CAD用パソコンおすすめ製品をご紹介しています。
製図するためのソフトウェアとしては2DCADのJwcadや、建築向けで設計するためのAutoCAD(オートキャド)、VectorWorksなどがあります。ソフトによってはグラフィックボードが必要です。
とくに3DCADでモデリングをするような場合には、NVIDIAのQuadroのようなGPUを搭載しているスペックがおすすめ。CPUやメモリも高性能な方が設計作業が効率的です。
今回は、CAD用ノートパソコンからデスクトップPCまでご紹介。選ぶポイントも解説しているので、ぜひ、参考にしてみてください。
CAD用パソコン比較
厳選しておすすめのCAD用パソコンをご紹介します。
▼デザイン | ▼製品名 | ▼詳細 | ▼価格 | ▼調査日 | ▼CPU | ▼GPU | ▼メモリ | ▼ 特徴 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
![]() | MousePro BP-I7N20 | 詳細へ | 366,080円 | 2025/07/17 16:52 | Core Ultra 7 265 | RTX 2000 Ada | 32GB | 排熱設計 |
![]() | HP Z4 G5 Workstation | 詳細へ | 526900~ | 2025/07/17 18:32 | Xeon w3~w5 | RTXシリーズ | 16GB~64GB | 5つのPCIeスロット |
![]() | Lenovo ThinkStation P5 | 詳細へ | 445,940円 | 2025/07/17 18:41 | Xeon w3-2423 | RTX A1000 | 16GB | 冷却システム |
- 価格や製品名でソートできます。
- 比較表は横にスクロールできます。
- スペックと価格は調査日の時点です。変わる可能性があるため、詳細にてご確認ください。
CAD用パソコンのおすすめ5選
MousePro BP-I7N20 / RTX 2000 AdaデスクトップPC / ハイスペック

製品名 | MousePro BP-I7N20 |
---|---|
特徴 | 排熱設計 |
CPU | Core Ultra 7 265 |
GPU | RTX 2000 Ada |
メモリ | 32GB |
BTOのデスクトップPCでmouse(マウスコンピューター)です。好きなパーツを選んで構成したいという方にぴったり。メモリ・SSDの容量をカスタマイズできます。後から増設する必要がなく、注文の段階で使用するCADソフトの推奨スペックに合わせられるのが魅力。
特徴
- インテルのデスクトップ向けCore™ Ultraプロセッサーを搭載し、AI処理専用NPUによる高効率なAIタスク実行が可能
- NVIDIA RTX™ 2000 Ada世代(16GB GDDR6メモリ)搭載で、3Dモデリングやリアルタイムレイトレーシングなど複雑なCAD業務を高速化
- DDR5-5600メモリを32GB実装、ハイエンド設計・図面やBIMデータ処理も快適
- NVMe Gen4×4 SSD(500GB)による高速なデータ読み書きと安定した作業環境
- 優れた排熱設計と空冷CPUクーラーで長時間のレンダリング・解析でも高い安定性
おすすめしたい人
- 建築設計や製造業で、AutoCAD・Revit・3ds Max・SolidWorksなどプロユースのCADソフトを使う技術者
- 3DモデリングやBIM/CIMデータ処理を行う方
- AI機能やGPUアクセラレーションによる効率化したい人
HP Z4 G5 Workstation Xeon搭載タワー型
HPのワークステーション「Z4 G5 Workstation」です。スペックの構成には複数の種類から選べます。
CPUはXeon w3~w5のプロセッサーを搭載しているため、ECCメモリにより信頼性の高い動作が可能。CADで安定した動作を求める方にぴったり。
グラフィックスはNVIDIA RTX A400~5000 Ada、メモリは16GB~64GB DDR5 4800MHzで、ストレージの容量は512GB~1TB SSDのモデルがラインナップされています。
ミドルタワー型で、フロント側がメッシュパネルにより通気性の高い仕様。さらに、フロントには冷却性能の高い3連ファンがあるため、吸気がスムーズで排熱しやすい設計も魅力です。
