CAD用パソコンは、2D製図と3D CAD・BIMでは欲しいポテンシャルが結構違う。
「2Dならどこまでのスペックで十分?」「3Dモデルや部品数の多いアセンブリまで扱うなら、RTX PROは必要?」と迷うところですよね。後で後悔したくないし。
結論を言うと2Dなら最強グラボは不要。一方、3Dで商業用途で会社で使うエンジニアにとって、安定性が欠かせなく、フリーズなんて論外だ。
そこで今回は、CADを業務で安定して動かしやすい構成を重視して、デスクトップとモバイルワークステーションから11台を選びました。
MousePro、ThinkStation、HP Zシリーズ、iiyama PCなどを取り上げ、RTX PRO・ISV認証・Xeon・ECCメモリといった違いも確認。
オーバースペックによる無駄な支出を防ぎつつ、本当に投資すべきパーツがどこかを明確に解説。
この記事のポイント
- CAD用パソコン スペック比較表
- 結論、動作安定性で選ぶならコレ!
- CAD用パソコンのおすすめ
- iiyama PC SOLUTION-W100-X255-NMX|Xeon・ECCメモリ・RTX 4000 Ada【業務用でも失敗しにくい】
- MousePro BP-I7N20|RTX PRO 2000 Blackwell搭載
- サイコム Lepton WS3600Z890 ワークステーション
- Lenovo ThinkStation P8(AMD)|A1000|ISV認証
- ARK arkhive Creator Custom CC-A7R4R|RTX 4000 Ada
- SENSE∞ F-Class ミドルタワークリエイターパソコン Ultra 7 265K|RTX 4000 Ada
- HP Z4 G5 Workstation Xeonタワー|RTX A400~5000 Ada
- CAD用ノートパソコンのおすすめ
- CAD用パソコンの選び方
- CADパソコンのFAQ
CAD用パソコン スペック比較表
CADを主な用途としたデスクトップパソコンはそこそこ価格が高い。価格の悩みは大きいものだが、GPUの性能まで見極めて選ぶのが現実的。
とくに大規模な3Dプロジェクトで遅さにストレスを抱えているオペレーターはハイエンドを検討してみてください。
CAD向けパソコン比較表
| ▼外観 | ▼PC名 | ▼詳細 | ▼価格 | ▼検証日 | ▼CPU | ▼GPU | ▼メモリー | ▼ その他 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
![]() | MousePro BP-I7N20 | 詳細へ | 621,280円 | 2026/08/21 20:52 | Core Ultra 7 265 | RTX PRO 2000 Blackwell | 32GB | 排熱設計 |
![]() | HP Z4 G5 Workstation | 詳細へ | 1,169,080円 | 2026/08/21 20:53 | Xeon w3~w5 | RTXシリーズ | 16GB~64GB | 5つのPCIeスロット |
![]() | iiyama PC SOLUTION-W100-X255-NMX | 詳細へ | 1,397,000円 | 2026/08/21 20:54 | Xeon w5-2555X | NVIDIA RTX 4000 Ada 20GB GDDR6 | 64GB | Xeon W プロセッサ |
![]() | Lenovo ThinkStation P8 | 詳細へ | 789,140円 | 2026/08/21 20:58 | Ryzen Threadripper PRO 7945WX | RTX A1000 | 16GB | ISV認証CPU |
- 価格やPC名などでソート可能です。
- 比較表は横にスクロールできます。
- スペックと価格はチェックをした価格更新日の時点です。変わる見込みがあるため、詳細にてご確認ください。
結論、動作安定性で選ぶならコレ!
個人的にはCADで使うなら、iiyama PC SOLUTION-W100-X255-NMXを選ぶ。
XeonにECCメモリ、RTX 4000 Adaという理想の構成、3D CADを会社の実務で長時間動かす時でも心配がない。単純な速さだけでなく、計算エラーや不意の停止をできるだけ避けられる。
価格優先でなく、「仕事中にフリーズしてほしくない」なら本命だと思います。
CAD用パソコンのおすすめ
CAD用のパソコンでワークステーションを中心に、デスクトップ型をそれぞれご紹介します。
iiyama PC SOLUTION-W100-X255-NMX|Xeon・ECCメモリ・RTX 4000 Ada【業務用でも失敗しにくい】

