デザイナー向けマウスは、制作するときに使いやすいスペックです。マウスのDPIが高解像度なセンサーを搭載している機種もあり、トラッキング精度が高いことで繊細にコントロールできます。
デザインではマウスをよく使うWebデザイナーさんから動画編集のコンテツをつくる方まで、クリエイターさんにとってマウスは大事なもの。DTPならホイールのスクロールが速いマウスも、IllustratorやPhotoshopなどで作業するときにおすすめです。
目次
- 使いやすいデザイナー向けのマウスとは
- デザイナー向けマウスの選び方
- デザイナー向けマウスのおすすめ
- ロジクール MX MASTER 3S ワイヤレス マウス MX2300GR
- ロジクール MX ANYWHERE 3S / Illustratorにおすすめ
- ロジクール MX Master 3S for Mac アドバンスド ワイヤレスマウス
- デザイナーズマウス Lofree(ロフリー)Touch ワイヤレスマウス
- Logicool G 有線 G600t / ショートカットで便利
- マイクロソフト マウス モバイル マウス
- Apple Magic Mouse 2
- エレコム マウス ワイヤレス M-XGL10DBBK
- ロジクール Logicool M575 トラックボールマウス
- ケンジントン Pro Fit Ergo TB550 トラックボール型マウス
- Wacom ペンタブレットオプションマウス KC-100
- デザイナー向けマウスが必要な理由
- 商品のまとめ
使いやすいデザイナー向けのマウスとは
出典:Logicool
デザイナーさんは使いやすいマウスを使うと快適です。
イラストレーターの方ならタブレットのペンを使いますが、全てのクリエイターがペンを使うわけではありません。
高精細なDPIのセンサーを搭載しているマウスなら、思い通りにコントロールできるので制作する作業性も上がります。
また、マウスを大きく動かしてデザインをするような場合には、柔軟性のあるケーブルもおすすめです。もしくはワイヤレスマウスであればケーブルがないので自由に動かすことができます。Illustratorでストロークを利用して図形を描くようなときにはマウスの操作性は重要になってきます。
デザイナー向けマウスの選び方
出典:Logicool
対応OSはMacとWindowsがある
デザイナーの方はMacユーザーの方も多いと思いますが、マウスはWindows向けとMac向けがあるので選ぶときに注意です。もちろん、両方のOSに対応しているマウスもあります。接続できないということのないように、接続するインターフェースが合うかどうか端子の種類をチェックしておくと良いですね。
また、macOSに対応しているマウスでも、進む・戻るなどサイドボタンの機能で対応していない製品もあります。接続可能であっても機能に制限がある場合があるのでMacの場合には確認しておきましょう。
DPIで選ぶ
出典:Kensington
マウス感度はDPI(CPI)の単位で表示されます。DPIはマウスが1インチの移動距離に対してのポインタの距離のことです。
DPIの値が高いほどマウスを大きく動かさなくてもすみます。ピクセルに対して動かす操作ができるためです。そのため、デザイナーさんによってはゲーミングマウスを好んで使うかたもいます。
理想的なDPI値というのは決まりがなく、調整しながら使いやすい感度を決めていくのがコツです。とはいえ、調整できる範囲が広い方が高性能なマウスが多くなります。
グラフィックデザイナーのマウスを選ぶポイント
グラフィックデザイナーが使いやすいマウスを選ぶポイントをまとめています。
- サイズは握りやすさと関係する。
- 自在に動かそうとすると重さは大事、軽量な方が操作しやすい。
- 解像度は、マウスを細かく動かすなら高解像度のDPIに対応している必要がある。
- ホイールはフォントを選んだりするときにも便利。
- マウスの横にあるサイドボタンは機能を割り当てられるマウスもある。
ちなみに、MX ERGOのようなトラックボールマウスは、グラフィックデザイナーよりも3DのCGクリエイターに使われることがあります。トラックパッドのように手首を動かさずに操作したい方には便利です。
サイズで選ぶ
マウスの形や大きさは握る感覚に影響があります。つまみ持ちなら小型サイズがいいですね。つまみ持ちで大き過ぎると違和感があります。もし、かぶせ持ちなら親指を添えられるのでエルゴノミクスデザインだと握りやすいです。また、左利きなら左右対称の設計を選ぶ必要があります。右手は別の周辺機器を使うような操作方法で、左手でマウスを握る可能性がある場合も左右対称というようになるでしょう。一方で大きめのエルゴノミクスのマウスだと操作に安定感があります。
WEBデザイナーに最適なマウスは?