CPU | Intel® Xeon w3~w5 |
---|---|
グラフィックス | NVIDIA RTXシリーズ |
メモリ | 16GB~64GB DDR5-4800 ECC |
ストレージ | 512GB~1TB SSD |
業務向けスタンダードモデル
プロフェッショナルな業務向けのワークステーション。メーカーにておすすめする用途としては、3D CAD/BIM/CIM向けのモデルです。
Lenovo(レノボ) ThinkStation / 設計にも
Lenovo(レノボ)のThinkStationで3D CADに適したハイエンドなパフォーマンスのデスクトップPCで、3D CADやCG作成に対応できます。
ワークステーションでIntel Xeon プロセッサーを搭載していて、細かなスペックは選べることができます。GPUはNVIDIA® T1000 8GB GDDR6グラフィックスで快適な動作。
構成によってスペックに違いがあります。CPUからハードディスクドライブまで、ハードウェアのパーツを自由に選択できます。
メーカーの標準保証は3年間です。
OS | Windows 11 Pro for Workstations 64bit |
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CPU | Intel® Xeon® w3-2423 プロセッサー (2.10 GHz 最大 4.20 GHz) |
グラフィックス | NVIDIA® T1000 8GB GDDR6 |
メモリ | 16 GB DDR5-4800MHz (RDIMM, ECC) |
ストレージ | 512 GB SSD |
特徴:グラフィックボードでスムーズな表示
NVIDIA T1000のグラフィックボードによりスムーズな表示、製品設計におすすめ
パソコン工房 デスクトップPC / 建築CADにも
パソコン工房のクリエイターパソコンです。デスクトップPCでCPUやメモリなどをカスタマイズして注文できます。
Twinmotionにも対応できるぐらいのハイエンドなグラフィックスカードを搭載しているパソコンで3D CADにおすすめです。フォームファクタはミドルタワーATXです。
3D CADソフトウェアを快適に動作するスペックで、建築設計の業務にぴったり。CPUは以前のCore i9-14900よりもパワフルな、14世代のIntelCore i9-14900KFのプロセッサー(最大 6.0GHz) でベンチマークで16000以上のスコアがあり高性能です。GPUはパフォーマンスが高いGeForce RTX 4090を搭載。
建築CADで使えるスペックを備えているパソコンです。建築設計の図面作成ではCPUとメモリの性能が必要です。推奨32GBと4GHz以上のパフォーマンスがあるため、AutoCAD Architectureのソフトに対応しています。
CPU | Intel Core i9-14900KF 24コア 最大クロック数6.0GHz |
---|---|
グラフィックス | GeForce RTX 4090 24GB GDDR6X |
メモリ | 32GB(16GB×2) DDR5-4800 DIMM |
ストレージ | 1TB NVMe対応 M.2 SSD |
富士通 パソコン ワークステーション FUJITU CELSIUS
富士通のデスクトップPCでワークステーションのシリーズでFUJITU CELSIUSシリーズ「J5014/W」です。カスタマイズが自由に変更が可能。
グラフィックスアクセラレータは標準だとGraphics 770のため、CAD専用の業務環境ならオプションでNVIDIA RTX A1000を選択することを検討してみてください。
マウスも標準で付いているので、別途ディスプレイを検討するだけですみます。インターフェースはDisplayPort で4K UHDまで対応、発色数は最大1677万色まで表示可能です。
日本のメーカーのため、導入後のお客様サポートなどもあります。
CPU |
Intel Core i5-14500 プロセッサー/ Intel Core i7-14700 プロセッサーなど |
---|---|
グラフィックス | - |
