DTMでは曲作りにおいてパソコンは重要な機材の1つです。これから自分で音楽制作で負荷がかかっても使える高性能なモデルもあります。
楽曲を作るときに音源を多く使いたいものです。そこで、快適に使えるCPUの種類やメモリ・ストレージの容量などを選ぶ基準も解説しています。
こちらの記事では、クリエイターにおすすめのDTM/DAW向けパソコンをご紹介します。
この記事でわかること
- DTM用パソコンの選び方を解説
- DTMにおすすめのノートパソコン・デスクトップPC
「必要なスペックがわからない」「どれにすればいいか迷っている」方は、ぜひご参考ください。
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- DTM / DAWとは?
- DTM向けパソコンのおすすめ10選
- クリエイター向けノートPC / RTX 5070 Ti Laptop GPU
- ASUS ProArt P16 6スピーカー RTX5060 / 大画面
- HP ZBook 8 G1a 14inch Mobile Workstation
- DELL(デル) ノートPC XPS 16
- Apple MacBook / M4 Retina XDR【空間オーディオ対応】
- MSI(エムエスアイ) Prestige B1V クリエイターノート
- パソコンショップSEVEN デスクトップPC / Ultra 7-265K / 16GB
- ドスパラ(Dospara) ノートPC raytrek
- フルタワー デスクトップパソコン / Core i7
- パソコン工房 / パフォーマンスの高いミニタワーパソコン
- Dell(デル) ノートパソコン Dell Pro Max
- DTM向けパソコンの選び方
- パソコンに必要なスペック
- DTM向けパソコンのポイント
DTM / DAWとは?

「DTM」とは「Desk Top Music」の略でパソコンを使って音楽制作をすることです。
どちらもパソコンで音楽制作をすることは同じで、MIDI機器などを使って自宅のスタジオで音楽を制作することを指します。
プロフェッショナルなレコーディング用のスタジオ設備がなくても、低コストで高品質に作曲を行える環境をいいます。
自分で録音をしてマスタリングまで、音楽制作の全てのフローにおいて、パソコンを使って1人で手掛けます。ボーカロイドで歌を入れる人もいるでしょう。あくまでパソコンを使った楽曲制作のことのため、ジャンルを問わず幅広い音楽制作に活用されています。
パートのメロディーを考えて、コードの流れからリズムパターンまで自分で行います。アレンジまでパソコンさえあれば、1人でも楽曲制作できます。楽器が弾けなくても音楽が好きなら音楽制作できてしまうところが魅力です。
DTM向けパソコンのおすすめ10選
クリエイター向けノートPC / RTX 5070 Ti Laptop GPU

モデル | mouse DAIV N6-I7G7TBK-C(NVIDIA Studio 認定PC) |
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OS | Windows 11 Home |
CPU | インテル Core Ultra 7 255HX(20コア20スレッド|P-core 2.40GHz 最大5.20GHz|E-core 1.80GHz 最大4.50GHz|30MBキャッシュ) |
GPU | NVIDIA GeForce RTX 5070 Ti Laptop(GDDR7 12GB|CUDA 5,888|992 AI TOPS) |
メモリ | 32GB DDR5-5600(16GB×2|最大64GB) |
ストレージ | 1TB M.2 SSD(Gen4×4) |
ディスプレイ | 16.0型 2,560×1,600ノングレア|sRGB比100%|リフレッシュレート180Hz |
接続・端子 | HDMI×1、Thunderbolt 4×2(USB PD入出力・映像出力対応)、USB 10Gbps Type-A×2、2.5GBASE-T有線LAN、Wi-Fi 7、Bluetooth 5 |
サウンド | ステレオスピーカー、デュアルアレイマイク、4極ヘッドセット端子 |
サイズ・重量 | 356×271×19.9mm|約2.23kg |
バッテリー | 動画再生 約5.5時間|アイドル 約7.5時間|ACアダプター 230W |
特徴 : 16型サイズの180Hzで視認性が高い
- DAW向けの同時処理に強い20コアCPU。作曲、録音、midi打ち込み、プラグインのエフェクト処理を並列で回しても余力を確保しやすい構成
- メモリ32GBで音源やサンプルを多数読み込むmusicプロジェクトでもスワップを抑制
- Thunderbolt 4で低レイテンシ志向のオーディオインターフェイス接続に向く。HDMIにて外部モニターへ分離しやすい
- 16型サイズで180Hzのリフレッシュレートだから、長尺のタイムラインを拡大縮小してもスクロールが滑らか。波形やmidiノートの視認性が高い
- 静音チューニング+ベイパーチャンバー。ベイパーチャンバーと2本ヒートパイプ、89枚ブレードファンで発熱を効率的に処理
おすすめしたい人
- 大容量音源を多用し、DTMでトラック数が増えがちな作曲家や編曲家
- Thunderbolt 4対応のオーディオインターフェイスで低レイテンシ運用を狙うレコーディング主体のクリエイター
- サンプルやプリセットのダウンロードが多く、Wi-Fi 7や2.5GbEの高速転送を活用したいユーザー
- 16型の広い表示でミキサー、アレンジ、プラグイン画面を同時に並べたい人
ASUS ProArt P16 6スピーカー RTX5060 / 大画面

