RAW現像向けパソコンで、おすすめの製品をご紹介しています。
グラフィック機能が安定していれば、一眼レフのカメラなどで撮影をしてRAWファイルを色調補正するのに便利です。
カメラマンのプロフェッショナルな方も写真編集できるPCや、初心者の方も導入しやすいモデルもあります。
パソコンごとに特徴を掲載していますので、商品を選ぶ時のご参考ください。
RAW現像とは?
RAW現像とはRaw image formatのローのことで、カメラで撮影をしてRGBデータの未加工の状態から補正していくことを指します。
加工をして最終的にJPEGなどの形式に保存します。
RAW現像の作業としては露出補正の調整して、画像の明度を調整することもあります。また、画像をぼかしたりシャープにすることもあるでしょう。色合いを鮮やかにしたりコントラストを調整したり、ソフトの使い方はフォトグラファーの感性によって変わってきます。
RAW現像ソフトウェアとしてはAdobe PhotoshopやAdobe Lightroomが有名です。LuminarやSILKYPIXなども使われます。NikonやCanonのカメラメーカーのソフトウェアも高機能ですね。
RAW現像向けパソコンの選び方

ノートパソコン
ノートパソコンの場合には持ち運びができるのがメリットです。一眼レフやレンズなど撮影機材が多いカメラマンにとっては軽量なノートパソコンは便利です。
静物が被写体のフォトグラファーの場合にはプロファイルをセットしておいてディスプレイを見ながら撮影することも多いですね。
どれぐらいの時間を撮影するかバッテリーの駆動時間などをチェックしておくと良いと思います。
デスクトップパソコン
デスクトップパソコンは拡張性が高いのがメリットです。ストレージやメモリの増設などを自分で行いたい場合には良いですね。
注意点としてはグラフィックボードの交換などは初心者の方には難しいかもしれません。ファンの数によってはケースに入らなかったり電力不足になる場合もあります。
フォトグラファーでRAW現像のPC環境をこだわる場合にはBTOショップのクリエイター向けデスクトップもおすすめです。
CPUで選ぶ
CPUはインテルとAMDがありますが結論としてはどちらでも大丈夫です。ちなみにPhotoshopで必要なスペックは64ビットをサポートしておりクロック数が2GHz以上を推奨しています。
インテルの場合にはCore i5、Core i7、Core i9などがおすすめです。コア数は4コア以上は必要で6コア以上なら快適です。
AMD Ryzen 5、Ryzen 7だと良いですね。Ryzen 9だとかなり価格が高くなります。動作の処理速度でスピードで選ぶ場合は、世代によっても性能は変わるのでクロック数をチェックすると良いです。作業効率を上げるなら、なるべく処理能力が高いCPUを選ぶべきですね。逆に、あまりにも性能不足なCPUだとストレスになります。
メモリで選ぶ
メモリは写真編集でパソコンを使うなら重要です。少ないほうが値段が安いということでのコスパ良くなりますが、最低でも8GB RAMぐらいは必要です。
メモリが不足すると速度ももたつく感じがあるので、遅すぎると作業の効率にも影響してしまいます。容量を決めるのは難しいですが、少ないよりは多いほうが安心です。もちろん、16GBと32GBを比較して使い方によっては差が感じられない場合もあると思います。PCに詳しければ8GBで不足すれば16GBに増設するような方法でも良いと思います。
グラフィックボード(GPU)で選ぶ
グラフィックボードはRAW現像では必要かどうかという話がありますが、あった方が処理が高速になります。とくに動画編集の用途では必要でしょう。
例えば、Lightroom Classicの場合にはDirectX 12をサポートしているGPUを推奨しています。
ディスプレイを4Kで使う場合には4GB以上のGPU RAMを搭載しているモデルが必要です。NvidiaではGeForce RTX シリーズで対応している機種が多いですね。
ソフトウェアによっても動作は違うのでグラボ無しの場合には統合型のGPUを使っているかたも多いようですね。
ストレージ(SSD / HDD)
RAWデータはファイルサイズが大きいのでパソコンを用意する時にはストレージは大きい方が便利です。
HDDは容量が大きく価格が安いというメリットがあり1TBや2TBの機種もあります。
SSDは読み書きが速く256GBや512GBのストレージが多いですね。SSDの場合は容量が大きいほうがデータの転送スピードが速いという特徴があります。
ディスプレイの画面サイズで選ぶ
画面のサイズが14インチや15.6インチぐらいであればノートパソコンでも十分な大きさです。
17インチ以上だとノートPCでも持ち運びには少し重いので据え置きで使うようになりますね。
デスクトップなら24インチや27インチといったsRGBをカバーしている色域の広い本格的なクリエイティブ向けのモニターを接続することもできます。
解像度
解像度は一般的なパソコンではフルHD(1920 × 1080)が多いです。一方でWQHD (2560 × 1440)、4K(3840 × 2160)などがあります。
解像度によって色に違いはないですが、写真や画像を細かく表示するのでWQHDや4Kが最適なピクセル数です。とはいえ、4Kのほうがピクセル数が細かく画質は綺麗ですが、基本的にはフルHDやWQHDでも十分な性能です。
RAW現像ソフトで必要なスペックは?
