Raspberry Pi (ラズベリーパイ)でできること

What You Can Do with Raspberry Pi

Raspberry Pi とは「ラズベリー パイ」と読みます。
名前が長いのでネットでは「ラズパイ」と略すのも一般的です。
なにかというと、おもに電子工作で使われるマイコンボードです。

ラズベリーパイ財団は「Raspberry Pi 5」を発表してから人気があり、今ならPi 5が最新です。

イギリスで教育用に作られたパソコンのため創意工夫でいろいろなことができます
できる可能性が多く、本体だけなら価格は1万円以内で買えます。

Raspberry PiのOSはLinuxのため、子供だけでは使いこなせないので大人が見てあげる必要があります。
学生さんが勉強とか楽しみで使っている状況もあります。

Raspberry Piは世界中でファンがいるので情報も複数あります。
日本語だけでなく英語でも情報があります。
では、なに使えるパソコンなのかというと色々とできます。
最初は、Raspberry Piの本を見ながら作っていくのもおすすめ。この記事ではロボットやセンサーなど、ラズパイでできることをご紹介します。



Raspberry Pi (ラズベリーパイ)の性能

RaspberryPi 5の場合の性能を確認しておきましょう。
CPUはBroadcom BCM2712のプロセッサーを搭載しています。GPUはグラフィックカードなどはありません。
インターフェースはマイクロHDMIポートやUSBポートなどを搭載しています。ラズパイで魅力の40ピンGPIOヘッダーも搭載しています。

ストレージはMicroSDカードスロットに差し込むSDカードの容量によって変わります。
構成はとてもシンプルですが、ネットワークは充実しています。2.4GHz / 5.0GHz IEEE 802.11acワイヤレスやBluetooth 5.0、BLE ギガビットイーサネット使えます。

Raspberry Piでできること

Raspberry Piを使ってできることは、拡張性があるためGPIOポートを利用すればアイディア次第で色々な作品ができます。

Raspberry Piの起動は電源コードをアダプタのソケットに指すだけで、スイッチも無いです。
でも、いざ何かを作ろうとすると奥深いです。
難易度も幅があるのですが一先ずご紹介します。

IoTセンサー/監視

Raspberry Pi Pico 2 Wに、ブレッドボードやワイヤ・ケーブルなどが付いているセットになります。

無線設定はCYW43439を用いた2.4GHz接続。IoTセンサー/監視ノード温度センサーから取得したデータをWi-Fi経由でweb APIへ送信。24時間の定点記録やしきい値アラートにも対応させることができます。

Raspberry Pi Pico 2 Wの仕様

モデル Raspberry Pi Pico 2 W(ラズパイ マイコン)
マイクロコントローラ RP2350(デュアルコア Arm Cortex-M33 + デュアルコア Hazard3 RISC-V、最大150MHz)
メモリ SRAM 520KB / フラッシュ 4MB
無線 2.4GHz 802.11n Wi-Fi 4 / BLE 5.2(Infineon CYW43439)
GPIO GPIO 26本、2×SPI / 2×I2C / 2×UART、3×ADC(12bit)、16×PWM、12×PIO、USB 1.1、HSTX×1
セキュリティ 署名付きブート、OTPキー、SHA-256アクセラレータ
電源/省電力 低電力スリープ・休止モード
プログラミング USB大容量ストレージ経由のドラッグ&ドロップ

おすすめしたい人

  • IoT/監視の試作から小ロット組込みまで進めたい人
  • GPIOやADC、PWM、PIOを使い、センサー計測したい人
  • ラズベリーパイPico系から無線付きへ更新して配線とモジュール点数を減らしたい人

プログラミング学習

Pythonが入っているので機能学習などの勉強としてプログラミングができます。

子供にパソコンとはどんなものなのか教えるにはちょうどよいです。
教育用が発端のため最初からScratchのアプリが入っています。

Scratchでプログラミングを覚えるのも楽しいです。
>>子供におすすめのノートPC

Raspberry PiでIOTシステムを作る

センサーとプログラムを使えば環境オートメーションをRaspberry Piで作ることもできます。いわゆるIOTシステムです。

Raspberry Piのセンサーはいろいろな種類があります。
湿度センサーや温度センサー、光センサーなどを使えばIoTで操作したりできます。
センサーを使ってプログラムを組めば環境オートメーションを構築できます。

オープンソースのソフトウェアなどを使ってスマートホームのシステムを作ることも可能です。

Webサーバーとして使う

Raspberry Pi をWebサーバーとして使うこともできます。
セキュリティーやデータベースなど幅広い知識が必要になります。
DNSの設定などもあるので子供にはちょっと難しいでしょう。

また、Webサーバの場合には常時稼働させておく必要があるので、しっかり冷却する必要があります。自作する場合には熱がこもらないように注意です。

組み込み開発業務で試作に使う

業務では組み込みの開発をするために試作をするのに便利。
小型の基板で、IOTなどの試作をするのにぴったり。Raspberry Piの本体もリーズナブルのため予算を抑えて試験用モデルを制作できます。
アイディアを製品化する前の段階として研究する用途として使えます。