PC名 | ASUS ProArt P16 H7606WM-AI9321R5060W |
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CPU / NPU | AMD Ryzen AI 9 HX 370(12コア/24スレッド) / 最大 50 TOPS |
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メモリ / ストレージ | 32GB LPDDR5X-7500 / 1TB SSD(PCIe 4.0 x4 M.2) |
GPU | NVIDIA GeForce RTX 5060 Laptop(最大105W) |
ディスプレイ | 16.0型 有機EL 2880×1800(120Hz)タッチ対応、グレア |
入出力 / 通信 | USB4 Type-C(PD/映像/転送)×1、USB3.2 Type-C Gen2(PD/映像/転送)×1、USB3.2 Type-A Gen2×2、HDMI 2.1×1、microSD(SD Express/SD7.0)、Wi-Fi 7、Bluetooth 5.4 |
カメラ / オーディオ | IR対応 207万画素、6スピーカー(2W×2+1W×4)、トリプルマイク |
バッテリー | 動画再生 約11.3時間 / アイドル 約21.1時間 |
特徴
- DTMワークに必要な同時処理を支えるCPU/メモリ構成:Ryzen AI 9 HX 370と32GBメモリで、DAWのマルチトラック編集やVSTプラグインの積み増し、サンプラー音源の読み込みを安定してこなせます。
- 1TB SSDで制作データを素早く呼び出し:PCIe 4.0 x4の高速ストレージにより、プロジェクトやマルチGB級ライブラリのロード時間を短縮し、書き出しの待ち時間を抑えられます。
- 有機EL 3K/120Hzの表示でタイムライン操作が快適:2880×1800の解像度と120Hzにより、スクロールやミキサーのメータ確認が滑らか。
- USB4/Type-C給電でオーディオインターフェイス周りがすっきり:USB4およびGen2 Type-Cは給電と映像出力、データ転送に対応。MIDIコントローラや外付けSSD、4K外部モニターを使うセットアップでもケーブル本数を減らせます。
- 静音性と持続性能を意識した冷却:3つのファン、通気孔デザインにより、高負荷のレンダリングや長時間の録音中でもクロックを維持しやすい設計です。
- ASUS DialPadでDAW操作を直感的に:ズーム、トランスポート、パラメータ調整など、割り当てに応じて手元で操作可能。
- Wi-Fi 7でクラウド音源のダウンロードが高速:大容量のサンプルパックやアップデートの取得を短時間で完了できます。
- 6つのスピーカーを内蔵しているノートパソコンで、2W×2基、1W×4基を使えます。広がりのある音で制作したい人にぴったり。
おすすめしたい人
- DAWでマルチトラック録音やソフト音源を多用しつつ、書き出しや動画編集まで一台で完結させたいクリエイター
- KontaktやOmnisphereなど大容量ライブラリを使い、プロジェクト/サンプルを1TB SSDにまとめて持ち運びたい人
- USB4/Type-Cでオーディオインターフェイスなどの周辺機器を使いたい人
- スタジオ移動が多く、約1.85kgの筐体とType-C給電で機材を減らしたい人
HP ZBook 8 G1a 14inch Mobile Workstation

