HHKB キーボードのおすすめモデルのご紹介です。
Happy Hacking Keyboardは、タイピングで効率を求めて作られたキーボードです。カスタマイズもできるため、一度でも使うとずっと活用したくなる製品です。一方でおすすめしない人についてもふれています。
HHKBキーボードはテンキーレスなので省スペース。コンパクトでシンプルなデザインです。文章やコードをたくさん書く方には効率的で最高のキーボードです。UNIX配列で一般的なPC作業よりも入力の効率こだわるプログラマの方におすすめです。プログラミングのコードを書く用途に最適です。
累計50万台を突破している人気のキーボードです。ハッピーハッキングキーボードの簡単な説明とおすすめの種類をまとめています。
HHKBとは
HHKBはHappy Hacking Keyboardの略でハッピーハッキングキーボードです。
プログラマやエンジニアに多く使われています。
東京大学の和田英一さんが開発したハッカーのためのキーボードです。
もともとPFUの技術誌に論文を掲載した時にキーボードの問題点に関する話が出て、PFUと共同開発するようになりました。プログラマのために作られたHHKBですが、当初からかっこいいという評判がありました。
メーカーは日本のPFUより発売されています。
おすすめする人、しない人
まず、HHKBキーボードをおすすめする人は、タイピングで効率化したい人です。Type-Sのように専用ソフトが使えるモデルでは、自由にカスタマイズができるので、徹底して業務効率化を追求できます。
スムーズに文字入力ができるので、職業としてはプログラマやライターのように書くことを目的としている方に最適です。
一方で、おすすめしない人はゲーマーのようにクリッキーな打鍵を求めている方で、そのような場合にはメカニカルスイッチを搭載している製品を選択すべきでしょう。
デザインに優れたガジェット
デザインに優れたガジェットです。キートップには「かな」の表記がないタイプもあり、スッキリした見た目が良くてHHKBを買うひとも多いですね。(筆者の場合はキートップに記号の表記がないと打つ時にわからなくなります。)
HHKBを使うひとで「かな」のキーがないタイプは、ブラインドでタイピングできるひとにおすすめです。静音性があるタイプや打鍵感も機種によって異なります。
基本的に色は3色で黒か白かライトグレーです。キーには文字があるものと文字がないデザインがあります。
文字が無いのはカッコいいですね。
でも正直なところ、文字があった方が使いやすいので文字有りを選びましょう。
タイピングしやすい(書きやすい)
HHKBはタイピングしやすいキーボードです。
キーを打ちやすいようにキーボードを横から見ると曲線のキー配置(シリンドリカルステップ)になっているタイプになっているものもあります。さらにキーを押しやすい位置に設定できるキーマップも特徴です。ショートカットの組み合わせで効率的にタイピングができます。
打鍵音がしない静音モデルも
気持ちの良いタイピングができます。打ち心地のタッチ感は機種によって違います。
上位機種の場合にはスコスコとタイピングできる打鍵感です。打鍵音がしない静音モデルもあり、静かなタイプでは仕事でも使いやすいですね。メンブレンと違い、感覚としては押した後に適度な反発力を体感できて満足できます。(私が使っているのはHYBRID Type-Sです。)
キーストロークは深めで機種によりますが3mm~4mmです。浅めだと打ち間違え増えるため深い方が正確にタイピングできます。キーが軽いモデルは使い始めのときに、長くキーに触っていると誤って入力してしまうことがありますが、製品の問題というよりは慣れだと思います。
自分好みにカスタマイズをすることで、よく使うキーが使いやすい位置になるため長時間のタイピングでも手が疲れにくいのがメリットです。
デメリットはF1キーなどがないので、ファンクションキーと1~^キーを組み合わせて押すなど慣れは必要です。
耐久性がある
HHKBは非常に耐久性があります。
「HHKB Professional 2」の場合には キーの擦れ(チャタリング)がなく正確にキーをスイッチできます。3000万回以上のタイピングができる耐久性のあるキーの仕様です。
HHKBの選び方
出典:PFU
キーレイアウトには日本語配列と英語配列があります。ゲーマーやプログラマなどは記号が入力しやすく英語配列を好んで使用しているかたもいます。普段使いで日本語を入力する場合には日本語入力が便利です。