| CPU | Intel Xeon w5-2555X(14コア / 28スレッド、最大4.8GHz) |
|---|---|
| グラフィックス | NVIDIA RTX 4000 Ada 20GB GDDR6 |
| メモリ | 64GB DDR5-4800 ECC Registered DIMM |
| ストレージ | 1TB NVMe対応 M.2 SSD |
特徴は?
- ISVでドライバー相性の不安を減らせるのは業務用ならでは
- SOLUTION∞ Workstationは3年間保証が標準。
- フルタワーにはPCI Expressの空きが多く、CAD環境へ拡張カードを追加したくなった後も対応しやすい
良い点
- 3Dモデルで表示負荷に余裕の実力。
- 長時間のレンダリングや解析では、速さだけでなくメモリエラーへの備えまであり安定感が高い
気になる
- 約140万円とかなり高額。2D CADが主なら、下位ワークステーションの方が費用を大幅に抑えられる
ハッキリ言って軽い2D図面を作るだけなら、ここまでの構成は大袈裟かもしれない。ただ、SOLIDWORKSやCATIAで大規模な3D設計を続けるなら話は別。GeForce搭載BTOと比べ、RTX 4000 AdaのISV認証実績まで選べるところに、高額でも業務用に納得。
MousePro BP-I7N20|RTX PRO 2000 Blackwell搭載

| OS | Windows 11 Pro 64ビット (DSP) |
|---|---|
| CPU | インテル® Core™ Ultra 7 プロセッサー 265、20コア20スレッド、最大5.30GHz |
| GPU | NVIDIA RTX PRO™ 2000 Blackwell、GDDR7 16GB |
| メモリ | 32GB DDR5-5600、16GB×2、最大64GB |
| SSD | 500GB NVMe Gen4×4 |
| 本体 | 約175×374×356mm、約6.7kg |
特徴は?
- NVIDIA公称で、従来世代よりCAD性能が最大1.4倍に上がった
- RTX PROのISV認証は強みで、認証構成ではCAD表示の安定性が高い
- ECC付きVRAMはメモリエラーを訂正でき、長時間レンダリングで頼もしい
- 最大4画面へ出力でき、平面図と3Dビューを別モニターに表示できる
- M.2空き1基に点群データ用NVMe SSDを追加できる
良い
- 最大5.30GHzのP-coreは、寸法変更やフィーチャー再生成の待ち時間を短くできる
- 32GBデュアルチャネルは、RevitとAutoCADを並行して開く作業でも苦にならない
- 2.5GbEは1GbEの2.5倍の理論帯域で、NAS上のBIMモデル転送に良い
- 幅175mmのミニタワーは、製図机の足元へ置いても占有幅が小さい
- しっかり3年間センドバック修理保証があり何かあっても大丈夫
気になる
- 500GB SSDは、点群データを保存するとちょっと少ない。容量が物足りない場合は1TB以上にカスタマイズしたい
- 2D CAD中心では持て余すぐらい高性能
MousePro BP-I7N20レビュー|CAD・BIM・AI処理を任せられるプロ向けPC
サイコム Lepton WS3600Z890 ワークステーション

| CPU | Intel Core Ultra 5 245K |
|---|---|
| GPU | NVIDIA RTX A400 4GB |
| メモリ | DDR5-5600 16GB |
| ストレージ | NVMe SSD 500GB |
特徴は?
- 4x Mini DisplayPort 1.4aにより、4K 120Hz表示を4画面まで使える
- 最大2.7 TFLOPsとCUDA 768コアで、CAD表示と軽めの3D確認に使える
- THUNDERBOLT™ 4 TYPE-Cにより、外部SSDへ最大40Gbpsで転送できる
- ASETEK 612S-M2とNoctua NF-F12 PWMで、CPU負荷時の熱上昇を抑える
- WD Black SN7100は最大読込6,800MB/sで、CADデータの起動待ちを短くした
おすすめの人
- AutoCADやJw_cadの2D図面を、複数モニターで見比べたい方
- 3D CAD入門から小規模モデル確認まで、1台で進めたい設計者
- 机下に置くタワー型で、冷却音を抑えたCADパソコンがほしい方
- Thunderbolt 4ドックを仕事用PCで使いたい方
良い
- RTX A400 4GBで、業務向けドライバーを重視して選べる。
- 4画面出力が強い。図面、仕様書、PDF、ブラウザを分けて表示できていい。
- 冷却構成が良い。水冷ユニットとNoctuaファン。
- 拡張性は大きい。M.2 SSDを最大4基まで増やせる。
- Define R5の吸音材で静か。
気になる
- 標準メモリ16GBは少ない。3D CADやBIMなら32GB以上へ変更したい。
- 標準SSD 500GBは小さい。複数案件を保存するなら1TB以上にカスタマイズすべき!
デフォルトのままでも2Dとか軽めの3Dに使える。ただし、3D CAD、BIM、点群データまで扱うなら、メモリ32GB以上とSSD 1TB以上へ変更したほうが作業待ちは少なくなる。
Lenovo ThinkStation P8(AMD)|A1000|ISV認証

