DTMで使いやすいノートパソコンは音楽制作するときに大事な機材の1つです。
MIDIで作曲したりマスタリングする時には17インチぐらいの画面が便利ですが、スタジオに持ち運ぶこともあるので13インチから15インチもおすすめです。
スペックは性能が高いほうが快適に使えますが、購入しやすいPCも厳選しているのでご参考ください。
目次
DTM向けノートパソコンの選び方

出典:Apple(アップル)
WindowsとMac
DTMを始める時にはWindowsとMacはどちらでも使えます。
ソフトウェアは年々進化しており、CPUやメモリはなるべく多い方が快適に操作できます。
また、DTPソフトによってはタッチ操作に対応しているDTMソフトもあります。
DTM用の音楽制作ソフトウェア
人気があるDTM用のソフトウェアはProTools、Cubase、Studio Oneがあります。
ミキシングやマスタリング、制作をするならProToolsです。MIDIエディタやリアルタイムレコーディングなどは使いやすいですね。
Cubaseは作曲や録音などで、非常に多くのユーザーに使われているブランドのソフトで、VSTにも対応しています。
Studio Oneは多くのミュージシャンやサウンドエンジニアが使うソフトウェアです。
ディスプレイは大きめが作業しやすい
ノートパソコンのディスプレイは大きめが作業しやすいです。画面は見やすいほうがDTMで楽曲の制作も効率的に作業できます。
大きさは15.6インチや17インチぐらいがおすすめです。とくに打ち込みのトラック数が多い場合には液晶画面が広いと効率的です。逆に、持ち運ぶなら14インチ以下のモバイルノートなら軽量でサイズもコンパクトになります。
解像度はピクセル数が多い方が細かく表示できるので表示範囲は広くなります。画面の表面は光沢(グレア)と非光沢(ノングレア)があるので選ぶときにチェックするのもポイントです。非光沢の方が反射しないので見やすいですね。
安い中古より新品
GPUを搭載していないノートパソコンであれば、値段は15万円ぐらいからあります。もちろん、ハイスペックな製品と比較すれば多少のもたつきは否めないですが、まずはDTMを初めてみるという方には良いと思います。安いノートPCの場合は、コストパフォーマンスが良いですがストレージが少ない構成もあるので、容量が少ないときには外付けハードディスクを使うという方法もあります。
ちなみに、新品と比べて中古のノートPCの方が安価ですが、感覚としてはバッテリーの使える時間を考えると、中古は使える時間が短いので新しい方が良いと思います。
DTM・DAW向けノートパソコンに必要なスペック
音楽制作で使われるDTMやDAWソフトの一例としてCubaseを使う場合に必要なスペックです。
つまり、DAWソフトはある程度ハイスペックな性能が必要になります。また、CPUの世代などパーツは新しい方が基本的に高性能です。Core i3以下だとDAWの用途だと難しいかもしれません。
オリジナルの曲を宅録する場合にソフトウェアをPCにインストールする時点で空き容量が必要になるので注意ですね。
ミックス(マスタリング)するときには大きめの画面で1920 x 1080以上あった方が制作する時の操作性も良くなります。
メモリで選ぶ
メモリは同時に作業するときに必要なパーツです。DTMで複数のソフトを使ったりするなら少し多めの容量が快適です。
最低でも8GB、16GBから32GBあれば余裕があります。後から64GB以上にしたいときには最大容量をチェックしておいたほうが良いでしょう。サンプリングの音源を使う場合には、なるべくメモリの容量は多いほうが良いです。
それから、規格にはDDR3 / DDR4 / DDR5などがあり、数字が大きいほうが新しいので性能が高く、読み書きが速くなります。
音源を多く使うならストレージ(SSD)の容量をチェック
DTMで音源を多く使うならストレージも容量を大きめを選んだほうが、音の種類も多く保存できます。
SSDとHDDがあり、SSDは読み込みのスピードも速いです。
HDDを選ぶ場合にはストレージの予算を抑えて大容量のストレージを使うことができるのでコスパに優れています。
もし256GBぐらいであれば、外付けSSDを使うという方法もあります。512GBや1GBあれば十分な容量です。
デスクトップPCとノートパソコンはどっちが良い?
