIFI (ATX)
- ディスプレイ出力:DisplayPort、HDMI
- サウンド:オンボードHDオーディオ
- 寸法:220(W)x447(D)x497(H)mm
- 重量:約17kg
- 1年保証
選ぶポイント:
高性能なデスクトップパソコン
- RTX4090を備えた高性能なデスクトップパソコンで、拡張性に優れたATXタワーケース
G-Tune : 最強レベルのデスクトップPC
G-Tune FZはマウスコンピューターのゲーム用のシリーズです。フルタワー型デスクトップパソコン。
効率よく動画編集を行いたいかたにおすすめのモデルで最強レベルといえるCore i9を搭載しています。
OSはWindows11、CPUは第14世代 インテル® Core™ i9-14900KF プロセッサー(TB時最大6.00GHz)を搭載しています。水冷CPUクーラーで冷却するため性能も高いスペックです。
グラフィックスはGeForce RTX™ 4090、メモリは64GB (32GB×2 DDR5-4800 / デュアルチャネル)を搭載しています。
ストレージの容量はSSD 2TB (NVMe Gen4×4)で動画ファイルを保存するのにも十分な容量です。また、DVDスーパーマルチドライブを搭載しているので、ストレージがいっぱいになれば移すこともできます。
ハイスペックモデルで、本格的に動画編集をしたいかたにおすすめです。
スペック
- OS:Windows 11 Home 64ビット
- インターフェース:DisplayPort、HDMI、USB3.2 Type-C、Type-Aなど
- 重量:約18.4kg
● 選ぶポイント
- 動画編集用として使えるデスクトップパソコン
HP ENVY TE02
HP(ヒューレット・パッカード)のデスクトップパソコンでHP ENVYシリーズのTE02です。
いくつか機種が選択できるようになっており価格が20万円台のモデルの場合には、CPUがインテル Core i7-12700K プロセッサー、メモリが32GB~64GB、ストレージは1TB Gen4 M.2 SSD (PCIe NVMe)。GPUは NVIDIA® GeForce RTX™ 3060 Tiを搭載しています。(スペックによって3070 Tiや3080 Tiもあります。)ちなみに、光学ドライブはありません。
クリエイター向けのPCで性能の良いNVIDIAのグラボを選べばAdobe Premiere ProでUHD 630と比較するとビデオ編集が最大13倍高速に動作するのが特徴です。
また、8Kビデオ編集のRTX STUDIO デスクトップを選ぶこともできます。
スペック
- 製品型番:TE02-0076jp
- 保証:1年間(引き取り修理サービス、パーツ保証)
- サイズ:約 165 x 396.1 x 448 mm
- 重量:約 13.75 kg
● 選ぶポイント
- 動画編集のスタンダードモデルからハイスペックPCまで選べる
※スペックの構成は低価格なモデルとハイスペックな製品で価格帯も大きく違いがあるのでご確認ください。(HP直販サイトの下のほうに値段があります。)
パソコン工房 クリエイターパソコン SENSE Ryzen
パソコン工房(グッドウィル)はBTOショップで高性能なモデルが多いメーカーです。
SENSEシリーズのデスクトップパソコンで「SENSE-F0X6-LCR58X-SAX」は動画編集ができる性能があります。
CPUはRyzen 7 5800X(8コア / 16スレッド /クロック数 最大4.7GHz)、メモリが16GB(8GB×2) RAM、ストレージの容量は500GB NVMe対応 M.2 SSDです。
グラフィックボードはGeForce RTX 3060 Ti 8GB GDDR6を搭載しています。
CPUクーラーは水冷式を搭載しており、静音で動画編集で高負荷の発熱でも冷却性に優れています。
スペック
- OS:Windows 10 Home 64ビット
- ミドルタワー / ATX
- チップセット:AMD X570
- 付属品:電源ケーブル、各種マニュアル、保証書
- 寸法:約幅235mm×奥行512mm×高さ548mm
● 選ぶポイント
- 快適に編集作業ができるRyzen7を搭載したデスクトップパソコン
Dell Inspiron 3020
Dell(デル)製のデスクトップパソコンでInspiron 3020でサイズがコンパクトなデスクトップです。
CPUがインテル 第13世代Intel Core i5-13400F(コア:10/キャッシュ:20MB/最大:4.6GHz)、メモリが16GB、ストレージは512GB SSD(PCIe)。
グラフィックボードはNVIDIA GeForce GTX 1660 SUPER 6GB GDDR6なので、簡単な動画編集なら快適です。
どちらかといえば、初心者向けのエントリーモデルといえるでしょう。CPUの速度が4.6GHzなのでも遅いということもなく、ビジネスにも最適です。本体はスタイリッシュなデザインで前面にUSBポートを備えています。
詳細スペック
- Windows 11 Home 64bit 日本語
- サイズ:29.3 x 15.4 x 32.43 cm
- 重量:4.94 kg
● 選ぶポイント
- コンパクトなデスクトップPC
10万円以下の安いモデルならランキングから選ぶ
人気のデスクトップパソコンを選ぶなら、パソコン工房の売れ筋ランキングが便利です。
10万円以下の価格が安いモデルが多くラインナップされています。デザインはシンプルなので使いやすいでしょう。簡単な動画や画像編集ぐらいであればCore i5ぐらいでもよいかもしれません。
ただし、本格的な動画編集の環境を構築しようとするなら、クリエイターパソコンから選択した方が良いと思います。クリエイター向けの場合にはRTXシリーズのグラフィックを搭載しているモデルもあるためです。
まとめ
動画編集向けのデスクトップパソコンは価格が安い10万円以下でもありますが、グラフィックボードやメモリが不足する場合にはBTOならカスタマイズをしたほうが良いです。
とくに4Kの場合にはメモリの容量に注意です。平均的には15万円前後と考えていたほうが選びやすいかもしれません。字幕を入れるような時間がかかる作業で編集中に音楽を聴くなど、複数のタスクで効率よくクリエイティブの制作するならメモリも多めのほうが快適です。
個人的にも悩んだら安い方にいきがちですがお伝えしておきたいこととして、安価なモデルは価格的には魅力がありますが、性能はそれだけ悪くなることも知っておけば大丈夫だと思います。もちろん、初心者の方は体感として性能の満足度は感じにくいので、エントリー向けを選ぶのもありかもしれません。
動画編集を仕事としていくかたなら、使いやすい機種が1台あると制作がはかどるので良いですね。
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