| CPU | AMD Ryzen Threadripper PRO 7945WX(最大5.30GHz) |
|---|---|
| GPU | NVIDIA RTX A1000 8GB GDDR6 |
| メモリ | 16GB DDR5-4800 RDIMM ECC |
| ストレージ | 512GB M.2 PCIe Gen4 NVMe SSD(OPAL対応) |
| OS | Windows 11 Pro 64bit |
設計業務向けワークステーション。
特徴
- 高クロックのCPU動作により、線分描画や拡大縮小でカーソル追従が遅れにくく、常用操作が途切れにくくなる。
- RTX A1000で、GPUアクセラレーションの表示系処理が安定し、3Dモデル回転時に描画落ちを抑える。
- PCIe Gen4 NVMe SSDにより、500MB超の図面データやアセンブリ読込が短時間で完了し、再表示待ちを挟まず作業。
- 10GbE対応の高速通信できるネットワークだから、PDMサーバーからの大型CADデータ転送をボトルネック化させません。
おすすめの人
- 建築、設備で2D製図とBIMを使って、表示遅延や引っかかりを避けたい人
- 3Dは軽度でも、GPU非搭載構成との差を数値で理解した上で選びたい人
- 日中常時起動しメモリ容量拡張を重視する設計担当者
ひとことレビュー(編集部)
- ISV認証のマルチスレッドCPUでCADで安定した動作。
- Revitや複数アプリ同時使用ではカスタマイズで増設を検討。
ARK arkhive Creator Custom CC-A7R4R|RTX 4000 Ada

| CPU | AMD Ryzen 7 9700X(8コア / 16スレッド、最大5.5GHz) |
|---|---|
| GPU | NVIDIA RTX 4000 Ada(20GB GDDR6) |
| メモリ | 32GB(DDR5-5600、16GB×2) |
| ストレージ | 2TB NVMe SSD(PCIe 4.0 / 最大読込約7,100MB/s) |
3DCADで制作したい設計者向けの構成。
特徴
- Ryzen 7 9700Xの8コア16スレッドにより、Revitなどのソフトウェアで再計算や更新処理が一工程で止まりにくい。
- RTX 4000 Adaの20GB VRAMにより、BIMモデルを開いた状態でも、視点移動やズーム操作が連続して行える。
- DDR5 32GBなので、メモリ不足による処理待ちがなくサクサク。
- PCIe 4.0対応NVMe SSDは、起動や保存の待機時間を短縮し、案件切り替えもスムーズ。
- 200mmファンを備えたミドルタワーケースと空冷クーラーにより、長時間レンダリング中でもクロック低下を抑えやすい。
おすすめの人
- AutoCADやRevitで、オブジェクト回転時の引っかかりを減らしたい建築・設備設計担当者
- 部品が多いSolidWorksやInventorのアセンブリを扱う機械設計者
- 業務用として安定した稼働を実現したい方
ひとことレビュー(編集部)
- 9700X+RTX 4000 Adaはマルチコア性能が高くボトルネックが出にくいバランス。
- ミドルタワー筐体のため設置スペースを取ります。
SENSE∞ F-Class ミドルタワークリエイターパソコン Ultra 7 265K|RTX 4000 Ada

