左右分離型の分割キーボードは、パソコンに向かっている時間が長い方におすすめです。
腕や手首の負担を軽減をしたり、肩こりを解消する目的で使用できます。
なかでもMistel(ミステル)のBAROCCO MD770のメカニカルキーボードが人気で、軸を選んで打鍵感を選べるのが魅力です。
分離キーボードの特徴をわかりやすくご紹介しています。購入を検討しているかたはどうぞご参考ください。
目次
- 分割キーボードとは?
- 分離型 キーボードのメリット・デメリット
- 分割キーボードおすすめ
- Mistel BAROCCO MD770 RGB JP 左右分離型 日本語JIS
- Mistel Barocco MD600v3 RGB 分離キーボード 英語配列 60% / 価格が安い
- FILCO Majestouch Xacro M10SP 日本語配列 エルゴノミクスキーボード / 70%
- Matias Ergo Pro 分離式キーボード PC用
- 自作 分割キーボード
- Mistel BAROCCO MD770 RGB 左右分離型 メカニカルキーボード
- Kinesis Freestyle2 Keyboard 分離式エルゴノミクス キーボード
- Kinesis Freestyle Pro Keyboard 分離式キーボード
- 商品のまとめ
分割キーボードとは?
「分割キーボード」とは、左と右にそれぞれ半分に分離されているのが特徴です。
分離キーボードの場合には2個に完全に分かれているため、両手で打鍵をした時に肩幅をすぼめることなく腕に負担のかからない姿勢でタイピングができます。
一方で「エルゴノミクスキーボード」のタイプは、左右分割タイプのほか一体型になっているキーボードでキーレイアウトもあります。
分離型 キーボードのメリット・デメリット

出典(画像):Kinesis
メリットは好きな角度でタイピング
左右分離型キーボードのメリットは、好きな角度や幅で配置することで姿勢が楽になるので肩こりがしにくくなることです。特に肩幅が広い方でも、タイピングをする時に腕の形がハの字になりにくいため快適です。
分離式ならそれぞれ使いやすい位置にキーボードを配置するスタイルで、肩をすくめることなく手首もひねらずにすみます。左手と右手を置く位置を、自由に調節して姿勢をみなおす方法として最適ですね。
ゆったりパソコン作業ができるので長時間PC作業でも疲れにくいです。
タイピングの作業効率が上がるので仕事でキーボードを使用するかたにおすすめです。
知る人ぞ知るキーボードで、文字を多く入力する用途に最適ですね。分割キーボードは左右で2つに分かれているため、それぞれ設置位置を調整できるのがメリットです。
デメリットは慣れが必要
デメリットは分割キーボードを導入したときに、慣れが必要ということでしょう。特に左右のどちらの手でも押せるキーは、それぞれ分かれるのでどちらかで押すことになります。
とはいえ、難易度が高いわけではないので、使っていれば少しづつ速く打てるようになります。
また、日本語キーボードからの買い替えなら、英語配列よりも日本語配列の方が書きやすいかもしれません。
接続方法
接続方法は有線でUSB接続が主流です。無線接続のワイヤレスやBluetoothで完全に左右に分離しているキーボードはないです。
エルゴノミクスタイプの一体型キーボードでは、「ぺリックス Periduo-606 キー左右分離型ワイヤレス」などがあります。USBポートがあれば、有線では安定して入力できます。
分割キーボードのレイアウト
分割キーボードのレイアウトは通常のキーボード(QWERTY配列)とは異なるレイアウトでも使えます。
例えばMistel BAROCCO MD770の場合は、Dvorak配列やColemak配列も使えるようになっています。左右分離型キーボードでDvorakのレイアウトだとjキーやkキーは、Aキーの下の段の位置です。
デュアルキーボードで2つに分割して左右に配置して使えるので肩や腕の姿勢も楽になります。手首も自然な感触でキーを打鍵することができますね。
分割キーボードおすすめ
Mistel BAROCCO MD770 RGB JP 左右分離型 日本語JIS
Mistel(ミステル)の製品で「BAROCCO MD770 RGB JP」は、日本語JIS 88キーの配列になっている左右分離型キーボードです。キースイッチの中はCHERRY MXスイッチの茶軸が搭載されています。
パソコンの初心者で打鍵の位置の理解に悩んでしまうのであれば、日本語が良いと思います。日本語キーボードを使いたい方は注目です。
機能としてはマクロを利用したり、RGBのライティングで表示したりすることができます。重さが約810gで、軽い点が持ち運びで嬉しいですね。
2023年11月22日12:06の時点で、価格は税込21,192 円です。
スペック情報
- サイズ:W320 x D140 x H28〜34.5mm
- 重量:約810g
選ぶポイント:
配列が日本語の左右分離型キーボード
- 配列が日本語に対応しているキーレイアウトで使いやすいキーボード
Mistel Barocco MD600v3 RGB 分離キーボード 英語配列 60% / 価格が安い
Mistel Barocco MD600v3 RGB Classic Blackは、英語配列の分離キーボードです。