WEBデザイナーに最適なマウスは、高速にスクロールできるホイールを搭載しているモデルや、トラックボールマウスが快適です。
ウェブデザインの場合、行が増えるほど上下のスクロールが自由に移動できる必要があるためです。そのため、動作の精度よりもホイールの数や動きが重要ですね。Webコンテンツのようにマウス操作する時の移動距離が長い場合に有効です。
高速ホイールを搭載しているマウスは、少し価格が高いというデメリットはありますが、制作環境でいつも使うものなので速く回転できるメリットは大きいです。
デザイナー向けマウスのおすすめ
ロジクール MX MASTER 3S ワイヤレス マウス MX2300GR
MX2100CRはWindowsで使えるロジクールのワイヤレスマウス「MX MASTER 3S」です。
トラッキングのDPIを調整できるのが特徴で範囲は最大8,000DPIまで対応しています。
制作するときに使いやすいように自分の好みで微調整できるのが良いですね。高速スクロールに対応しており、ホイールも心地よく回ります。
センサーは感度の高いレーザー Darkfieldを採用しているため、普通のマウスと比べて使い勝手も良いと思います。
対応OSはWindows・Mac・iPad OS・Chrome・Androidです。接続は同梱されているUSBレシーバーにより、低遅延で無線が使えるLogi Boltが使えます。(Bluetoothのペアリングも可能)
詳細スペック情報
- カラー:グラファイト
- 接続方式:無線LOGI BOLT USB、Bluetooth
- サムホイールあり
- サイズ:8.43 x 12.49 x 5.1 cm
- 重量:141 g
● 選ぶポイント
- 専用アプリでDPI調整ができる使いやすいマウス
ロジクール MX ANYWHERE 3S / Illustratorにおすすめ
「MX ANYWHERE 3S」はロジクールのワイヤレスのマウスです。
Logi Boltと呼ばれるUSBのレシーバーによるワイヤレス接続、またはBluetoothが可能です。※Logi Boltは別売りです。
対応はWindowsとMacの両方のOSに対応しており、ChromeやiPadでも使えます。
トラッキングに優れたマウスで精細な操作が必要なデザイナーさんにおすすめです。左右のボタンはクリック感があります。
Darkfieldテクノロジーのオプティカルセンサーです。8000dpiの精度でガラス面でも凹凸を読み取ることができます。
AdobeのIllustratorやPhotoshopではマウスのスクロールで拡大縮小することができますが、MX1800GRでは高速スクロールが可能なホイールを搭載しているので素早くコントロールができて便利です。
USB Type-Cによる充電式で1分の充電で3時間、フル充電だと70日間使えます。
コンパクトなマウスなので、女性のデザイナーや手の小さめのかたにもおすすめです。
スペック
- カラー:グラファイト
- 2年間無償保証
- 商品モデル番号:MX1800GR
- サイズ:10.05×6.5×3.44cm
- 重量:99g
選ぶポイント:
デザイナーが操作しやすい性能
- ワイヤレス接続で、精密に操作ができる高性能なマウス
ロジクール MX Master 3S for Mac アドバンスド ワイヤレスマウス
MX2300MPGのロジクール アドバンスド MX Master 3SはMac専用のワイヤレスマウスです。USB Type-C充電なのでMacBookなどを使っているAppleユーザーにも使いやすいですね。
接続はBluetoothで3台までのマルチペアリングが可能なので、複数のデバイスで使用したい方におすすめです。トラッキングは8000dpiセンサーに対応しています。細かな画像の編集をするときに選択したい製品です。
FLOW機能を搭載しているため、デバイス間をマウス操作でデータ移動ができます。制作活動で素材の移動をする時に便利ですね。
ボタンは7つ付いており機能ボタンは無料のソフトウェアでカスタマイズが可能です。
マウスホイールは高速回転するタイプなので、移動速度を向上させたい方にも最適です。
スペック