| PC名 | SENSE-F189-LC265K-NMX |
|---|---|
| OS | Windows 11 Home [DSP版] |
| 形状 | ミドルタワー / ATX |
| CPU | インテル® Core™ Ultra 7 プロセッサー 265K(20コア/20スレッド、最大5.5GHz) |
| CPUクーラー | 360mm 水冷CPUクーラー |
| GPU | NVIDIA RTX 4000 Ada 20GB GDDR6 |
| メモリ | DDR5 32GB(16GB×2)、スロット4 |
| ストレージ | 1TB NVMe対応 M.2 SSD |
特徴
- 最大5.5GHzまで伸びるCore Ultra 7 265Kで、拡大・回転もスムーズな体験
- RTX 4000 Ada(20GB VRAM)を搭載し、3Dビューの再描画や視点移動が楽
- DDR5 32GBメモリにより、建築・設備データを同時作業しやすい
- 1TB NVMe M.2 SSDで、大容量CADデータを読み込める
- 360mm水冷CPUクーラーにより、長時間の高負荷処理でもクロック低下を起こしにくい
- 10GBASE-T対応で、超高速データ転送
おすすめの人
- トータルで安定性の高い構成になっていて、業務で使いたいプロの方
- Thunderbolt 4やUSB、DisplayPort・HDMIもあり、周辺機器も使いやすい。デュアルモニターを使いたい方にもぴったり
- 内部に拡張余地があり、拡張スロットへ増設をして長期運用したい人
ひとことレビュー(編集部)
- 水冷CPUクーラーとRTX 4000 Adaにより安定性が高く、Ada Lovelaceアーキテクチャのプロフェッショナル向けミッドレンジで、精密作業できるのがポイント
- 50万円を超える機種で、2DCADでは過剰スペックになりがちなので注意。3DCADソフトで使う方向けです。
HP Z4 G5 Workstation Xeonタワー|RTX A400~5000 Ada

HPのワークステーション「Z4 G5 Workstation」です。スペックの構成としては複数の種類から選べます。
CPUはXeon w3~w5のプロセッサーを搭載しているため、ECCメモリーによりデータ化けを検出・自動訂正しやすい。CADで安定した動作を求める方にぴったり。
グラフィックスはNVIDIA RTX A400~5000 Ada、メモリーは16GB~64GB DDR5で、ストレージの容量は512GB~1TB SSDのモデルがラインナップされています。
ミドルタワー型で、フロント側がメッシュパネルで通気性の優れたスペック。さらに、フロントに冷却性能の優れた3連ファンがあるため、吸気がスムーズで排熱性の高い設計も魅力です。
| CPU | Intel Xeon w3~w5 |
|---|---|
| グラフィックス | NVIDIA RTXシリーズ |
| メモリー | 16GB~64GB DDR5-4800 ECC |
| ストレージ | 512GB~1TB SSD |
プロフェッショナルな業務向けのワークステーション。メーカーにておすすめする用途としては、3D CAD/BIM/CIM向けのモデルです。
CAD用ノートパソコンのおすすめ
HP ZBook Fury G1i 16inch Mobile Workstation

| 演算 | Intel Core Ultra 7 255HX/265HX、Core Ultra 9 285HX |
|---|---|
| 描画 | NVIDIA RTX PRO 1000〜5000 Blackwell Generation Laptop GPU、ISV認証有 |
| 作業領域 | DDR5-5600、32GB〜128GB構成、データシート上は192GB構成も記載 |
| ストレージ | M.2 SSD 1TB〜4TB、上位構成は2TB×2/4TB×2 |
| 表示 | 16インチ WUXGA 1920×1200、上位にWQUXGA 3840×2400 |
特徴
- RTX PRO 3000以上の構成なら12GB以上のVRAMを使え、部品が多い3Dアセンブリで表示遅延を抑えやすい
- Core Ultra 9 285HXは24コア構成で最強レベル、Inventorの再計算やレンダリング待ち時間を短縮
- Thunderbolt 5の80Gbps signaling rateにより、高速ストレージ接続時の転送帯域を確保
- RJ45ネットワークポート搭載で、NAS上のCADデータやPDMサーバーへ有線LANで接続できる
- 3年間休日修理付翌日オンサイト対応により、業務停止時間を短くしたい設計部門で運用しやすい
おすすめの人
- Fusionでモデリング、CAM、レンダリングを1台で行う設計者
- Revit・Vectorworks・BIMデータを外出先でも開く建築設計者
- 据え置きワークステーション級の構成を、現場へ持ち出したいCADユーザー
良い点
- 制作内容にスペックを合わせられるので検証すればコスパがいい
- 業務用モバイルワークステーションで、RTX PROとISV認証を選べる
- GPUをRTX PRO 1000からRTX PRO 5000まで選べるため、2D CADからBIMまで構成差を作れる
- Thunderbolt 5、HDMI、RJ45、SDカードにより、モニターやNAS、現場データを接続しやすい
気になる点
- 約 2.43kgで少々重いので持ち運びでは使い勝手が低め。(結局これだけじゃなくて、ハイエンドモデルはどれも重いんです。)
HP ZBook X G1i ワークステーション RTX PRO 500 Blackwell Generation Laptop GPU