PC名 | HP ZBook 8 G1a 14inch Mobile Workstation |
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OS | Windows 11 Home |
プロセッサー | AMD Ryzen™ 5 PRO 230(6コア、最大4.9GHz) |
メモリ | 32GB(DDR5-5600、16GB×2) |
ストレージ | 512GB SSD(M.2) |
GPU | AMD Radeon™ 760M(内蔵) |
ディスプレイ | 14.0インチ WUXGA 1920×1200 タッチ 非光沢 300nits |
無線 | Mediatek MT7925 Wi-Fi 7(2×2)+ Bluetooth 5.4 |
キーボード | 日本語配列 バックライト |
特徴
- Ryzen 5 PRO 230の6コアとDDR5-5600 32GBで、DAWの複数トラックやソフト音源、プラグイン・エフェクトの積み上げに向く
- 512GB SSDはプロジェクトやサンプルの読み出しをきびきび処理。大きめの音源ライブラリでもロード待ちを抑えやすい
- 14インチ 16:10のWUXGA。重さが1.44kgなので持ち運びやすい
- Wi-Fi 7とBluetooth 5.4でクラウド音源のダウンロードや共同制作のファイル共有を軽快に。BT-MIDIは簡易入力向け、レコーディングではUSB-MIDIが定番
- Poly Studio調整のマイクとAIベースのノイズリダクションで声が聞き取りやすい。仮歌やナレ撮りの下準備に便利
- NPU最大55 TOPSにより、ノイズ低減やフレーミングなどの処理をローカルでオフロード
- バックライト付き日本語キーボードで暗めのスタジオでもタイピングしやすい
おすすめしたい人
- 持ち運びでトラックメイクや作曲を進めるクリエイター
- ソフト音源中心の編曲や、ギターや声のラフ録音をしたい人
- クラウドストレージでプロジェクトをやり取りしながら、ノイズ低減など一部の処理をローカルAIでこなしたい人
DELL(デル) ノートPC XPS 16

DELL(デル)のノートPCでXPS 16は、曲のトラックやプリセットが多くてもデータを保存できる大容量のノートパソコン。大きなデータも扱えるので曲数を多く表現するDTMの音楽家におすすめ。
PC名 | XPS 16 ノートパソコン(9640) |
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プロセッサー | インテル® Core™ Ultra 7 155H(16コア / 最大4.8GHz ターボ) |
メモリ | 16GB LPDDR5X(6400MT/s) |
ストレージ | 1TB PCIe SSD |
ディスプレイ | 16.3インチ 2K IPS(500nit / 30-120Hz / ブルーライト低減) |
GPU | インテル® Arc™ グラフィックス(NVIDIA® GeForce® RTX™ 4050/4060/4070選択可) |
重量 | 約2.13kg(FHD+) |
バッテリー | 6セル 99.5Whr(最大28時間駆動) |
特徴
- Dolby AtmosとWaves MaxxAudioによる360度サウンド再生、10Wクワッドスピーカー設計で低音域まで厚みのある再生が可能
- 最大120HzリフレッシュレートでDAWや映像編集時のタイムラインスクロールも滑らか
- インテル® Core™ Ultra 7とPCIe SSDにより、音源や高解像度プロジェクトのロードも高速
- Thunderbolt™ 4ポート×3(モデルにより構成変更)でオーディオIFや外部モニターとの接続が可能
- 最大28時間のバッテリー駆動でスタジオ外での作業や長時間セッションにも対応
- CNC削り出しアルミとGorilla® Glass採用で持ち運び時も耐久性を確保
おすすめしたい人
- DTMで複数のトラックやVSTプラグインを同時に扱う制作者
- 外部オーディオインターフェースやMIDI機器をThunderbolt接続で運用する人
- 広い16インチディスプレイで音楽制作したい方
- 持ち運び可能な制作環境を確保しつつ、長時間使いたい人
- Dolby Atmos対応の高品位サウンドでミキシングしたいユーザー
Apple MacBook / M4 Retina XDR【空間オーディオ対応】