メモリ | 16GB ~ 64GB DDR5 ECC |
ストレージ | SSD 256GB ~ HDD 1TB(NVMe) |
CAD用ノートパソコンのおすすめ5選
HPモバイル ワークステーション RTX A500 Laptop搭載
HPのモバイル ワークステーションで、「HP ZBook Firefly 14inch G11 Mobile Workstation」です。
重さが約1.5kgと軽量のため持ち運びしたい人にぴったり。
ディスプレイは14インチで、解像度はWUXGA(1920×1200) のパネルを搭載しています。省スペースで使えるのが魅力。CPUはIntel Core Ultra 5 またはUltra 7のため高性能です。
GPUは内蔵型グラフィックスのモデルまたは、CADやデザインなどプロ向けの「NVIDIA RTX A500 Laptop」を選ぶことができます。※GPUモデルは選択する必要があります。
光学ドライブは非搭載のため、必要であればUSBで外部のスーパーマルチドライブなどを使うことになります。入力端子は、USB TypeA ポート・Thunderbolt 4ポート(USB Type-C)、HDMIなどが使えます。通信機能は無線でWi-Fi 6EとBluetooth5.3が対応。
スタンダードなモデルは、スペックによって価格に違いがあります。必要な性能を選択してみてください。また、HPでは個人だけでなく法人にも対応しているので、会社で新たにCAD用パソコンを用意したい人におすすめ。
CPU | Core Ultra 5 125H / 135U、 Ultra 7 155H / 165U |
---|---|
グラフィックス | CPU内蔵または NVIDIA RTX(TM) A500 Laptop GPU (4GB GDDR6) / AMD Radeon |
メモリ | 16GB(16GBx1)~64GB(32GBx2) DDR5メモリ |
ストレージ | 512GB ~ 2TB SSD |
- 各製品でそれぞれ性能が違う
(※カスタマイズやスペックの内容によって価格は変動します。)
ASUS(エイスース) ProArt 16インチ 有機EL H7606WI
ASUS(エイスース) のProArt「H7606WI」で、16インチの有機ELディスプレイを搭載しています。ProArt Creator Hubでは色調整ツールや、冷却機能の最適化などワークフローの効率を上げることができます。
Lumina OLEDは、色鮮やかなタッチディスプレイで、鮮明なディテールが魅力。解像度は4K (3840 x 2400)に対応しています。
CPUはAMD Ryzen AI 9 HX370プロセッサRyzen AI (NPU パフォーマンス 最大 50 TOPS)、メモリが64GB LPDDR5X-7500(オンボードメモリ)、ストレージは2TBです。グラフィックボードはRTX 4070 Laptopを搭載しています。
ハイスペックなモデルで、CADに対応可能なモデルです。
Apple Mac / MacBook Pro M4
Macはクリエイターに人気のパソコンです。AppleにはMacBook AirまたはProがありますがmacbook proの方がmacならスペックが高いです。
M4のCPUは動作も速いので、クリエイターで使っているひとも多いです。Macでは「AutoCAD」や「Fusion 360」のソフトウェアにも対応しています。(※製品として付いているわけではありません)
Apple MacBook Proで16.2インチあると作業スペースが広いので、CADでも効率的です。
またLiquid Retina XDRディスプレイの画面が美しいのが特徴。DCI-P3に対応していて色域が広いため、広色域で再現性があります。
CPUはApple M4 ProまたはM4 Max、メモリが24 ~ 48GB RAM、ストレージの容量は512GB ~ 1TB SSD。20~40コアGPUを搭載しています。
スタイリッシュなデザインのノートPCを使いたい方におすすめ。
CPU | Apple M4 ProまたはMax |
---|---|
メモリ | 24GB~48GB |
ストレージ | 512GB~1TB SSD |
iiyama クリエイター用ノートパソコン SENSEシリーズ WQHD
