楽器用のヘッドホンはモニターできるフラットな音質が特徴です。電子ピアノやギターなど楽器の演奏で使いやすいおすすめ製品をご紹介しています。
ヘッドホンがあると夜に楽器を練習するときに便利。メーカーは人気のオーディオテクニカやヤマハなどがありますので、商品を選ぶときにどうぞご参考ください。
便利なナビゲーション
- 電子ピアノの練習に最適なヘッドホンとは?
- 楽器・電子ピアノ用ヘッドホンの選び方
- 人気の電子ピアノ用ヘッドホンのおすすめ一覧
- audio-technica(オーディオテクニカ) ATH-EP1000IR 楽器用ワイヤレスヘッドホン
- audio-technica ATH-M50x プロフェッショナル モニターヘッドホン
- Roland ローランド モニターヘッドホン RH-A7
- VOX ギターアンプ内蔵 ヘッドホン VGH-AC30
- SONY ステレオヘッドホン MDR-7506
- KAWAI(カワイ) SH-7 電子ピアノ用ヘッドホン
- ヤマハ YAMAHA モニターヘッドホン HPH-150B 電子楽器向け
- AKG ヘッドホン スタジオモニター K240 Studio
- SHURE モニターヘッドホン SRH440
- ソニー SONY MDR-M1ST ハイレゾ対応 モニターヘッドホン
電子ピアノの練習に最適なヘッドホンとは?
出典:ローランド
電子ピアノの練習に最適なヘッドホンは、長時間の装着でも快適性が高いタイプがおすすめです。耳が蒸れにくく軽量な方が演奏でも快適です。通気性に優れた素材としてはポリウレタン系があります。
また、周囲のピアノの音漏れに配慮するのであれば、密閉された設計のタイプも練習向きといえるでしょう。
また、音の再現性が高いヘッドホンが理想的です。電子ピアノを演奏するときに使用するヘッドホンはモニター用や楽器用を選ぶ必要があります。
リスニング用のヘッドホンやイヤホンとの違いはフラットな音質になっていることで、低音域だけ強調されるようなことがなく自然に聞こえるサウンドなのが特徴です。
そのため、原音に忠実なヘッドホンの方が練習になると思います。弾いている楽器を演奏するニュアンスや音の表現などを正確に感じることができます。
また、演奏用のヘッドホンは圧迫感が少ないタイプも多いのでおすすめです。
楽器・電子ピアノ用ヘッドホンの選び方
密閉型と開放型
楽器用のヘッドホンには密閉型と開放型があります。
違いはハウジングの構造で、開放型(オープンエア)の場合には開いているため音漏れがする特徴がありますが、長時間聴いても疲れにくいメリットがあります。
密閉型(クローズド)のタイプは遮音性が高く低音域から中音域が聞きやすく、モニターヘッドホンに多いです。また、両方の特性をもつセミオープン型も存在します。
電子ピアノなどでは、どちらのヘッドホンでも使用できますが、ベースやドラムといった低音が中心の楽器では密閉型の方が聴きやすいかもしれません。
演奏に適したヘッドホンは何が違う?
そもそも、演奏に適したヘッドホンと一般的なヘッドホンの違いは、音をモニターしやすいかどうかです。
ヘッドホンによっては低音などが聞こえやすいようにチューニングされている製品もあります。しかし、原音を調整されているヘッドホンよりもフラットなヘッドホンのほうが聴きやすくなります。
つまり、音質はモニターヘッドホンであれば演奏に適しているといえるでしょう。
音質は周波数帯域の範囲で選ぶ
解像度が高いサウンドを聴きたい場合には周波数帯域の広いヘッドホンがおすすめです。
40,000Hz以上に対応しているモデルはハイレゾ対応のモデルです。楽器用の場合には20,000Hzの範囲まで対応していれば十分なので、ハイレゾあまりこだわりすぎる必要はないと思います。特にノイズキャンセリング機能は、あまり重要ではありません。
ドライバーサイズが大きめということと、音が豊かで音色が感じられるオーバーイヤー型ヘッドホンが良いですね。目安としてはドライバーの直径が40mm以上が良いと思います。
装着感はイヤーパッドがポイント
装着感は頭部を抑えるヘッドバンドと、耳を覆うイヤーパッドのデザインによって変わってきます。
ヘッドホンの本体自体が重さがある場合には、ヘッドバンド部分にクッションがあると頭部にあたる部分をやわらげてくれます。
イヤーパッドは円形と楕円形の形状の2種類があります。円形の場合には耳にあてるようになるので、クッションは柔らかめが快適です。楕円形の場合には耳を覆うような装着感です。
有線接続とコードがないワイヤレスどっちがいい?