Apple製の人気ノートパソコン、MacBook Proで16.2インチのモデル。Apple M4 Proチップを搭載しています。
動作が快適な最大14コアのプロセッサーと20コアのGPUが特徴、メモリが24~48GBでストレージはSSDで512GBの容量を確保していますの仕様です。
Liquid Retina XDRディスプレイは16インチで、色鮮やかに表示できます。6スピーカーのサウンドにより、空間オーディオに対応しています。
ライブにも対応できる駆動時間が長いバッテリーで、充電すれば最大24時間の使用が可能です。
Macbookは音楽制作でプロのアーティストも使っておりおすすめです。MacではGarageBandなどの音楽制作ソフトウェアも使えます。
Macが好きでノートパソコンを使いたい人にぴったり。
スペック
- メーカー:Apple(アップル)
- インターフェース:Thunderbolt 5 、HDMIポート、SDXCカードスロット
- サイズ:幅35.57 cmx前後24.81 cmx厚み1.68 cm
- 重さ:2.14 kg
サイズ | 16.2インチ |
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CPU | Apple M4 Pro |
GPU | Apple GPU |
メモリ | 24~48GB |
ストレージ | 512GB SSD |
選ぶポイント:
CPUがM4シリーズを搭載しているモデル
- 最新のCPU M4 Proを搭載しています。ハイブリッドコアを備えたことにより、高いパフォーマンスを実現
MSI(エムエスアイ) Prestige B1V クリエイターノート

MSI(エムエスアイ)は高性能なモデルが多い、信頼性の高いメーカーです。
Prestige 16 AI Studio B1Vは、クリエイターノートPCで16インチモデル。解像度が2560×1600の、細やかに映せるディスプレイです。
CPUはCore Ultra 7でAI専用のNPUを搭載しているのも特徴です。メモリが32GB、ストレージはSSD 1TB。処理能力が高い、RTX 4060を備えています。
Evo認証の長時間使えるバッテリーで最大で12~24時間に対応していて、ライブパフォーマンスするような場面で使いたい人にぴったり。
耐久性においてはMIL規格「MIL-STD-810H」に準拠しています。
ステレオスピーカーやステレオマイクを内蔵しているモデルで、日本語配列のキーボードです。
サイズ | 16インチ |
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CPU | Intel Core Ultra 7 プロセッサー 155H 16コア 22スレッド(最大4.8GHz) |
GPU | NVIDIA GeForce RTX 4060 Laptop GPU 8GB GDDR6 |
メモリ | 32GB LPDDR5 |
ストレージ | SSD 1TB M.2 |
選ぶポイント:
起動が速いEvo対応ノートブック
- 快適動作のEvo対応ノートブックで起動が速く、バッテリーは最大24時間(JEITA 3.0 アイドル)に対応
パソコンショップSEVEN デスクトップPC / Ultra 7-265K / 16GB

パソコンショップSEVENのデスクトップPCで、コスパのいいモデルです。
スペックはインテル Core™Ultra 7-265K プロセッサ(最大4.6 GHz)、メモリは16GB DDR5メモリ DDR5-5600を搭載しています。ストレージは転送速度が速いPCIe Gen5 M.2の1TB SSDです。
空冷静音CPUクーラーのため、ファンが回っても静音動作するためDTMで録音する人にぴったり。
ドスパラ(Dospara) ノートPC raytrek

ドスパラ(Dospara)のノートPCでraytrekです。ディスプレイは14インチでコンパクト。
CPUは第13世代のIntel Core i7-13700H (最大5.00GHz/14コア/20スレッド)プロセッサーのため、エフェクトなど負荷のかかる作業でも使えるでしょう。
メモリは32GB DDR5 SO-DIMM、ストレージは500GB SSDです。
スペックとしてはDTMや、映像の作業もできるでしょう。(※RTXのようなグラフィックボードはありません。)
フルタワー デスクトップパソコン / Core i7

mouseのデスクトップパソコンで、DAIVシリーズです。タワー型の中でも大きめサイズのフルタワーは小型のモデルと比べて、放熱しやすく拡張性に優れている点が魅力です。筐体で冷却と静音に対応しています。
CPUは、Intel® Core™ i7-14700F プロセッサー(最大 5.4 GHz)、メモリが16GB (8GB×2)、ストレージはM.2 SSD 1TB、GeForce RTX™ 4060 Tiを搭載しています。
DTM用に使えて、動画編集などもできるスペック。高性能なモデルを使いたい方におすすめ。
選ぶポイント:
RTX4000シリーズ
- Core i7とRTX™ 4060 Tiを搭載
パソコン工房 / パフォーマンスの高いミニタワーパソコン