パソコン工房のクリエイター用ノートパソコンで、iiyamaのSENSEシリーズです。
クリエイティブ向けの高い性能で、CPUは高効率なコアを備えたハイブリッド・アーキテクチャーの第14世代のIntel Core i9 プロセッサー 14900HX、グラフィックボードはGeForce RTX 4090 16GB GDDR6を備えています。
ディスプレイは17.3インチで、ワークスペースが見やすいWQHD(2560×1440)の解像度に対応していて細やかです。さらに、HDMIやThunderbolt 5により外部のモニターに出力も可能のため、2画面使えば作業をスムーズにして効率も向上するでしょう。
重さは約3.44kgあるので軽くないですが、ノートPCのため、持ち運びをしたい人にぴったり。高速通信のWi-Fi 7に対応しています。
CPU | Intel® Core™ i9 プロセッサー 14900HX(最大 5.80GHz) |
---|---|
メモリ | 64GB(32GB×2) DDR5 |
ストレージ | 1TB SSD |
大画面で作業性が高い17.3インチ
- 17.3インチの大画面のためCADで作業性が高い
Dell(デル) Precision 3591 ワークステーション
Dell(デル)のワークステーションのノートPCで、Precision 3591です。
作業で負荷の高いワークでも、高いパフォーマンスと電力効率で処理ができるCPUで、Intel Core Ultra 7 165H プロセッサー vPro(最大 5GHz)を搭載。グラフィックスはNVIDIA RTX 1000 Ada 世代です。
CADにおすすめのノートパソコンです。ディスプレイは15.6インチサイズで、sRGBを100%カバーするため色が鮮やか。
プロ仕様のパーツを選べて、構成をカスタマイズできます。また、ポートはHDMIやThunderbolt 4 Type Cなどを使うことが可能です。
OSはWindows 11 Proを搭載しています。構成がいくつかあるので、スペックをよくご確認ください。
AIが搭載されており、Dell Optimizerによりシステムの状況を分析と学習をして、生産性が高まるようになっています。効率的にパソコンを使いたい方におすすめです。
CPU | Intel Core Ultra 7 165H プロセッサー vPro |
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グラフィックス | NVIDIA RTX 1000 Ada 6GB GDDR6 |
メモリ | 32GB NECC 5600MT/s DDR5 |
ストレージ | 1TB NVMe, SSD |
CAD用パソコンの推奨スペックの基準を確認
パソコンの推奨スペックは2DCADと3DCADで違います。また、ソフトウェアによって推奨スペックがそれぞれあるため、検討前に「推奨スペック」の動作する基準は必ず確認してみてください。
実際の業務では、業務にも影響が出ないように速いモデルを選びましょう。CPUとグラフィックボードの性能を確認すべきです。
とくに2Dよりも3D CADでは描画で高性能なパーツが必要になる場合があります。複雑なアセンブリを制作していく際に、性能がいいPCの方が操作も快適です。
3DのCADで、複雑な形状のオブジェクトを扱うならNVIDIA RTX搭載モデルがおすすめです。GTXと比べてCUDAコア数が多く3D処理のパフォーマンスが高いです。
必要な性能は2DCADと3DCADで違う
CADの設計図には、平面的な2DCADと三次元的な3DCADの2種類があります。3Dでは2Dと比べて3次元の空間でモデリングをする、という違いがあるため情報量も多く処理能力の高いスペックが必要になります。
2Dは平面の図面
2Dの場合には平面図のように、プロダクトを図面におこして作成する用途で使います。
PCのスペックは3Dに比べれば高い必要はないですが、メモリは8GB以上あったほうがマルチタスクで快適。ソフトによって推奨されるパソコン環境に違いがあるので、設計する内容とソフトウェアは確認しておきましょう。
ペンタブレットで線で図形を描きたい場合には、接続するためのUSB-CやHDMIなどの端子がパソコンにあるかどうか確認しておきましょう。