MD600は最新の仕様になった製品で、USB-Cポートを採用するなどの違いがあります。
左右分離型 60%サイズでコンパクトなメカニカルキーボード。Fnキー(ファンクションキー)を組み合わせることでフルキーボードの機能を補うことができます。
キーバインドをカスタマイズができるのが特徴です。キーのリマップが可能になっておりキーの割当が可能。マクロプログラミングのプロファイルは3つまで保存できます。
機能性が高くコスパに優れています。また、どちらかといえば、価格が安い分割キーボードなので、安価な製品を探している方におすすめです。2023年11月09日17:29の時点で税込み16,980 円です。
スペック
- メーカー:ミステル(Mistel)
- 発売日:2021年10月7日
- 型番:Cherry MX RGB 茶軸:MD600-BUSPDAAT3(4710623445190)、青軸:MD600-CUSPDAAT3(4710623445206)、赤軸:MD600-RUSPDAAT3(4710623445213)、静音赤軸:MD600-PUSPDAAT3(4710623445244)
- キーキャップ:2色成形 PBT(ポリブチレンテレフタレート)
- ポーリングレート:1000Hz
- LED:RGBライティング対応
- サイズ:296 x 125 x 40mm(左右ユニット合体時、スタンド含まず)
- 重量:686g(ケーブル含まず)
- 保証:1年間
選ぶポイント:
マクロ機能を搭載
- キーの割り当てで効率的に入力できる商品
FILCO Majestouch Xacro M10SP 日本語配列 エルゴノミクスキーボード / 70%
FILCO(フィルコ) Majestouch Xacro M10SPは、日本語配列のエルゴノミクスキーボードです。日本のダイヤテックのブランドで品質が高いメーカーです。
キースイッチはドイツ製ブランドの「CHERRY MX」を搭載しています。製品は青軸ですが、茶軸・赤軸・静音赤軸などの種類があり、押下したときの感覚が違ってきます。専用マクロキーに設定をすれば繰り返しの作業で便利。
耐久性は5000万回まで入力できるので安心して使えます。
レイアウトは70%のTKLタイプで、右側はエンターキーの部分まで配置されているタイプですね。
スペック情報
- サイズ:W336 x D123 x H39mm
- 重量:40g
- 付属品:PC接続用ケーブル(USB-C to USB A)、連結するための専用ケーブル(USB Type-C)など
選ぶポイント:
PBTキーキャップ
- 摩耗性があるPBTキーキャップを採用
Matias Ergo Pro 分離式キーボード PC用
Matias Ergo Pro 「FK403QPC-P」は、PC用の分離式キーボードです。 以前から分割しているキーボードを発売しているメーカーで、分離型エルゴノミクスキーボードです。シフトキーは短く広い独特の形状になっています。
OSはWindows用とMac用があるので選ぶときにチェックをした方が良いですね。
パームレストが付いているのが特徴です。Escキーなど使用する頻度が高いキーは少し大きめになっているので便利です。
キースイッチがメカニカル式なので、メンブレンやパンタグラフ式と違いしっかり入力できます。独自の静音タクタイルスイッチでクリック感があり、静かなタイピングが可能です。
スペック
- ケーブル長:約2m ×1、約1m ×1
- ブリッジケーブル:43cm
- タクタイルスイッチ、静音タイプ
- 押下圧:60±5gf ・キーストローク:3.5mm
- チルトスタンド
- 色:ブラック
●選ぶポイント
- タクタイルスイッチで静音性に優れた分離キーボード
自作 分割キーボード
BitTradeOneの自作で作る分割キーボードのキットで「CORNE CHERRY」です。(別途、キーキャップとキースイッチを用意する必要があります。)
ネジ・ケーブル・基板などがセットになっているので、パーツを組み合わせて作業する必要があります。部品が多いですが、自分でキーボードを作成できるのが魅力ですね。親指の部分が打ちやすいレイアウトになっています。
もし、キーボードに不具合があったら、自身で修理してしまうといった活用の仕方もあるかもしれません。
選ぶポイント:
自作のキーボード商品
- キーを並べて組み立てるキーボードの商品
そのほか、Kailhですが自作では遊舎工房のKeyball61やErgoArrows・JISplit89などもあります。
Mistel BAROCCO MD770 RGB 左右分離型 メカニカルキーボード
MistelのBAROCCO MD770は、コンパクトな左右分離型のキーボードで、英語配列の85キーです。MD600に比べて利便性の部分で改善された最新のシリーズです。
テンキーレスですが右下には矢印キー付きで、US配列でも慣れれば使いやすいです。
正統進化を遂げた分離型キーボードです。以前の機種に比べてファンクションキーが追加されており操作性が向上しています。キーボードの背面にはDIPスイッチを搭載しており、キーの機能を切り替えられるのが特徴です。
また、マクロ機能を搭載しておりキー入力パターンのプログラミングが可能です。マクロの設定方法やレイアウトの切り替えは付属のマニュアルに説明があります。ハードウェアマクロでキー配置変更などレイヤーを3つまでプロファイルを保存できます。