有線と無線(ワイヤレス)
有線接続と無線のワイヤレス接続のモデルがあります。使用するデバイスやインターフェイスなど使う環境に合わせて選ぶのがポイントですね。また、有線と無線の両方に対応している機種もあります。
両対応で接続できるモデルはノートパソコンとモバイルの2台で使いたい際などに便利ですね。
ちなみにHHKB Professional HYBRID Type-Sの場合には、乾電池なのでリチウムイオンバッテリーと違い交換できるので、充電回数によるバッテリーの寿命がこないというメリットがあります。
静電容量無接点方式
キースイッチの部分は、静電容量無接点方式とメンブレン方式があります。
耐久性が高い静電容量無接点スイッチを選ぶ場合には価格が2万5千円~3万円ぐらいします。
価格で悩む方もいると思いますが、HHKBを使うなら静電容量無接点のキーボードをおすすめします。
理由は、打ち心地が一般的なキーボードと比べて、力が少なく入力できるので快適だからです。(事実、私もずっとType-Sを愛用している1人です。)
HHKB キーボードのおすすめ
HHKBのキーボードは種類によってキーの方式や接続方法が異なります。
HHKB Professional HYBRID Type-S / 静音
HHKB Professional HYBRID Type-Sは高速にタイピングができる静音モデルのキーボードです。Type-Sの「S」はSpeed(高速タイピング性)とSilent(静粛性)の頭文字のSを表しているようです。伝統的な上位機種ですね。
通常のHHKBとHYBRIDとの違いはBluetoothとUSB Type-C接続の両方対応できるということ。USBコネクタを使いたいかたにおすすめです。(Type-C - Type-Aケーブルは別売りです。)
普段はUSBから電気をとって、持ち運びでは電池を入れていくという使い方ができます。540gと軽量な点もポイントですね。
「静電容量無接点方式」で下までキーを押し込まなくても反応するため高速にタイピングができます。
タイピングがしやすいようにキーボードは3段階に角度を付けることができます。方向キーも付いています。
さらに極めたい場合にはキーを割り当てる「DIPスイッチ」と「キーマップ変更機能」が付いておりカスタマイズができる点も便利です。
選べるカラーは、白・墨・雪から選択できます。価格は2024年03月06日16:12の時点で税込み36,850円です。
詳細スペック情報
- サイズ:294 x 120 x 40 mm
- 重量:540g
- 静電容量無接点方式
- 押下圧45g
- 接続:USB Type-C / Bluetooth
選ぶポイント:
接続は有線USBとBluetoothに対応
- 接続方式は有線と無線(BT)の2種類に対応しているので、パソコンとタブレットなどどちらでも使える
HHKB Professional HYBRID 日本語配列/白
PFUのHHKB Professional HYBRIDは、シリーズのコアといえるハイ・スタンダードモデル「PD-KB820W」です。
Bluetoothのワイヤレス接続とType-Cによる有線のUSB接続の両対応でマルチプラットフォーム設計になっています。
MacにBluetooth接続をする場合にはFileVaultがオンになっていないかチェックをすると良いですね。
キーマップを変更する場合にはDIPスイッチで割り当てるか、キーマップ変更機能でカスタマイズできます。タイピング競技でも使われる電容量無接点方式のキースイッチで高速な入力をしたいかたにおすすめです。
FnキーやControlキーを組み合わせで使える打鍵のコンビネーションが合理的なキー配列になっています。上下左右の方向キーがあるのが便利ですね。
押下圧45gで4.0mmストロークと深めな打鍵感でキーピッチ19.05mmです。キートップは打ちやすいシリンドリカル・ステップスカルプチャー構造になっています。
選ぶポイント:
「HYBRID」と「HYBRID Type-S」の比較
- 「HYBRID」と「HYBRID Type-S」を比較して、違いはキーの打鍵音が異なります。HYBRIDは普通のうち心地で、Type-Sは静か。実際、どちらが良い悪いというよりも好みです。
PFU HHKB Professional Classic:墨(英語配列)
HHKB Professional Classicはキートップに印字が英語の表示になっている英語配列のキーボードです。デザインを重視する方に適しているでしょう。