実際に使うRAW現像ソフトより、パソコンのスペックを決めるのも1つの方法です。
Lightroom・Photoshop・Luminarなどを使うフォトグラファーは多いでしょう。
たとえば、Lightroomに絞ってPCの推奨スペックをチェックしてみます。
OSはWindowsとmacOSの両方に対応しています。CPUは64ビットの2.0GHz以上なので4コアのCore i3以上なら問題なさそうですね。メモリは最低8GB、推奨16GB以上なので多めのほうが快適でしょう。ハードディスクは2GB以上となっています。
グラフィックカードはDirectX 12をサポートしているGPUなので、GeForce RTXやGTXシリーズですね。
RAW現像向けノートパソコンのおすすめ
マウスコンピューター DAIV Z6 クリエイター向けノートパソコン
マウスコンピューターのDAIV Z6でクリエイター向けのノートパソコンです。
ディスプレイは16インチで解像度がWQXGAのノングレア(非光沢)。
CPUは第13世代のインテル® Core™ i7-13700H プロセッサー(14 Cores (6 P-cores 8 E-cores)コア / 20スレッド / 2.40GHz(P-cores) 1.80GHz(E-cores) / TB時最大5.00GHz(P-cores))、メモリが32GB (16GB×2 DDR5-4800/ デュアルチャネル)、ストレージの容量は1TB (M.2 SSD NVMe対応)です。BTOショップで受注生産なのでカスタマイズできるのでメモリ増設をして購入することができます。
グラフィックボードはハイスペックなGeForce RTX™ 4060 Laptop GPUを搭載しています。OSはWindows 11 Home 64ビットを搭載しているモデルです。
レビューではクリエイティブで使っているかたが多いシリーズ。RAW現像が快適に作業できるので、写真を扱うのにおすすめです。グラボもあるので動画制作もできる性能ですね。
スペック
- OS:Windows 11
- バッテリー駆動時間:約 16時間
- 3年間センドバック修理 保証・24時間365日の電話サポート
- 重量:約 1.60kg
選ぶポイント:
GeForce RTX™ 4060 グラフィックス
- 表示が快適なRTX™ 4060 グラフィックスを搭載しているモデル
クリエイターノートパソコン 第13世代インテル Core i5搭載
パソコン工房の15.6インチのクリエイター向けノートパソコンです。
CPUは第13世代インテルCore i5-1335Uプロセッサー(10コア,12スレッド,最大4.60GHz)で、コストパフォーマンスが高いのが特徴です。
グラフィックスは内蔵型のIris Xe Graphics、メモリが16GB(8GB×2) DDR4-3200、ストレージは500GB NVMe対応 M.2 SSDで大容量。
光学ドライブや、micro SDカードリーダーも付いています。テンキー部分もあるので入力も簡単ですね。
グラボがない仕様なので、他の製品と比べて安価なのも魅力で、2023年09月29日17:09の時点では税込み106,800円です。
アフターサービスや保証内容がわかるようになっているので、確認しておくと安心ですね。
● 選ぶポイント
- どちらかといえば初心者向けのクリエイター向けPC
MacBook Air 13インチ Apple M2チップ
MacBook Airで人気ブランドのAppleのノートパソコンです。CPUはApple M2チップを搭載しており、RAW現像や写真編集におすすめです。
メモリは8GB、ストレージはSSD 256GBを搭載しています。
WEBカメラは720p FaceTime HDカメラです。ディスプレイは13.6インチのサイズ。Liquid RetinaでP3の広色域に対応しているので鮮やかな画質ですね。
また、充電をすればバッテリ駆動時間は最大18時間です。インターフェイスはThunderbolt 3、USB 4、USB 3.1 Gen 2、DisplayPortで接続できます。
コンパクトなサイズで重量は1.24kgのため、軽量に持ち運びをしたいカメラマンにおすすめです。Macが好きなクリエイターは多いです。
予算が20万円以下で探している方なら満足度は高いと思います。一眼レフカメラと合わせて持ち運びやすいですね。
スペック
- 2022年7月モデル
- サイズ:304.1×11.3×215mm
- 重量:約1.24kg
● 選ぶポイント
- Apple M2搭載のMacBook
MacBook Pro 16.2インチ