| CPU | インテル® Core™ Ultra 7 265H / Ultra 9 285H |
|---|---|
| GPU | NVIDIA RTX PRO 2000 Blackwell Generation Laptop GPU 8GB |
| メモリ | 32~64GB、SODIMM×2、デュアルチャネル仕様 |
| ストレージ | 1TB~4TB M.2 SSD、PCIe-4x4 NVMe |
| 画面 | 16型、輝度 300cd/m² |
特徴
- 32GB~64GB DDR5-5600を2枚挿せます。AutoCAD図面、PDFを同時に開ける
- 業務CADで線ずれや表示乱れを減らしたい建築設計に向く
- ISV認証付きGPU
- 16型1920×1200は縦1200ドットを使えます。リボンUIを開いたまま平面図、立面図、断面図を切り替えやすい
- HP DreamColor選択時は3840×2400、120Hz、DCI-P3 100%になります。材質差、プレゼンボードの色確認できる
- 16:10のWUXGAパネルの場合、縦方向の情報量が16:9比で約11%増
- Thunderbolt 4×2、HDMI、RJ-45、SDカードのスロットあり
- HP Smart Senseと大型デュアルターボ高密度ファン、ベイパーチャンバーで冷却。長時間のレンダープレビューでもクロック低下が出にくい
- HP Sure View Gen5、指紋認証を備える
おすすめの人
- Jw_cadより、Vectorworksの3Dの制作する人
- 事務所、現場、打ち合わせ先を移動しながら建築CADを使う方
- 薄型機の内蔵グラフィックスでは足りず、RTX PRO系と64GB級を比較したい人
- 図面作成だけで終えず、3Dモデリング、レンダリング確認も見込む人
ひとことレビュー(編集部)
- CAD用ノートパソコンでも作業性が高い16インチ
- スペックは選べるのでRevitや大きめBIMなら上位機を選択
HP ZBook Studio 16inch G11 Mobile Workstationレビュー
Lenovo ThinkPad P1 Gen 8|ISV認定

| CPU | Intel Core Ultra 5 / 7 / 9 Hプロセッサー(シリーズ2) |
|---|---|
| GPU | NVIDIA RTX PRO 1000 または 2000 Blackwell Laptop GPU |
| メモリ | 最大64GB CAMM2 LPDDR5x 7467MHz |
| ストレージ | Gen5 M.2 PCIe NVMe SSD、RAID 0 / 1対応 |
| 画面 | 16.0型 |
特徴
- WQUXGA選択すれば、図面の線幅や注記を細かく見られる
- 3.2K OLEDタッチパネルの場合は、建築パースや色確認しやすく表示の品質が高い
- 約1.84kgからの筐体で、現場や打ち合わせにワークステーションを持ち出せる
- MIL-STD-810H基準で、持ち運び時の筐体剛性を重視するCADユーザーに合う
おすすめの人
- AutoCAD、Revit、BIMソフトで、平面図と3Dモデルを1台で扱う人
- モニターやSDカード、Thunderbolt機器を使う建築設計者や機械設計者
ひとことレビュー(編集部)
- CADなどの演算精度を優先し、長時間高負荷をかけてもシステムが安定するように設計された「NVIDIA RTX Enterprise ドライバー」を使用できる
- 数値入力が多い設計では外部キーパッドがないと痛い
16.0型ディスプレイは、WUXGA、WQUXGA、3.2Kから選択できます。WQUXGA 3840×2400は、広く表示したいCAD向け。3.2Kは色確認を本体画面で行う人に合います。
※構成によってスペックが違うのでご注意ください。
Lenovo ThinkPad P1 Gen 8レビュー|スペックの評価(3D CAD、BIM向け)
Dell Pro Precision 5 16S|2D CAD向け16型モバイルワークステーション