パソコン工房 SENSEで、パフォーマンスの高いミニタワーパソコンです。
CPUはマルチに処理ができる第14世代のIntel® Core™ i7 プロセッサー 14700(最大5.4 GHz)、メモリが16GB(8GB×2) DDR5-4800 DIMM、ストレージは1TB M.2 SSDです。
コンパクトなケースですが、熱を排気する冷却性を備えています。また、カスタマイズでは240mm水冷クーラーのオプションを選択が可能です。DTM作業では音源データの処理が多いと負荷が高くなるので、熱の対策が必要になりますが、水冷も検討できます。
冷却性がある
冷却性があるレイアウトでスムーズに熱を排気
Dell(デル) ノートパソコン Dell Pro Max

Dell(デル)のノートパソコンで14インチの「Dell Pro Max 14」です。見やすいFHD+ LCDディスプレイ。重さが約1.79 kgのため持ち運びをしたい人にぴったり。
インターフェースは、USB 3.2があるので、市販の外付けのドライブを取り付けられるので便利。ドライブがあれば、音楽の曲を取り込んだり書き出すことができます。また、HDMIやThunderbolt 4 (40 Gbps)ポート(PD)にも対応しています。
複数のタスク処理に適した応答性の高いCPUを搭載。キーボードは日本語の配列(バックライト付き)に対応しています。
ストレージの容量は256GB~512GB。MIDIの曲を保存するなら容量は大きめがおすすめ。起動が速いPCIe接続のSSDで、すぐに音楽制作したい人におすすめ。
スペックはいくつかの構成から選べます。
サイズ | 14インチ |
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CPU | Intel Core Ultra 5 235H / 225H / Ultra 7 255H |
GPU | 一体型 |
メモリ | 16GB DDR5(デュアル チャネル) |
ストレージ | 256GB~512GB PCIe M.2 SSD |
クリエイティブ向けに設計された機種です。
DTM向けパソコンの選び方

DTM向けパソコンを選ぶポイント
- OS:WindowsかMacの2択。Windowsはパーツ交換や拡張性に優れ、Macは安定性とクリエイティブ用途での使いやすさが特徴
- CPU:Intel Core i5以上(できればCore i7 14コア以上やUltraシリーズ)、またはAMD Ryzen 5以上を推奨
- メモリ:推奨16GB以上。音源やAIノイズリダクションを使うなら32GB以上
- ストレージ:SSD搭載で1TB以上が望ましい。音源ライブラリが多い場合は2TB以上や外付けSSDも検討
- 画面サイズ:作業をスムーズにして効率で選ぶなら15.6〜17インチ、持ち運びでは14インチ以下
- 解像度:フルHD以上。可能なら4Kで表示範囲を広く確保
- 静音性:冷却性能が重要。DTMではファン音が小さい静音性のあるモデルが好ましい
- 接続端子:オーディオIFやMIDI機器接続用にUSB、Thunderbolt、ライン入力などのポート数を確認
OSはWin / Macの2種類
OSはWindowsとMacの2種類があり、どちらでもDTMを始めることができます。音楽制作ソフト「Pro Tools」は、どちらのOSにも対応。
Windows
多くのパソコンに搭載されているOSで、パーツはユーザーが自分で拡張やカスタマイズを行える点がメリットです(ただし、ノートパソコンでは拡張できない場合もあります)。また、一部のモデルではタッチパネルを搭載していて、ライブなどでの直感的な操作に便利です。
macOS
Apple製品(MacBookやiMacなど)専用のOSでは、自由なカスタマイズはできませんが、安定性やクリエイティブ用途での使いやすさに定評があります。DJにもよく使われています。
音楽制作ソフトのスペックに合わせるのがポイント

人気がある音楽制作ソフトには、ProTools、Cubase、Studio Oneなどがあります。
マスタリングや楽曲の制作をするならProToolsで、MIDIエディタやリアルタイムレコーディングの操作性が高い点が特徴です。
Cubaseは音楽制作や録音で、多くのユーザーに使われているメーカーのソフトで、VSTにも対応しています。Studio Oneは多くのサウンドプロデューサーやサウンドエンジニアが使うソフトウェアです。
つまり、楽曲を作るときにはソフトを使うことになるので、使う音楽制作ソフトウェアの推奨スペックを確認しておいてから、パソコンを選択することがポイントになってきます。ソフトによって求められるスペックは違いがあります。
グラフィックボードにはNVIDIA GeForce RTXシリーズや、AMD Radeon RXシリーズがあります。Cubaseはどちらにも対応していて、できれば合ったほうがよいです。グラボが必ず必要わけではないですが推奨されています。
操作しやすい大きめ画面サイズも