MacBook Proで16インチの2023年モデル(発売日は2022年)です。Apple M2 Max または Proチップを搭載しておりスピードが速いと評判の良いモデルです。
RAW現像でも快適な最大12コアのプロセッサーと19コアのGPUが特徴、メモリが16GBでストレージは512GB~1TB SSDです。(仕様は選べるようになっています。)
Liquid Retina XDRディスプレイは16インチで解像度は3,456 x 2,234ピクセル、広い色域で写真を表示できます。
バッテリーは充電すれば最大22時間駆動するので一日中の屋外での撮影にも対応できますね。
レビューではサクサク動作して快適という評価が多いですね。MacBookはプロカメラマンや写真家の方も使っています。
スペック
- メーカー:Apple(アップル)
- 色:シルバー / スペースグレイ
- インターフェイス:Thunderbolt 4(USB-C)ポート 、HDMIポート、SDXCカードスロット
- サイズ:幅35.57 cmx奥行き24.81 cmx厚み1.68 cm
- 重量:2.16 kg
● 選ぶポイント
- フォトグラファー向けのMacBook Pro
HP ENVY 16 クリエイターノートパソコン
HP(ヒューレット・パッカード)のクリエイター向けノートパソコンでHP ENVY 16です。
16.0インチワイドでWQXGAのIPSパネルまたは、OLEDタッチディスプレイです。HDMI 2.1での最大出力は4K(3840×2160)に対応しています。CPUはインテルCore i9-12900H プロセッサーまたはCore™ i7-13700H、メモリが32GB DDR5、ストレージの容量は1TB ~ 2TB SSDです。グラフィックボードはNVIDIA® GeForce RTX™ 3060 Laptop またはRTX 4060グラフィックスを搭載しています。
※CPUなど構成によってスペックに違いがあるので注意です。
インターフェイスにはHDMI 2.1が搭載されているので外部ディスプレイを使うのに便利です。DisplayPortや、Thunderbolt™ 4 with USB4™ Type-C® 40Gbps・Type-Aも搭載しています。
顔認証センサーやAudio by Bang & Olufsen クアッドスピーカー、Realtek HighDefinition Audio準拠、内蔵デュアルマイクが付いています。
microSDカードスロットがあるのでRAW現像でデジカメの写真データを移すのにも良いですね。
スペック
- 日本語配列、バックライト付き
- サイズ:約 357.4 × 252.4 × 19.9 mm
- 重量:約 2.67 kg
選ぶポイント:
Corei7 / i9から選択して購入できる
- 2種類のCPU搭載モデルから選択して購入できる
- インターフェイスが豊富でGPUを搭載しているノートPC
GIGABYTE AERO 15 4K 有機ELパネル高性能 クリエイターノートPC
GIGABYTE AERO 15はクリエイターノートPCです。15.6インチで解像度が4K(3840x2160)の有機ELパネルを採用しています。
ハイダイナミックレンジのHDR 400規格に準拠しており、DCI-P3の色域(sRGBよりも25%多くの色)を100%カバー。
X-Rite Pantone 社キャリブレーションされており色精度が高いディスプレイです。
Microsoft Azure AIを搭載しており、CPUは第12世代のインテル Core i7プロセッサー、メモリが16 GB(DDR4 SDRAM)、ストレージは1TB SSDです。
グラフィックボードはNVIDIA GeForce RTX 3060 Laptop GPU GDDR6を搭載しています。
レビューでは動画編集をしているクリエイターさんが多いです。
スペック
- 製品型番:AERO 5 KE4-72JP614SP
- 日本語配列 キーボード
- サイズ:35.7 x 25.4 x 2.4 cm
- 重量:約2 kg
選ぶポイント:
クリエイティブな用途に最適
- 4Kディスプレイを搭載したWindowsノートパソコン
ドスパラ raytrek
ドスパラのクリエイター向けノートパソコンでraytrek(レイトレック) です。
15.6インチの液晶ディスプレイでノングレアのWQHD液晶(2560×1440)を搭載しており、リフレッシュレートは165Hz。
CPUはインテル Core i7-13700HX (最大5.00GHz/16コア/24スレッド)、メモリは16GB DDR5 SO-DIMMです。