- カラー:ペイルグレー
- 2年間無償保証
- サイズ:12.49x8.43x5.1cm
- 重量:141 g
● 選ぶポイント
- Macユーザー向けのワイヤレスマウス
デザイナーズマウス Lofree(ロフリー)Touch ワイヤレスマウス
デザイナーズマウスでおすすめのLofree(ロフリー)Touch ワイヤレスマウスです。
人間工学に基づいた曲面のデザインになっていて、疲労を軽減ができます。長時間のIllustratorでパスをトレースするような作業にも最適です。
左右のクリックボタンとケースは交換できる点が特徴です。
サイズはサイズは108mm × 68.5mm × 42.5mm、重量は105.5g、ポーリングレートが500Hzです。DPIは800~4000の範囲で6段階で切り替えることが可能です。バッテリー容量は650mAh搭載していて、最大4週間駆動することができます。
おしゃれな雰囲気の外観で、ほかのデザイナーさんに差を付けたい方におすすめです。WindowsとMacOSに対応していますが、Macの場合には進む・戻るボタンはサポートしていないので注意です。
Logicool G 有線 G600t / ショートカットで便利
Logicool Gのゲーミングマウス「G600t」です。
右利き用の有線接続でボタンを20個搭載しておりカスタマイズをすることが可能になっています。
センサーはレーザー方式で8,200DPIの高解像度。バックライトをカスタマイズすることができます。
レビューではショートカットを割り当ててイラスト制作で使っているかたもいます。
価格は税込み12,280円~(2024年10月08日04:47の時点)なので、実際に初心者の方が使うのも買いやすい製品ですね。レビューではショートカットキーを割り当てているという感想もあります。
選ぶポイント:
多ボタンのマウス
- 多ボタンでカスタマイズ可能なマウス
マイクロソフト マウス モバイル マウス
マイクロソフトのマウスで、KGY-00007です。左右対象のデザインで左利きでも使える両利き用です。
シンプルなデザインが魅力。ボタンは4個あり左右のボタンとホイールボタン、電源ボタンを備えています。どちらかといえば、簡単な使い方をしたいときに良いですね。他の製品と比較して、サイドボタンが無いのが大きな違いです。
軽量で重量は78g(電池を含む)と軽いので持ち運びに便利。
対応はWindowsでBlutoothでペアリングして使えるモダンなモバイルマウスです。
● 選ぶポイント
- 軽量なマウスで持ち運びに便利
Apple Magic Mouse 2
MacユーザーにおなじみのAppleの純正マウスで「Magic Mouse 2」。Multi-Touchに対応しておりスムーズな操作感です。
スタイリッシュなデザインで、パソコン環境の周りをおしゃれに使いたいデザイナーさんにおすすめです。
充電をして使うタイプです。OSはMac OS X に対応しています。
Macの環境でマウスを使っている方なら、いろいろ悩んでから、結論として純正品のマウスを使う、という方も多いのではないでしょうか。形が平たいので、実際に触れた感じが自然に操作ができる点もポイントです。
● 選ぶポイント
- おしゃれなMac用の純正マウス
エレコム マウス ワイヤレス M-XGL10DBBK
エレコムのマウスで「握りの極み」シリーズのM-XGL10DBBKです。
サイズがS/M/Lから選ぶことができるので自分の手に合う大きさを選べます。クリエイターの方はかぶせ持ちやにぎり持ちをするかたが多いと思いますのでMサイズやLサイズが良いと思います。つまみ持ちをするなら小さめのSサイズですね。
センサーはBlueLEDで、レシーバーが付いており2.4GHzワイヤレスで接続します。ケーブルが無く、ソールの滑るため操作性が良いです。
スイッチは耐久性の評判が良いOMRON製です。
また、価格が安価なのも魅力ですね。
サイズ
- Sサイズ:幅65.9×奥行91.6×高さ39.3mm
- Mサイズ:幅73.8×奥行109.6×高さ40.8mm
- Lサイズ:幅82.0×奥行119.9×高さ42.0mm
● 選ぶポイント