デスクトップパソコンのメリット・デメリット
デスクトップPCのメリットは拡張性があることです。スロットに空きがあればドライブやメモリを増設することができます。また、インターフェースが多いモデルならディスプレイをマルチで取り付けられます。
もし、MVや動画編集など、ほかのクリエイティブ専用で手がけるのであれば、デスクトップのほうがグラフィックスは性能が高いモデルを選びやすくなります。
デスクトップパソコンのデメリットは、モニターやキーボードなど周辺機器を購入するため、トータルのコストがかかります。
ノートパソコンのメリット・デメリット
ノートパソコンのメリットは持ち運びができること。スタジオなど、DTMのパソコン環境を外で使えます。音楽のライブなどでも使用できるのがノートPCの魅力です。
また、これからDTMを初めるときには、環境を用意するのが簡単なので初心者のかたにおすすめです。
最近のMIDIコントローラーやオーディオインターフェースはUSB接続ができる製品が多いです。USBポートで差し込むだけのポータブルなタイプなら、場所を選ばずに音を入力できるのでノートパソコンが便利ですね。
逆に、ノートパソコンの場合にはオンボードでメモリが変えられない場合もあるので、拡張性はデメリットかもしれません。
どっちか迷ったら予算やPCを持ち運ぶかどうかという使い方などをふまえて選ぶと良いですね。
DTM向けノートパソコンのおすすめ
Apple MacBook Pro
アップルのノートパソコンでApple MacBook Proです。
OSがmacOSで、CPUはApple M2 Proチップ プロセッサでM1よりも処理の性能が速くなっています。14.2インチのLiquid Retina XDRディスプレイでバックライトを搭載しています。
キーボードはMagic Keyboardで、静かなタイピングができます。また、Touch IDが使えるので便利です。
インターフェースはThunderboltポート、USB、DisplayPortです。バッテリーは最大18時間駆動するので外出先でも使えます。
重さが軽量なノートパソコンで、約1.6kgで持ち運びできて便利です。
Macbookは音楽制作でプロのミュージシャンも使っておりおすすめです。Logic ProやGarageBandなどの音楽制作ソフトウェアも使えますね。デザインがスタイリッシュです。
サイズ | 14.2インチ |
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CPU | Apple M2 Proチップ |
グラフィックス | Apple 16core GPU |
メモリ | 16GB |
ストレージ | 512GB SSD |
選ぶポイント:
CPUがM2 Proを搭載しているモデル
- CPUはパワーがあり高いパフォーマンスを実現
富士通 ノートパソコン FMV LIFEBOOK
富士通のノートパソコンで「FMV LIFEBOOK AHシリーズ」で大きめの画面でDTMの操作がしやすい15.6型ワイド液晶です。(タッチパネルには非対応)
Office Home and Business 2021を搭載しています。
解像度がフルHDのディスプレイ、インターフェイスはHDMI出力、USB3.2(Gen2)Type-C、USB3.2(Gen1)Type-A、有線LANが使えるようになっています。
光学ドライブを搭載しているので、音源を保存するのにも便利ですね。
ストレージは大容量でSSD 1TBあるので、データを保存するスペースも確保できますね。実際に容量が少ないと悩んだりするので、余裕があるのは嬉しいポイントです。
サイズ | 15.6インチ |
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CPU | 第12世代 インテル Core i7-1260P プロセッサー |
グラフィックス | – |
メモリ | 64GB(32GB×2) |
ストレージ | SSD:約1TB |
ASUS ノートパソコン Vivobook 15X OLED
ASUSのノートパソコンでVivoBook Pro 15です。
クリエイティブ向けに最適なモデルで動画編集にも最適です。解像度が2,560×1,920で15.6インチの有機EL(OLED)ディスプレイ。CPUはAMD Ryzen 5 5600Hプロセッサー、16GBのメモリ、ストレージの容量は512GB SSD。GPUは内蔵型のRadeonです。
サウンド規格としてHigh Definition Audio(ハイディフィニション オーディオ)に準拠しており、2Wのステレオスピーカーを搭載。アレイマイク、Webカメラを搭載しています。
通信機能はBluetooth5.1で、無線LANはIEEE802.11a/b/g/n/ac/axに対応。USB3.2 (Type-C/Gen1) 、USB3.2 (Type-A/Gen1)、USB2.0のインターフェイスが使えるのも特徴です。
パワフルなスペックで格安に購入できるノートPCですね。バッテリーは充電をすると駆動時間は約10.3時間使用できます。