パソコンとして使える

当たり前ですが、パソコンとして使えます。

Windowsをラズベリー パイにインストールすることもできます。という情報もありますが、「普段PCをカスタマイズしているようなひとならできる」といった方がいいでしょう。
なかなか初心者ではWindowsのOSをインストールするのは難しく、できたとしてもスペックが重いPCになってしまいます。Raspberry Pi 4ならいけそうですが、ソフトを入れるのはUWPアプリを使うのですかね。
デフォルトで入っているRaspbianのOSで使った方がサクサク動いて軽量で、Raspberry Pi OS 64bit beta版もリリースされており、Ubuntuのインストールも可能です。
Linuxのため通常はwindowsの代替として使うことはできません。パソコン化するよりもファイルを保存するようなサーバー用として使う方が適しているでしょう。

ラズベリーパイは色々な設定など試練も含めてできた時の達成感があり楽しいです。
とはいえ、ラズパイはメモリも少ないので効率的にパソコンを動かしたいというときにはWindowsで小さなノートパソコンのOne-Netbookがいいでしょう。また、いつも使うPCと同じ感覚でデスクトップPCとして使用するのは難しいでしょう。

ラズベリー パイは買うとキーボードやマウスは付いていませんので、USBのキーボードやマウスでつなげることができます。
古いキーボードではUSBではなかったりするので新たに用意した方がいい場合もあります。

ラズベリーパイは小さなパソコンのため熱がこもりやすい特徴があります。アルミのケースなら放熱性も高く長く使うことができるのでおすすめ。

Raspberry Pi OSはmicroSDカードから起動する?

Raspberry Pi OS(以前はRaspbianと呼ばれていた)は、基本的にmicroSDカードから起動します。ラズパイの機種によっては、USBデバイスやネットワークからの起動も可能ですが、一般的にはmicroSDカードが使用されます。Raspberry Pi OSのイメージをダウンロードし、microSDカードに書き込みます。Raspberry Piに挿入して電源を入れることで、OSが起動します。、流れを理解すれば他の方法よりも、microSDカードしやすくしょう。

Raspberry Piにディスプレイは付いてない

Raspberry Piのディスプレイは付いてないので別で検討する必要があります。
いろいろなサイズがあるので選ぶのも楽しいです。この製品はタッチパネルに対応していて、HDMIで接続するタイプです。ケーブル類や説明書が付いています。

ディスプレイは5,899 円で買えます。(価格は2025年02月25日01:13の時点)


Raspberry piで機械学習をする

「Raspberry Piではじめる機械学習」は書籍ですがAIについて学ぶことができます。
プログラミングのコードを書き込む時に参考になります。非常にわかりやすい本のためAmazonで人気があります。

linuxだけでなくWindowsでも参考になるようです。機械学習をやりたいひとにはおすすめです。

選ぶポイント:

人工知能(AI)のうち機械学習を学ぶ

  • 機械学習に興味がある方におすすめ


Raspberry piでカメラを使う

Raspberry piではカメラを使えます。

定点観測カメラや監視カメラとして動作させることができます。

オートフォーカスやデイカメラなどカメラモジュールに依存する部分もあります。
そのため、買うときにはカメラの機能を把握しておくことをおすすめします。


センサー制御で電子工作を学ぶ

センサーを制御することにより、電子工作を学ぶこともできます。センサーやモーターなど電子部品は数多くあります。
ラズパイの場合には一般的なパソコンと比べて、GPIOによりオンとオフの入出力ができるので、手軽に学べるのがメリットです。LEDやモジュールは、初めてラズパイで部品を動かす人にもぴったり。また、書籍などにも活用事例があるので設定してみるのもよいです。

Raspberry piはいくらからできる?

Raspberry piはセットはRaspberry piのセットは3万円以内で買うことができます。(2025年02月25日01:24の時点では20,580 円)
ラズベリー パイの本体に必要なパーツが付属していて、ケースや電源は必要になるのでそろっていると便利。

本体はRaspberry Pi 5で、CPUはBroadcom BCM2712 ARM Cortex A76を搭載しています。

セットの内容は電源アダプターやケースが付き。日語説明書も付いているので、これからラズパイを始めたいという人にぴったり。

Raspberry piでロボットが作れる

ラズパイのキットを使って車やアームのロボットを作ることができます。
上の写真はロボットカーを作るロボット学習キットです。初心者向けというわけではないですが、何か目的を持ってトライしてみたいというのにセットは良い方法です。

電子工作とプログラミングができれば自作でロボットを作ることもできます。
センサーやカメラなど部品も多いので自由自在でクリエイティブです。

また、サーボモーターを制御する方法もあります。
電子パーツを使うことにより、ロボットやセンサー機器が作れます。
制御する目的には「サーボモータドライバ」を使います。PWMで出力することで動作が一定に保たれます。

Raspberry Pi Zeroでラジオを作る

Raspberry Pi Zeroでラジオを作ることができます。
Pimoroni Pirate Radioというキットで販売されています。
スピーカーやステレオアンプなどがセットになっており、ハンダ付け作業が必要になります。

ラズパイ活用~おわりに

Raspberry Pi(ラズパイ)は、動きの仕組みも実装できるので作る楽しさがある小さなコンピューターです。
ラズベリーパイを使ってIOTの機器を独自でつくるひともいるぐらい奥が深いです。

Kodiでメディアセンターとして活用することもできます。

子供だけでなく大人のコアなファンが多いのはモノづくりの楽しさがつまっているからと言えるでしょう。小型PCとしての処理能力を活用することで、いろいろ作成をして挑戦したいもの。イメージしたものを作ることができれば仕事などでも役立ちそうです。

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