基本はQWERTY配列になっており、Dvorak配列やColemak配列のレイアウトもプログラムされています。
接続はUSB-Cポートでパソコンとつなげて使います。キーキャップはPBT2色成形なので長期間キーボードを使っていても文字が薄くなったり消えたりすることはありません。RGBのバックライト機能があり、LEDモードを設定することが可能です。
メカニカルキーボードなのでキースイッチの軸の種類を選べます。つまり、静音タイプや打鍵感を選択できます。同時押しにも正確に入力できるNキーロールオーバーに対応しているため、タイピング技術がある方でも大丈夫ですね。
BAROCCO MD770 軸の種類
- CHERRY MX RGB 静音赤軸
- CHERRY MX RGB 赤軸(クリック感の少ないリニアスイッチ)
- CHERRY MX RGB 青軸(クリッキーで打鍵音がするスイッチ)
- CHERRY MX RGB 茶軸(わずかなクリック感)
- CHERRY MX RGB スピード シルバー軸(キーストロークが浅い高速で入力できるスイッチ)
キースイッチを選べるのでレビューでも評価が高いです。パソコンとは有線のUSB接続をして使います。
BAROCCO MD770RGB スペック
- メディアキー : 対応
- オンボードメモリー: あり
- ポーリングレート : 1000Hz
- 色:ブラック
- サイズ:幅32cm × 奥行き14cm × 高さ3.45cm
- 重量:約810g
- MD770-BUSPDBBT1
選ぶポイント:
英語配列 88キーのメカニカル方式
- 左右分離型キーボードでCherry MXスイッチが使える
- Windows10、Mac対応
Kinesis Freestyle2 Keyboard 分離式エルゴノミクス キーボード
Kinesis(キネシス)のFreestyle2 Keyboardです。自然な姿勢でタイピングできるように、左右のキーボードの位置を調整して使用できます。人間工学に基づいたデザインになっているため、手首も自然な状態でタイピングできる点が魅力。
エルゴノミクスのキーボードでおなじみのブランドです。
Mac用とWindows用にそれぞれ機種が分かれており、別売りの部品で角度を付けることができます。また、パームレストを付けることも可能です。
スペック情報
- メーカー:Kinesis(キネシス)
- サイズ:横約390mm×奥行約185mm×高さ約18-20mm
- 重量:約1kg
- 付属品:キーボード本体、取扱説明書(英語)、保証書
選ぶポイント:
WindowsとMac用が選べる
- 左右のキーボードに、それぞれ角度を付ける別売りアイテムがある
Kinesis Freestyle Pro Keyboard 分離式キーボード
Kinesis(キネシス)のFreestyle Pro Keyboardでフリースタイル プロです。茶軸(MX Brown)の「KB900-BRN」と赤軸静音(MX Quiet Red)の「KB900-RDQ」があり、キースイッチを選べます。
プログラミングソフトの「Freestyle Pro」を搭載しており画面を見ながらキーのリマップやマクロの設定を行うことが可能です。
タイピング時に半角の入力位置が日本語入力だと一部異なるので注意です。とはいえ、オーソリニア配列ではないので、慣れたら入力はしやすいでしょう。
WindowsとMacの両方に対応しています。接続はUSB-A コネクタです。
スペック情報
- サイズ:幅 約400mm × 奥行き180mm × 高さ 30mm
- 重量:約1.2kg
商品のまとめ
分割キーボードをラインナップして解説しました。まだ、使ったことがない初心者の方は選択するかどうか、迷っている方もいるかもしれません。
個人的には慣れたら感覚として考えなくても、キーが打てるので簡単だと思います。一方、目で見る範囲が広くなるのでブラインドタッチできない方は、最初は難しいかもしれません。分割キーボードも一般的なキーボードもどちらも好きですが、どちらの特徴も把握した方がベストな選択ができる気がします。
とはいえ、仕事ではタイピングをする時間が長いと、ずっとパソコンに向かって作業することになります。
左右分離型キーボード(セパレートキーボード)を選ぶ理由として、フルキーボードと違って中央で分離できるので、姿勢もゆったりとタイピングができます。実際に使いはじめは、少し練習が必要ですが慣れたら快適だと思います。タイピングをする環境のメンテナンスといえますね。
価格は分離式キーボードは、一般的な目安としては2万円~4万円ぐらいします。普通のキーボードと比較すると安くはないですが、ゆったりキーボードを使いたいかたには検討したい商品です。買ってみないと使い心地はわかりませんが、今のキーボードが悪いと感じているなら、分割キーボードに満足できるかもしれません。少しでも楽に業務の環境を改善できると良いですね。
分離型 キーボードの関連情報
ちなみに、以前はぺリックスのエルゴノミクスキーボードでトラックボール付の分離キーボードもありましたが、今は販売されていません。
「エルゴノミクスキーボード おすすめ」でも分離型キーボードをご紹介しています。
トラックボールキーボード
ランキングで分離キーボードはありませんが、最新の製品や人気モデルをチェックするには良いかもしれません。