USB接続(Type-C)ができるWindowsとMacに対応しています。
キーの一つ一つに円錐のスプリングが入っており無接点でスイッチングをするタイプです。
静電容量無接点方式のキーボードで心地よいタイピングができます。
HHKBの徹底的にムダを取り除いた哲学のあるキーボード。キーの位置を全て覚えているひとだけが使えます。
価格は、2024年03月06日16:13の時点で税込み26,950 円です。
選ぶポイント:
プログラマーに最適
- プログラマ向けに考えられた合理的な配列で、指の移動距離が短く効率的です。(PD-KB820WS)
Happy Hacking Keyboard Mac専用:PD-KB200MA
HHKB(ハッピーハッキングキーボード)でMac専用のキーボードです。
スノーホワイトでキートップはCommandキーやOptionキーなどMac専用になっています。
MacユーザーでHHKBキーボードを使いたい方におすすめです。
シリンドリカルステップの構造になっており、タイピングしやすいようにキーがカーブするように配置されています。
キーボードは2段階で傾けることができます。
PFU Happy Hacking Keyboard Lite2 日本語配列
Happy Hacking Keyboard Lite2 日本語配列(JIS配列)です。
かなの表記は省略されており表記がないので見た目のデザインがスッキリしています。
日本語配列で半角と全角に対応する切り替えキーがついています。
キーボードで一般的なメンブレンスイッチ方式でクリック感のあるキータッチになっています。テンキーレスを探している方には良いですね。
対応OS:Windows Vista / Windows 7 / Windows 8
PFU Happy Hacking Keyboard Professional2 墨/無刻印
PFU Happy Hacking Keyboard Professional2 墨は日常的にタイピングをすることが多い、ライターやプログラマなどのプロ向けのキーボードです。文字の刻印がないのでブラインドタッチできる必要があります。
キートップは無刻印で、十字キーすらもない英語配列のシンプルなHHKBです。
配置はハッカー向けのUNIX配列ですね。「A」の左に「Control」があります。
静電容量無接点方式で最上位機種で高速なタイピングに対応しています。
USBで接続できるWindowsやMacで使うことができます。カラーはブラック(PD-KB400BN)とホワイト(PD-KB400WN)から選べます。
HHKB Bluetooth キーボード:PFU HHKB Professional BT PD-KB620W
HHKB Professional BT PD-KB620Wは、BluetoothのHHKBキーボードです。PFUがプロフェッショナルに贈るモデルです。打ち心地の打鍵感はカチャカチャする感じです。
ワイヤレスで使えるタイプなのでiPadやスマホでも使えます。コードが無いのでケースに入れて持ち運びをするのにも良いですね。
高級キーボードで3万円ぐらいします。HHKBらしい価格ですね。
日本語配列で十字キーも付いているHHKBキーボードです。英語配列と無刻印も選べます。
使いやすく初めてのHHKBを使うときには馴染みやすくておすすめです。右下のShiftキーも良いところにおさまっています。
右下には矢印キーがあるためControlキーの位置が通常のキーボードとは位置が異なるので慣れる必要がありますね。
バッテリーは単三電池2本で約3ヶ月使えます。また、USBで給電することも可能です。
対応しているOSは、Windows Vista® SP1 以降、Mac OS X v10.5 以降、Android 4.0 以降で使えます。iOSは未対応です。
あると便利なアイテム
HHKBにちょうどいいパームレスト Sサイズ
HHKBに合うちょうど良いサイズのパームレストです。
HHKBはキーボードの横幅がちょうど30cmぐらいなので「FILCO Genuine ウッドリストレストS」はサイズがぴったりです。
木目の雰囲気が美しく机の上がちょっとオシャレになります。
パームレストがあるとタイピングのときに手首が楽になりますね。ブロガーなど長時間キーボードを使う方に最適です。
HHKBハードケース DX PD-KB01SD