音楽制作しやすいサイズなら、ノートパソコンは大きめディスプレイを選ぶようにします。画面は見やすいほうがDTMで楽曲の制作も効率的に作業できます。MIDIで曲作りやマスタリングする時には、ディスプレイの大きさが17インチぐらいの画面が便利。
- ノートパソコンのサイズなら、15.6~17インチだと見やすい。14インチ以下では持ち運びができる。
- デスクトップパソコンでは、24インチから32インチの大画面サイズまで使えるのが魅力。
とくに打ち込みのトラック数が多い場合には、液晶画面が広い方が効率的です。一方で、画面サイズは14インチ以下のモバイルノートPCなら小型の大きさのため、サイズがコンパクトになります。
また、解像度はピクセル数が多い方が細かく表示できるので、フルHDよりも4Kの方が高密度で表示範囲は広くなります。
マスタリングするときには、大きめの画面で解像度がフルHD(1920 x 1080)以上あった方が制作する時に効率的です。
静音性
DTMの場合には音を扱う作業になるので、なるべく静かなパソコンを検討してみてください。DTMの場合にはオープン型のヘッドホンが多いので、耳もとで遮音できない場合があるためです。
こちらに関しては、回転数が上がらないとファンの音は聴こえないので、スペックやレビューを見てみてください。
冷却ファンが高回転だと音のノイズになるため、CPUの発熱する温度が低い仕様で、なるべく新しい世代を選ぶようにします。もしくは、水冷式クーラーを搭載しているデスクトップPCも静かです。
パソコンに必要なスペック

音楽制作で使われるDTMやDAWソフトの一例として、Cubaseを使う際に必要なスペックです。
動作環境は必要最小限のスペックが必要になりますが、他のソフトウェアも利用することも考えると、DTMを目的としたパソコンスペックは高い方が快適に使えます。
つまり、DAWソフトはある程度の性能が必要。また、CPUの世代などパーツは新しい方が高性能です。Core i3以下だとDAWの用途に適してないことがあるため、使うソフトで動作検証されている推奨スペックを確認することは重要です。
CPUのコア数は?Core i7以上がおすすめ

CPUはパソコン全体のパーツの中でも、処理性能に関わるため、DTMで作業をスムーズにして効率を上げるならCPUの性能は重要になります。もしパフォーマンスがないと動作が重くなってしまうためです。
世代が新しい方が動作は速い場合が多く、周波数の演算速度の確認をしておきす。スペックとしてCore i5以上、できればCore i7 14コア以上を推奨したいところです。
メーカーは主にIntelとAMDがありDTMソフトでは、どちらでも動作します。インテルではCore i5,i7,i9やUltraシリーズ、AMDではRyzenなどの種類があり、グレードが高いほど高速です。また、第14世代やUltraのように新しい方が速い場合が多くなります。
音楽を作成するソフトウェアは、CPUプロセッサーやメモリ(RAM)はなるべく多い方がパフォーマンスが高く快適に操作できます。とくにDTMの場合には録音するときのレイテンシにCPUの性能が関係するので注意です。
メモリ(RAM) DDR

メモリ(RAM)は同時に作業するときに必要なパーツです。DTMで複数のソフトを使用するなら、少し多めの容量の構成にすると、もたつきなく作業を行えます。CPUの性能が高くてもメモリが少ないと同時に処理する場合に動作は遅く感じます。
容量の目安としては8GBだと最小限で、16GB~32GBあるとよいです。後から64GB以上にしたいときには最大容量を確認してみてください。サンプリングの音源を使う場合には、なるべくメモリは多いほうがよいです。
また、オンボードで組み込まれている場合は空きスロットがなければ後から増設できないので注意が必要です。
もし、ノイズを抑えるAIノイズリダクションを使うような場合にはメモリも必要になるので、32GB以上はあるとよいです。
規格にはDDR5などの仕様があり、数字が大きいほうが新しいので性能が高く、読み書きが速くなります。
音源を多く使う人はストレージの容量

