Raspberry Pi とは「ラズベリー パイ」と読みます。
名前が長いのでネットでは「ラズパイ」と略すのも一般的ですね。
なにかというと、おもに電子工作で使われるパソコンです。
ラズベリーパイ財団は「Raspberry Pi 4」を発表してから話題沸騰中です。
今ならRaspberry Pi 4 Model Bが最新ですね。
イギリスで教育用に作られたパソコンなので創意工夫でいろいろなことができます。
できる可能性が多く、本体だけなら価格は1万円以内で買えます。
Raspberry PiのOSはLinaxなので、子供だけでは使いこなせないので大人が見てあげる必要があります。
学生さんが勉強とか楽しみで使っている状況もありますね。
Raspberry Piは世界中でファンがいるので情報も豊富です。
日本語だけでなく英語でも様々な情報があります。
では、なにに使えるパソコンなのかというと色々とできます。
最初は、Raspberry Piの本を見ながら作っていくのもおすすめです。
便利なナビゲーション
Raspberry Pi (ラズベリーパイ)の性能
まずは、RaspberryPi 4(Model B)の場合の性能を確認しておきましょう。
CPUはBroadcom BCM2711のプロセッサーを搭載しています。GPUはグラフィックカードなどはありません。
インターフェースはマイクロHDMIポートやUSB3.0ポート、USB2.0ポートなどを搭載しています。ラズパイで魅力の40ピンGPIOヘッダーも搭載しています。
ストレージはMicro-SDカードスロットに差し込むSDカードの容量によって変わります。
構成はとてもシンプルですが、ネットワークは充実しています。2.4GHz / 5.0GHz IEEE 802.11acワイヤレスやBluetooth 5.0、BLE ギガビットイーサネット使えますね。
Raspberry Piでできること
Raspberry Piを使ってできることは様々です。拡張性があるためGPIOポートを利用すればアイディア次第で色々な作品ができます。
Raspberry Piの起動も簡単。電源コードをアダプタのソケットに指すだけでスイッチも無いです。
でも、いざ何かを作ろうとすると奥深いですね。
難易度もかなり幅があるのですが一先ずご紹介していきます。
プログラミング学習
Pythonが入っているので機能学習などの勉強としてプログラミングができます。
子供にパソコンとはどんなものなのか教えるにはちょうど良いですね。
教育用が発端なので最初からScratchのアプリが入っています。
Scratchでプログラミングを覚えるのも楽しいですね。
>>子供におすすめのノートPC
Raspberry PiでIOTシステムを作る
センサーとプログラムを使えば環境オートメーションをRaspberry Piで作ることもできます。いわゆるIOTシステムですね。
Raspberry Piのセンサーはいろいろな種類があります。
湿度センサーや温度センサー、光センサーなどを使えばIoTで操作したりできますね。
センサーを使ってプログラムを組めば環境オートメーションを構築することができます。
オープンソースのソフトウェアなどを使ってスマートホームのシステムを作ることも可能です。
Webサーバーとして使う
Raspberry Pi をWebサーバーとして使うこともできます。
セキュリティーやデータベースなど幅広い知識が必要になります。
DNSの設定などもあるので子供にはちょっと難しいでしょう。
また、Webサーバの場合には常時稼働させておく必要があるので、十分に冷却する必要があります。自作する場合には熱がこもらないように注意ですね。
組み込み開発業務で試作に使う
業務では組み込みの開発をするために試作をするのに便利です。
小型の基板で、IOTなどの試作をするのに最適ですね。Raspberry Piの本体も安いので予算を抑えて試験用モデルを制作することができます。
アイディアを製品化する前の段階として研究する用途として使えます。
パソコンとして使える
当たり前ですが、パソコンとして使うことができます。
Windowsをラズベリー パイにインストールすることもできます。という情報もありますが、「普段PCをカスタマイズしているようなひとならできる」といった方が良いでしょう。
なかなか初心者ではWindows10のOSをインストールするのは難しく、できたとしてもスペックが重いPCになってしまいます。Raspberry Pi 4ならいけそうですが、ソフトを入れるのはUWPアプリを使うのですかね。
デフォルトで入っているRaspbianのOSで使った方がサクサク動いて軽量で、Raspberry Pi OS 64bit beta版もリリースされており、Ubuntuのインストールも可能です。
ちなみに、Linuxなので通常はwindowsの代替として使うことはできません。パソコン化するよりもファイルを保存するようなサーバー用として使う方が適していると思います。
ラズベリーパイは色々な設定など苦労や試練も含めてできた時の達成感があり楽しいです。
とはいうものの、ラズパイはメモリーも少ないので効率的にパソコンを動かしたいというときにはWindowsで小さなノートパソコンのOne-Netbookが良いでしょう。また、いつも使うPCと同じ感覚でデスクトップPCとして使用するのは難しいと思います。
ラズベリー パイは買うとキーボードやマウスは付いていませんので、USBのキーボードやマウスでつなげることができます。
古いキーボードではUSBではなかったりするので新たに用意した方が良い場合もあります。
ラズベリーパイは小さなパソコンなので熱がこもりやすい特徴があります。
アルミのケースなら放熱性も高く長く使うことができるのでおすすめです。
Raspberry Pi OSはmicroSDカードから起動する?