ストレージは1TB SSDと大容量で写真のデータ保存するのにも余裕があります。NVIDIA GeForce RTX 4060 8GB GDDR6 LaptopGPU + Intel UHD Graphicsを搭載しています。
スペック
- 製品型番:12567-3209
- サイズ:約 360(幅) x 245(奥行) x20(高さ[前])、28(高さ[後])mm
- 重量:約2.2kg
- 保証:1年
写真編集向けデスクトップパソコンのおすすめ
パソコン工房 SENSE デスクトップパソコン
パソコン工房でBTOショップのクリエイター向けデスクトップでミドルタワーのSENSEシリーズです。
CPUは第13世代 インテル Core i7-13700KF(16コア / 24スレッド / 最大5.40GHz)、メモリ16GB(8GB×2 DDR5-4800 DIMM)、グラフィックボードはGeForce RTX 4080 16GB GDDR6Xで最大2倍の性能で優れています。
ストレージは1TB NVMe対応 M.2 SSDです。(カスタマイズをすれば8TB Serial-ATA HDDなどを搭載しており大容量にすることも可能です。)光学ドライブはないですが、ストレージの容量を増設しておけば写真や画像のデータを移せるのがポイント。デザイン作成や写真編集向けデスクトップパソコンとして最適ですね。また、GPUとCPUの両方の性能が高いので動画のイメージを扱うこともできますね。
BTOなので出荷に納期が1週間ぐらいかかりますがカスタマイズできるのが魅力です。
スペック情報
- 製品型番:SENSE-F079-LC137KF-VLX
- ミドルタワー / ATX
- サイズ:約幅235mm×奥行512mm×高さ548mm
● 選ぶポイント
- RAW現像・写真編集にも対応できるスペックのパソコン
TUKUMO(ツクモ) BTOパソコン eX.computer プロ写真家監修モデル
TUKUMO(ツクモ)のタワー型デスクトップパソコンでeX.computerシリーズです。BTOパソコンでパーツのカスタマイズが可能です。
プロカメラマンによる写真家監修モデルでデジタル一眼カメラで撮影したRAWデータの現像に最適なスペックになっています。
CPUはAMD Ryzen™ 5 3600 プロセッサー、グラフィックボードはNVIDIA® GeForce® GTX 1650を搭載しています。
メモリは16GB (8GBx2枚) DDR4-3200でストレージは500GB SSD (SATAIII接続 / 6Gbps)です。
スペック
- OS:Windows 10 Home 64ビット
- ディスプレイ出力(DVI-D) x1 ディスプレイ出力(DisplayPort) x1 ディスプレイ出力(HDMI) x1
- サイズ:180(W)x406(D)x358(H)mm
- 重量:約8kg
● 選ぶポイント
- プロのカメラマンが選ぶパソコン性能
EIZO ColorEdgeモニター
デスクトップパソコンの場合にはモニターを自分で選べるのが魅力です。
写真の編集やRAW現像なら、正確に色を表現できる、EIZO ColorEdgeでCS2731がおすすめです。
27インチの液晶モニターのディスプレイで高性能。輝度や色ムラを低減するデジタルユニフォミティ補正回路を搭載しています。
解像度はWQHDでAdobe RGB 99%の色域をカバーしています。
カラーマネージメントでは「Quick Color Match」で写真の色合わせが便利です。
インターフェースはUSB Type-C、DisplayPort、HDMI、DVI-Dで接続できます。
カラーマネジメントソフトウェア「ColorNavigator 7」を使用すれば正確に色を把握できるので、上級者や写真家も満足できるでしょう。
選ぶポイント:
画像編集ソフトにおすすめ
- 色ムラが少なくイラストやフォトレタッチに最適
商品についてひとこと
RAW現像に最適なパソコンを一覧で解説しました。PCを活用するには、ある程度のスペックがあったほうが画像の編集や取り込みなどが快適です。
10万円以下のパソコンではRAWからJPEGの変換に時間がかかるので、クリエイター向けの機種が良いですね。もし、価格を重視するならリコレの中古パソコンなどを利用して、なるべく新しいモデルを探すのもありかもしれません。
また、パソコンに詳しいかたなら自作でPCを組み上げるかたもいるかもしれませんね。あくまで写真編集向けに使うフォトグラファーの方ならBTOなども使うのも良いですね。
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