| OS | Windows 11 Pro、Copilot+ PC |
|---|---|
| CPU | シリーズ3 インテル® Core™ Ultra 5 336H、12コア12スレッド、最大4.6GHz |
| GPU | インテル® Arc™/Arc™ Pro GPU |
| 画面 | 16型WUXGA、1,920×1,200、IPS、400nit、45% ノングレア |
| メモリ | 16GB LPCAMM2、8,533MT/s、デュアルチャネル |
| SSD | 256GB PCIe NVMe 2230、Gen4×4 |
| バッテリー | 57Wh、ExpressCharge対応、100W USB-C ACアダプター |
特徴は?
- 2026年7月時点の新製品で、CPUがシリーズ3 Core Ultraへ切り替わった
- Core Ultra 5 336HからCore Ultra X9 388Hまで6種類から選べる
- QHD+・500nit・100% sRGBを選ぶと、細線と色分けが絶妙に見やすい
- 1TBまたは2TBのGen5 SED SSDを選べ、機密図面の保存に使える
- 70Wh Long Lifecycleバッテリーを選べ、交換周期を長くできる
良い点
- Core Ultra 5 336Hは最大4.6GHzで、AutoCADの2D程度なら問題ない
- 16:10のWUXGAは縦1,200pxあり、リボン表示後の作図領域が広い
- QHD+はWUXGAより縦400px多く、寸法線を一度に多く表示できる
- アルミニウム製トップ・底面は剛性感が高い
気になる
- 標準16GBはAutoCAD 2027の推奨32GBに届かない。CAD用は変更したい
- 標準画面の45% NTSCは色域が狭く、レンダリング画像の色確認には弱い
CAD用パソコンの選び方

CAD向けパソコンを選ぶときには、ソフトウェアに適応した機種を選ぶようにします。
ソフトによって推奨するスペックは変わってくるので、PCの検討前にCADで必要な動作環境を確認しておきましょう。
CADソフト以外に、グラフィック系アプリケーションで取り込むような場合には、両方の動作スペック以上にしておく必要があります。
入力はHDMIやDisplayPortの、外部出力できる端子が複数あるか確認します。コネクタが2つ以上あればマルチモニターで接続するときに使いやすくなります。ポート数はディスプレイを2画面で使いたい場合に重要です。
デスクトップの場合にはタワー型とミニタワー型がありますが、筐体は大型の方が拡張性に優れています。メモリーは容量が多いがある方が安定した動作になります。また、後からパーツを追加するなら、電源も重要です。
CPUはシングルスレッド性能

CPUの処理速度はGHzを確認するようにします。1つ1つの速さ(クロック)が重要で比較しやすい指標です。
たとえば、AutoCADではクロック数が3GHz以上のプロセッサーを推奨しています。世代よりもクロック数を一つの目安として探すときに活用できます。(ストレージは、空き容量は10GBを確保しておく必要があります。)
CADのCPU選び
- シングルスレッド性能 / シングルコア性能: CADのモデリング・操作・回転・ズームのほとんどが1コアで処理されるため重要。クロック数(GHz)が直接効く。
- マルチスレッド性能 / マルチコア性能:レンダリング・解析・大規模アセンブリ再構築などで複数コアが活躍。シングルより優先度が低いのがCADの特徴。
- HEDT / Workstation CPU:High-End Desktop / ワークステーション向けCPUの分類。Threadripper PRO / Xeon / Core Ultra 9などが該当。
たとえば、BricsCADの場合にはIntel XeonやAMD Ryzen Threadripperのワークステーション用のCPUに対応していて、高速なメモリーアーキテクチャーにより高いパフォーマンスを発揮します。
CPUの性能はCADのソフトウェアごとに、必要なスペックが変わります。先にソフトウェアが動作する推奨スペックを確認しておくと、必要なPCが選びやすくなります。
空冷式と水冷式があり、水冷式の方が空冷式よりも冷却力があり放熱性が高いとされています。冷却ファンの場合でも静音ファン搭載モデルなら静音性があり設計業務で使えます。
グラフィックボード