Raspberry Pi OS(以前はRaspbianと呼ばれていた)は、基本的にmicroSDカードから起動します。ラズパイの機種によっては、USBデバイスやネットワークからの起動も可能ですが、一般的にはmicroSDカードが使用されます。Raspberry Pi OSのイメージをダウンロードし、microSDカードに書き込みます。Raspberry Piに挿入して電源を入れることで、OSが起動します。個人的には、流れを理解すれば他の方法よりも、microSDカードが簡単だと思います。
Raspberry Piにディスプレイは付いていない
Raspberry Piのディスプレイは付いていないので別で購入する必要があります。
いろいろなサイズがあるので選ぶのも楽しいですね。この商品はタッチパネルに対応しており、HDMIで接続するタイプです。ケーブル類や説明書が付いています。
ディスプレイは税込み5,999 円で買えますね。(価格は2024年02月15日15:15の時点)
Raspberry piで機械学習をする
「Raspberry Piではじめる機械学習」は書籍ですがAIについて学ぶことができます。
プログラミングのコードを書き込む時に参考になります。非常にわかりやすい本なのでAmazonで高い評判があります。
linuxだけでなくWindowsでも参考になるようですね。機械学習をやりたいひとにはおすすめです。
選ぶポイント:
人工知能(AI)のうち機械学習を学ぶ
- 機械学習に興味がある方におすすめ
Raspberry piでカメラを使う
Raspberry piではカメラを使うことができます。
定点観測カメラや監視カメラとして動作させることができます。
オートフォーカスやデイカメラなどカメラモジュールに依存する部分もあります。
そのため、買うときにはカメラの機能を把握しておくことをおすすめします。
センサー制御で電子工作を学ぶ
センサーを制御することにより、電子工作を学ぶということもできます。センサーやモーターなど電子部品は数多くあります。
ラズパイの場合には一般的なパソコンと比べて、GPIOによりオンとオフの入出力ができるので、手軽に学べるのがメリットです。安価なLEDやモジュールは、初めてラズパイで部品を動かす人にも最適です。また、書籍などにも活用事例があるので実際に設定してみるのもいいですね。
Raspberry piはいくらからできる?
Raspberry piはセットになっていると簡単で、Raspberry piのセットは3万円以内で買うことができます。(2024年02月15日15:16の時点では22,300 円)
ラズベリー パイの本体に必要なパーツが付属しており、ケースや電源は必要になるのでそろっていると便利ですね。
セットの内容は電源アダプターやラズベリーパイのロゴが入ったケースが付いています。
Raspberry piでロボットが作れる
ラズパイのキットを使って車やアームのロボットを作ることができます。
上の写真はロボットカーを作るロボット学習キットです。初心者向けというわけではないですが、まずは何か目的を持ってトライしてみたいというのにセットになっているのは良い方法ですね。
電子工作とプログラミングができれば自作でロボットを作ることもできます。
センサーやカメラなど部品も多いので自由自在でクリエイティブ。
>>ラズパイでロボットを作る
サーボモーターを制御することもできます。
電子パーツの組み合わせで色々なものが作れます。
制御するためには「サーボモータドライバ」を使います。PWMでアナログ出力することで動作が安定します。
Raspberry Pi Zeroでラジオを作る
Raspberry Pi Zeroでラジオを作ることができます。
Pimoroni Pirate Radioというキットで販売されています。
スピーカーやステレオアンプなどがセットになっており、ハンダ付け作業が必要になります。
ラズパイ活用のまとめ
Raspberry Pi(ラズパイ)はWindowsのパソコンとは違って効率的に使うというよりも、動きの仕組みも実装できるので作る楽しさがある小さなコンピューターです。
ラズベリーパイを使ってIOTの機器を独自でつくるひともいるぐらい奥が深いですね。
子供だけでなく大人のコアなファンが多いのはモノづくりの楽しさがつまっているからと言えるでしょう。小型PCとしての処理能力を活用することで、いろいろ作成をして挑戦したいもの。イメージしたものを作ることができれば仕事などでも役立ちそうですね。
ラズベリーパイの関連記事として下記もおすすめです。
>>raspberry piで使えるキーボードのおすすめ
ラズベリーパイでできることは解った。
これから始めてみたい。という方は入門の記事をご参考ください。
>>ラズパイ 入門!すぐに始めるおすすめのキット