PD-KB01SDは、HHKB専用のケースです。
いつも使っているキーボードを持ち運びをしたいものです。
HHKBキーボードならコンパクトでテンキーが付いていない分だけ小さいですね。
HHKBのバッグはすべてのHHKBに対応するジャストサイズです。
縫製がしっかりしたナイロンのケースです。
PFU カラーキートップセット
PFU カラーキートップセットです。※キートップのみの商品です。
キートップが使えるのはHHKB HYBRID Type-S・HYBRID・Classic・Professionalシリーズに対応しています。
ESCを青いキーに変えて、Controlキーも赤くするとわかりやすい見た目になります。
HHKBにアクセントのカラーで機能的な美しさがあります。
がわかりやすくて良い感じです。
キーを外すキープラーが付いています。
HHKBでキー設定をカスタマイズ
HHKBではキーの設定をカスタマイズができるところが面白いところです。
キーマップ変更の機能でカスタマイズ
HHKB Professional HYBRID Type-Sでは「キーマップ変更の機能」を使えば特殊なキーを除いて基本的なキーを全てカスタマイズできます。
ソフトは公式サイトから無料でダウンロードできます。
インストールはとても簡単で起動すればすぐに設定画面に入れます。
下のキーの図から上の写真にドラッグするだけでキーの割り当てができます。
カスタマイズをした情報はキーボードに設定されるためデバイスを変更してもそのまま使えます。
キーマップの設定はファンクションキーなどを中心に設定すると良いですね。
よく使うキーを設定すればかなり高速に操作できるようになるのでおすすめです。
DIPスイッチでカスタマイズ
割当を変更する時にはDIPスイッチを使います。配置が使いにくいと感じている時に好みの配置を選んで設定できます。
HHKDキーボードの背面または裏側にある小さなフタを開けるとDIPスイッチがでてきます。
1~6までの番号があってそれぞれをONまたはOFFにするだけです。
Windowsモード、Macモードなどがあり、Windowsキーを再現できたりします。
それほど複雑な設定はできませんが、Deleteキーをバックスペースキーの動作に変更したりできます。
電源が入っていない状態で設定しましょう。
HYBRID Type-SとHYBRIDの違い
HYBRID Type-SとHYBRIDの違いは、静粛性です。Type-SはSilentの「S」なので、入力時に音が静かです。周りに気を使わずにタイピングできるのが魅力です。
また、同じような見た目でClassicがありますが、こちらはUSB-Cのみの接続でBluetoothでつなげる機能はありません。また、ClassicではキーレイアウトがUS配列のみになるので、日本語配列を使いたい方はHYBRID Type-Sまたは普通のHYBRIDから選択することになります。
商品まとめ
HHKDのキーボードをラインナップして解説しました。私も使っているのでレビューとなりますが、気になっている方は、一度でもいいので使ってほしいです。安いキーボードを探している人には、おすすめしないですが、明らかに安価なPCに付属している製品とはキーを押し込んだ感触が違います。
また、価格は高いですが満足度が大きいので、もっと早く使い始めれば良かったと後悔するぐらい作業効率が変わります。ただし、ユーザーとしては初心者よりも編集などのプロ向けといえると思います。打ち心地を大切にしている方や、タイピングの時間が長い方におすすめです。
ただし、選ぶときには、デザインがどれも似ているので注意です。パソコンで使う方がほとんどだと思いますが、タブレットで使うならBluetoothに対応しているHybridモデルを選ぶ必要があります。
タイピングの効率が上がるとめちゃくちゃ
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静電容量無接点方式でHHKBと比較されることが多いのがNiZキーボードです。安くてBluetooth接続に対応しているのが特徴です。
日本製なら東プレのキーボードでREALFORCEが静電容量無接点方式で有名です。
コンパクトなテンキーレスのゲーミングキーボードはゲームで使いやすくおすすめです。メカニカルキーを搭載しているキーボードはカチャカチャと打鍵音がするタイプもあります。
ちなみに、効率的に入力していくなら片手キーボードを使う方法もあります。