OSはWindows11 Homeのモデルです。
サイズ | 15.6インチ |
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CPU | AMD Ryzen 5 5600H 8コア/16スレッド モバイル・プロセッサー |
グラフィックス | Radeon™ グラフィックス |
メモリ | 16GB DDR4-3200 |
ストレージ | 512GB SSD |
BTO パソコン マウスコンピューター DAIV
mouse(マウスコンピューター)はBTOパソコンのショップでおなじみのメーカーです。
BTOの場合にはカスタマイズをして必要なスペックで注文することができるのがメリットです。
たとえば、DTMソフトウェアのABILITYをCDからインストールをする場合には、DVD-ROM ドライブが必要になるので注文時にドライブを選択することもできます。
DAIV 4PでDTM制作や音楽制作向けのモデルです。
スペックはデフォルトの状態で第12世代のインテル Core i7、メモリは16GBです。OSはWindows 11 Home 64ビットを搭載しています。
コスパも抜群でコストを抑えて購入したいかたにおすすめです。価格は税込199,800円~です。(2023年04月29日15:54の時点)
サイズ | 14インチ |
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CPU | インテル® Core™ i7-1260P プロセッサー |
グラフィックス | インテル® Iris® Xe グラフィックス |
メモリ | 16GB (8 GB×2) DDR4-3200 |
ストレージ | 512GB (NVMe対応) |
SONY VAIO SX14
スタイリッシュなSONYのノートパソコンでVAIO SX14です。
14.0型のフルHD(1920×1080)でワイドディスプレイです。日本語配列のキーボードです。
重さが1023gでロングバッテリーでFull HDでは最大で22.7時間で、外出先でも使えます。
顔認証や指紋認証もありセキュリティーも安心。
内蔵ステレオスピーカーや内蔵ステレオマイクを搭載しているモデルです。
サイズ | 14インチ |
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CPU | Core i7-1065G7 |
グラフィックス | インテル統合型 |
メモリ | 8GB |
ストレージ | SSD 256GB |
Dell ノートパソコン Inspiron 17
Dellのノートパソコンで17.3インチの「Inspiron 17」。大きめ画面で見やすいノングレア(非光沢)のディスプレイ。
DVDドライブを搭載しており音楽の曲を取り込んだり書き出す時に便利です。
テンキーのあるフルキーボードで数値入力もしやすいですね。※キーボードは日本語配列ではないようです。
Waves MaxxAudio Proはボリュームを引き上げてスタジオ品質のサウンド体験が可能です。
インターフェイスはUSB3.1(Type-C),USB3.1,USB2.0,オーディオジャック,HDMIを搭載しています。ストレージが大容量でMIDIの曲を保存するのに最適。
レビューでは起動が速いと評価が高い機種です。
サイズ | 17.3インチ |
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CPU | 第10世代 Intel Core i7 1065G7 |
グラフィックス | NVIDIA GeForce MX230 2GB |
メモリ | 16GB DDR4 |
ストレージ | 256GB SSD + 2TB HDD |
まとめ
DTMで音楽制作をするときに、使いやすいノートパソコンを解説しました。買う前には性能や機能を比べておくようにしましょう。レビューの感想も参考になります。
性能については、とくにCPUは発売の時期によって速度に違いも出てくるので、世代をチェックするのがコツです。また、音楽を取り込みやすい光学ドライブを搭載しているモデルや、Bluetoothでスマートフォンと接続できるモデルも良いですね。予算を抑える時にはストレージの優先順位は落としても良いと思います。後から外付けHDDやSSDも使えるからです。ただし、外付けサウンドカードなども合わせて使うなら接続する端子の数が充実していた方が安心でしょう。
ちなみに、音楽だけでなく動画なども編集するような場合にはクリエイター向けのグラフィックカードを搭載しているモデルがおすすめです。PCが詳しい方ならマウスコンピューター(DAIV)・ドスパラ(raytrek)・パソコン工房のようなBTOでカスタマイズもありでしょう。
というわけで、ノートパソコンはDTMで重要な音楽機材の1つ。サクサク動作するノートパソコンがあれば作曲も気持ちよくできて快適ですね。
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