3Dならグラフィックボード

3Dではレンダリング速度にグラフィックボードやCPUの性能が関係してきます。建築物のように立体の場合にはモデリングをする必要があるので、ワイヤーフレームの表示でも複雑な処理であればグラフィックボードを搭載している方が速いでしょう。
3次元で設計していくので直感的にオブジェクトを作っていくなら、処理速度の速い高性能なパソコンが必要です。例としてAutoCADの場合にはメモリは32GB、8GBのGPUを推奨しています。(参照:AutoCAD の動作環境)
また、建築や土木ではBIMモデルに対応しているArchicadなども利用されますが、大きなプロジェクトの場合には高い性能が必要になる場合があります。一方で小規模なプロジェクトであればCore i5から利用可能です。
設計図面はビジネスの規模や内容によって違うため、建築士の方は使うソフトウェアや立体図面の複雑さに応じたスペックを選ぶことが重要です。
CAD用パソコンの選ぶポイント

引用元:マウスコンピューター
CAD向けパソコンを選ぶときには、ソフトウェアに適応した機種を選ぶようにします。
ソフトによって推奨するスペックは変わってくるので、PCの検討前にCADで必要な動作環境を確認しておきましょう。
入力はHDMIやDisplayPortなど外部出力できる端子が複数あるか確認します。コネクタが2つ以上あればマルチモニターで接続するときに使いやすくなります。ポート数はディスプレイを2画面で使いたい場合に重要です。
デスクトップの場合にはタワー型とミニタワー型がありますが、筐体は大きい方が拡張しやすいです。メモリやストレージを追加したい時に、内部空間が広いと便利。
CPUの処理速度はGHzを確認
CPUの処理速度はGHzを確認するようにします。CADで使うCPUはIntelのcore-iシリーズでもAMDのRyzenでも使えます。
たとえば、AutoCADではクロック数が3GHz以上のプロセッサーを推奨しています。世代よりもクロック数を一つの目安として探すときに活用できます。(ストレージは、空き容量は10GBを確保しておく必要があります。)
業務用のワークステーションではXeonも演算が速いのが特徴です。
Intelなら世代が新しければCore i5ぐらいから検討してみてください。ハイエンドモデルならCore i7やi9はパワーがあるので快適。また、CADの場合には同時に並行処理をするか確認をして、処理速度の速さも確認しておくようにしておきましょう。
CPUの性能はCADのソフトウェアごとに、必要なスペックが変わります。そのため、先にソフトウェアが動作する推奨スペックを確認しておくと、必要な性能が明確になるのでPCが選びやすくなります。
空冷式と水冷式があり、水冷式の方が空冷式と比べて冷却力があり放熱性が高いとされています。とはいえ、以前よりも冷却ファンは静かのため、静音ファン搭載モデルなら静音性は気にせず設計する業務で使えます。
グラフィックボードは必要?
グラフィックボード(GPU)は3D CADで使う場合には必要になってきます。2D CADであればそれほど悩まなくてもよいですが3Dなら、1GB GPU (DirectX 11 互換)は必要です。4GB以上のグラフィックボードだと対応できるソフトウェアも増えてくるでしょう。
GPUの必要性について解説しておくと、作業をスムーズに表示するためには速いほうが快適に表示ができます。とくにCATIAやREVITのような3DCADソフトではモデリングするために検討すべきです。
必要になる理由は、NVIDIA QuadroはCADソフトウェアで処理負荷が高くなった時でも、動作が安定する仕様なためです。RTX 6000 Adaあたりのグラフィックカードは処理も速いので、負荷が高い作業なら検討してみてください。ノートPCではNVIDIA RTX A3000あたりだとパワフルです。
メモリ容量は欠かせない!2枚デュアルチャネル
メモリの容量は、なるべく多いタイプを選ぶのがポイントです。複数のソフトを立ち上げるような場合に速く動作します。
デスクトップの場合にはメモリに拡張ができる空きがあれば、後から増設することも可能です。ただし、ノートパソコンでは交換ができないモデルもあるため、容量の確認が重要になってきます。
例えばAutodesk AutoCADの場合には推奨が16GBになっています。ハイスペックなモデルでは32GB以上ある製品もあります。