ストレージはデータを保存するパーツ。DTMで音源を多く使うならストレージも容量を大きめを選んだほうが、音の種類も多く保存できます。また、高い音質で音楽制作したい方も容量を必要とします。
また、オリジナルの曲を宅録する場合に、楽曲が増えてファイルを多く保存したい時にストレージが重要です。
SSDとHDDがあり、SSDは読み込みのスピードが速いです。HDDを選ぶ場合には、セカンドストレージでデスクトップに取り付けるような場合です。
パソコンを注文するときには、パソコンメーカーとBTOショップがありますが、BTOであればストレージを2TBや4TBのように検討前に決めてから注文ができます。
ソフトウェアをPCにインストールする時に空き容量が必要になるので注意です。
もし、検討するノートパソコンのストレージが256GBぐらいであれば、外付けSSDを使うのもおすすめ。512GBや1TBあれば、音源をダウンロードしてデータを保存するときでも空き残量にゆとりがあります。
デスクトップPCとノートパソコンはどっちがいい?

デスクトップPC
デスクトップPCの強みは拡張性があることです。スロットに空きがあれば、自分でパーツを選定して後から取り付けられます。また、インターフェースが多いモデルならディスプレイをマルチで取り付けられます。
また、DTMの環境では、編集機器と接続するときに、端子が多いことがデスクトップPCのメリット。
デスクトップパソコンは、パソコン本体以外に周辺機器を用意する必要がありますが、ノートパソコンと比べて入力端子の種類や数が多いです。
ミキサーでXLRやライン端子を使いたいときや、USBの数や種類を多く使えます。オーディオインターフェースやマイクをつなげたいときにはポートが多いと便利。
ノートパソコン

ノートパソコンの強みは持ち運びができること。スタジオなど、DTMのパソコン環境を外で使えます。音楽のライブやスタジオで活用できるのがノートPCの魅力です。
今はMIDIコントローラーにUSB接続ができる製品が多いので、繋げるだけで使えるコンパクトなサイズなら、場所を選ばずに音を入力できるのでノートパソコンが便利。これからDTMを始めるときに、環境がすぐにそろいます。
一方でノートパソコンは、オンボードでメモリが変えられない場合もあるので、拡張性は少ないです。
どっちか迷ったらPCを持ち運ぶかどうか、検討してみてください。
DTM向けパソコンのポイント
音楽制作をするときに、おすすめのDTM用パソコンをラインナップして一覧で解説しました。買う前には性能や機能を比べておくようにしてみてください。MacBookのようにスピーカーを複数搭載しているモデルでは、品質が高いサウンドを聞けるようなモデルもあります。
性能について、とくにCPUは発売の時期によって速度に違いも出てくるので、世代を確認するようにします。目安としては第13世代ぐらい。新しさ部分においては、で14世代やUltraだと最新です。
ChromebookのSnapdragon搭載しているモデルぐらいだと、アプリで曲作りすることになります。ただし、ボカロを使って本格派のDTMはあまり適していません。
また、音楽を取り込みやすい光学ドライブを搭載しているモデルや、Bluetoothで周辺機器と接続できるモデルも便利。
予算を抑える時にはストレージの優先順位を落とすのもありです。後から付けたして外付けハードウェアで、SSDも使えるからです。ただし、外付けサウンドカードなども合わせて使うなら接続する端子の数が充実しています。
もし、音楽だけでなく動画なども編集するような場合には、クリエイター向けのグラフィックボードを搭載しているモデルがおすすめです。もしPCが詳しい方ならmouse(DAIV)・ドスパラ(raytrek)・パソコン工房のようなBTOでカスタマイズすれば、自分に必要なスペックになります。
わけで、ノートパソコンはDTMで重要な音楽機材の1つ。プラグインを多く使っても軽快に動作するノートパソコンがあれば音楽制作も快適です。
関連情報
- クリエイターPC
- 音楽制作・作曲 パソコン
- DTM向けモニター用スピーカー
- MIDIキーボード おすすめ
- MIDIコントローラー
- 動画編集 デスクトップPC【高性能】
- DTM / DAWソフト
- ゲーミングPC
- ストレージ(SSD・HDD)
- PCモニター・ディスプレイ
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