- 握りやすさにこだわる方へおすすめ
ロジクール Logicool M575 トラックボールマウス
ロジクールのトラックボールマウス Logicool M575は、傾斜角度が付いているので手首を自然な状態で握ることができます。
なめらかで回転するボールはトラッキングが精確で2,000 DPIの高解像度で操作ができるようになっています。
接続はUnifyingのUSBレシーバーによるワイヤレスとBluetoothに対応しています。OSはWindows、Mac、iPad OS 13.4以降に対応。
色はホワイト(M575OW)やブラック(M575)、グラファイト(M575S)から選べます。
選ぶポイント:
WEBデザイナーにおすすめ
- 上下にスクロールすることが多いWEBデザイナーにおすすめの製品
ケンジントン Pro Fit Ergo TB550 トラックボール型マウス
Kensington ケンジントンの「K75370JP Pro Fit Ergo TB550」は親指で操作ができるワイヤレスのトラックボールです。
人間工学に基づいたフィット感のあるデザインで、45°の角度で握れるようになっています。手首を自然な姿勢で操作できます。
光学トラッキングセンサーのDPIは、4段階で設定できるスイッチを搭載していて最大1600DPIの高精度なトラッキングが可能。34mmのボールはスムーズで精密にコントロールできます。ただし、コツをつかむまでは難しいのでパソコン初心者の方は注意です。
2.4GHzのレシーバーでワイヤレス接続ができるようになっており、最大で3台までのデバイスにつなげることができます。また、Bluetooth接続も可能です。
ボタンは9つありKensingtonWorksを使用して、ポインターの動作速度や割り当てなどカスタマイズが可能です。デザインの生産性を上げたい方におすすめです。
2023年に発売した製品のトラックボールマウスですね。
[正規品・3年保証付き]
Wacom ペンタブレットオプションマウス KC-100
Wacom(ワコム)のペンタブレットオプションマウス「KC-100」です。
対応機種はIntuos 4,Intuos 5,Intuos Proで描画する時に使えます。
タブレットを使っているクリエイターさんでペンの代わりに使いたいかたにおすすめです。
※レビューでは耐久性に問題があるという声もあるので、Amazonのコメントはチェックした方が良いと思います。
● 選ぶポイント
- ペンタブで使えるクリエイター向けマウス
デザイナー向けマウスが必要な理由
デザイナー向けマウスが必要な理由を解説しておきたいと思います。
マウスを選ぶ用途としては、クリエイティブといってもデザインやCG、イラストレーションなどさまざまありますが、一般的な作業と比べて時間も長いです。そのため、長時間集中して制作すると腱鞘炎になるかたもいます。クリエイティブをするためのマウスは本当に大事で、少しでも疲れの原因は抑えたいからこそデザインで使いやすいマウスを利用すべきです。
例えば、DPIの解像度が高いセンサーならマウスの動きも少なくてすみます。
マウスはスクロールによる拡大縮小やカーソル操作など制作にはかかせないデバイス。使いやすいマウスがあれば制作活動も快適。もの作りをするプロならツールはこだわりたいです。
商品のまとめ
デザイナー向けマウスを解説しました。クリエイティブに関わる方にとってマウスの操作性は大事。そのため、ワイヤレスであれば安定した接続の2.4GHzのタイプがおすすめです。
また、いろいろなメーカーの中でも、ロジクールのマウスは人気があります。個人的には、ロジクールは高性能な製品が多く、ワイヤレスでも遅れが少ない製品もあります。とくに悪い部分が無いので嫌いな人はいないのではないかと思います。(ちなみに私もロジクールのユーザーです。)また、エルゴノミクスの製品は、長時間の制作するような場面でも安心して現場で使えますね。
クリエイター向けマウスの関連情報
動画を編集するクリエイターさんはロジクールのトラックボールマウスもおすすめです。カーソルを速く移動することができます。
クリエイターPCではマウスコンピューターのDAIVもおすすめです。