また、メモリ1枚で16GBよりも、8GBが2枚の方がデータ転送が速くなります。メモリとスロットの構成も合わせて確認しておきましょう。
ストレージに製図データを保存
ストレージは3Dデータはファイルサイズが大きくなるため、容量に注意する必要があります。
HDDと比べてSSDの方が高速にデータへアクセスできるため、SSDに対応しているモデルがおすすめ。HDDは2ndのストレージとして、大きい容量を使えます。
製図データは大きくなりやすく、建築では施工写真も保存するのでストレージは多い方が便利です。CADで仕事をする時には外部ストレージやファイルサーバなどを使う場合もあるため、本体で管理する必要な容量を選ぶようにします。図面や画像を保管するなら、目安としては500GB以上あると便利。
画面サイズによる作業環境
ノートパソコンの場合、画面サイズは作業性に関わるため重要です。15.6インチ以上で表示が大きいと作図をするときに、全体のパースをつかみやすくなります。そのため、大画面であるほど作業をスムーズにして効率が高くなるでしょう。また、デュアルモニターで広い作業環境にすることもできます。
一方で、携帯性を求めるのであれば14インチ以下の薄型のモバイルノートが適しています。薄いことで収納しやすくなります。
OSを確認
OS(オペレーション・システム)はソフトを決める際に重要になってきます。OSを選ぶ際には、WindowsまたはMacの2種類のどちらかということになるでしょう。CADのソフトウェアは両方に対応しているソフトが多いですが、Windowsの方が人気です。UIが違うので使い心地も違います。
CADでは計測値を扱うことも多く、表を使うならWindowsがおすすめ。Macでも表を扱うソフトはありますが、客先とのやり取りはマイクロソフトのExcelこともあるためです。
また、建築cadパソコンはソフトウェアごとに必要な性能は違うので必ず推奨スペックは確認してみてください。また、Windows版とMac版で求められるスペックが違う場合もあります。
予算内で買うには?

予算の目安
価格の予算はスペックによって大きく変わってきます。CADを扱う内容が複雑であるほど高性能なPCが必要です。CADの場合にはCPUとGPUはある程度の性能がないと動作がもたつきます。
たとえば、2DのCADであれば15万円~20万円ぐらいが目安です。CPUが14世代を選ぶと快適です。
3DのCADなら30万円~40万円が目安。CPUはCore i7以上で、RTXシリーズのグラフィックボードは搭載している製品を選びます。
まとめ
平面や建築に適したCAD用パソコンをラインナップしてご紹介しました。もしCADでテクスチャまでシミュレーションをするなら、なるべく性能が高いPCがおすすめです。一般的なモデルと違い、演算処理で負荷がかかった時でも安定した動作が必要になるためです。
ソフトウェアの最低限必要なスペックは年々上がっており、求められるパーツの性能も上がっています。そのため、検討の前にはPCの構成が使うCADソフトに適応しているか確認しておきましょう。2Dの平面図面では過剰な性能は必要ありませんが、速い方が快適なので、CPUとメモリは確認が必要です。
CADの現場で使えるような価格の目安としては30万円~40万円ぐらいが相場、できれば高機能な方が快適にCADができます。とくに3DCGのように高品質に細かくモデリングする用途では高いスペックが必要になります。
また、仕事ではCADソフトだけでなくMicrosoft Officeを使う場合もあるでしょう。使いたい場合には付属しているかどうか確認してみてください。
とくに選ぶときに重要になるのがCPUで、TDPが高すぎない方が安定性に優れています。逆にいえば、3DCADの機械設計向けPCでは3次元空間を扱うため、価格帯が低すぎる製品は動作の性能が低い可能性があります。
また、設計といっても幅広く業界によってはCAEまで行う設計士もいれば、クリエイティブよりの方までさまざまです。そのため、PCの構成を検討するときには使うソフトウェアのシステム要件を確認しておきましょう。ぜひ、環境に合った一台を見つけてください。
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