グラフィックボード(GPU)は3D CADで、描画速度を確保。AutoCAD 2026でも基本2GB、推奨8GB、大規模データ・点群・3Dでは12GB以上。Revit 2026も4GBから、標準的な構成で6GB、大規模モデルでは8GBです。
GPUの必要性について解説しておくと、作業をスムーズに表示するには速いほうがいいのは間違いない。とくにCATIAやREVITのような3DCADソフトでモデリングするなら検討すべき。
必要になる理由は、負荷が高い時でも、動作が安定するためです。
Quadroはレイトレーシング性能が高く、3DCADのワークステーション向けに設計されたモデルです。メモリ起因のフリーズを防ぐECCメモリに対応していると安定性が高い特徴があります。
ただし、Quadroブランドの後継はNVIDIA RTXシリーズ(特にRTX Aシリーズ、例: RTX A6000など)です。BlackwellアーキテクチャではRTX PROに再ブランド化されています。
RTX 6000 AdaやAMD Radeon PROなどのグラフィックカードは処理も速いです。ノートPCではNVIDIA RTX A3000あたりだと高性能です。
SketchUpでは物理ベースレンダリングで8GB 以上のVRAMを必要としていて、複雑なファイルでは32GBのVRAMを推奨にしています。
OpenGLとDirectX
CAD用パソコンを選ぶ際は、使うCADソフトが推奨しているGPUとドライバーを確認することが重要です。CADソフトが使う描画方式で、特に3Dモデルの回転、拡大縮小、表示切り替えの安定性に関係します。
- OpenGL重視:SOLIDWORKS、CATIA、NXなど。業務での利用はNVIDIA RTX AシリーズやRTX Ada世代、ISV認証の有無を確認
- DirectX対応:AutoCAD、Revit、Archicadなど。2D図面や中規模3DならGeForce RTX搭載PCも候補
大容量CADデータを扱うならSSD容量にも余裕を持たせる

保存する製図データは、ジオメトリやモデリング要素を含むため、1件でも大きくなりやすいです。
CAD用ストレージのチェックポイント
- NVMe:高速性能な規格。SATA接続より大幅に速く、巨大な3Dモデルを開く場面で差が出ます
- PCIe:データ転送帯域を示す規格。CAD用PCはGen4主流で、Gen5は高速ですが発熱がある点に注意
- M.2:基板へ直接取り付ける細長い形状です。ノートPCでは標準になり、デスクトップでも採用が広がる
SSDはランダムアクセスが速く、保存ファイルを開く待ち時間が短め。一方、HDDは2nd用として4TB級も選びやすく、保管先の分離に向きます。
業務では本体側へ必要な保存容量を持たせると管理しやすい。画像や図面も置くなら、1TB以上が目安です。
CADパソコンのFAQ
ワークステーションっていいの?
動作確認済みモデルやワークステーション系を選ぶ良い点は、CADソフトとの相性や修理対応まで含めて検討しやすいこと。
SOLIDWORKSなどを仕事で使う場合、遅延やドライバー由来の不具合が出ると作業が確実に止まる、、
だからこそ、買う前に対応ソフト、GPUを確認。それだけでも後からトラブルを減らしやすいです。
一方で、一般向けのコンシューマモデルやゲーミングパソコンより価格が高くなりやすい。価格重視で選ぶならCore i7クラスやGeForce搭載PCでも候補になる。ただし、業務CADで長時間利用するなら、ワークステーションのように、サポートの有無まで比較したほうがいい。
まとめ
平面や建築に適したCAD用パソコンをラインナップしていますが、もし3Dでマテリアルの反射や、光源やテクスチャまでリアルにシミュレートするなら、性能が高いPCがおすすめ。
グラフィック性能が高いパソコンは、演算処理で負荷がかかる時でも安定して動作するためです。
ソフトウェアの必要なスペックは年々上がっており、求められるパーツの性能も上がっています。検討の前にはPCの構成が使うCADソフトに適応しているか確認しておきましょう。2Dの平面図面では、CPUとメモリーは確認が必要です。
CADの現場で使えるような価格の目安としては40~50万円ぐらいで高価。とくに3DCGで立体的にモデリングする用途では、グラフィックスアクセラレータが搭載されている高いスペックが必要になります。ただし、2026年に入ってからはグラボ高騰で安定性の高いモデルでは100万円ぐらいになっています。
とくに選ぶときに重要になるのがCPUで、TDPが高すぎない方が安定性に優れています。逆にいえば、3DCADでは3次元空間を扱うため、価格帯が低すぎるパソコンは動作の性能が低いことがあります。
また、設計といってもCAEまで行う設計士もいれば、クリエイティブな方々もいるので、自分の環境に絞り込んで探すのが一番。その場合、PCの構成を検討するときには使うソフトウェアのシステム要件を確認しておきましょう。ぜひ、環境に合った一台を見つけてください。
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