楽器を弾きながらヘッドホンを装着して音を聴く場合には、ワイヤレス接続はコードが無いので便利です。ただし、注意点として無線で選ぶときには遅延がないタイプを選ぶようにします。
※ワイヤレスではBluetoothを選ばないように注意です。遅延や音の劣化などがあり、楽器演奏のモニタリングには適していません。
一方で、有線接続の場合には遅延がなくバッテリーを必要としません。また、種類が多いのでメーカーを比較して製品を選べるのが魅力です。有線とワイヤレスはどっちがいいということはなく、好みになるでしょう。
端子とプラグが付属しているかチェック
また、楽器につなげる接続端子のコネクタもチェックしておくのもポイントです。電子ピアノならステレオ標準プラグが使えれば大丈夫でしょう。電子ピアノなどでは標準プラグと呼ばれる6.3mmのジャックが使える機種が多いです。楽器用のヘッドホンでは、3.5mmであっても変換するためのプラグが付属している場合が多いです。初心者の方なら実際に買う前に、楽器の端子を確認しておけば確実です。
人気の電子ピアノ用ヘッドホンのおすすめ一覧
audio-technica(オーディオテクニカ) ATH-EP1000IR 楽器用ワイヤレスヘッドホン
audio-technica(オーディオテクニカ)の楽器用ワイヤレスヘッドホン「ATH-EP1000IR」です。
無線なのでケーブルが無いので演奏に集中することができるのがメリットです。コードに悩んでいる方は買うことを検討しても良いと思います。デメリットはワイヤレスの悪い点として充電が必要なことですが、フル充電で最大5時間使用が可能で、充電切れになっても有線接続でも使えます。
ハイブリッド赤外線システムにより、低遅延で1ms以下で使用することができます。
サウンドはフラットな楽器用にチューニングにされており中低域から高域まで聞き取れて高音質。クリアな高域が特徴です。
レビューでは遅延や違和感を感じることなく使えるという口コミが多いです。楽器をワイヤレスで練習したいかたにおすすめです。
スペック
- 製品型番:ATH-EP1000IR
- サイズ:約H62×W103×D135mm
- 付属品:トランスミッター用ACアダプター、1.2mオーディオケーブル(φ3.5mmステレオミニプラグ)、φ6.3mmステレオ変換アダプター
- 発売日:2021年04月23日
ハウジング | 密閉ダイナミック型 |
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周波数特性 | 20~20,000Hz |
ドライバー | φ40mm |
重量 | 約246g |
楽器の種類 | 電子ピアノ、ギター、ドラムなど |
選ぶポイント:
ワイヤレス接続で電子ピアノ・エレキギター・ベース・ドラムの練習に
- 電子ピアノ・エレキギター・ベース・電子ドラムの練習に最適
- ワイヤレス接続なのでコードが気にならずに演奏できる
audio-technica ATH-M50x プロフェッショナル モニターヘッドホン
audio-technicaのプロフェッショナル モニターヘッドホンで「ATH-M50x」です。
周波数特性が広く高解像度でモニタリングが可能になっています。DJやトラックメイキングなどスタジオのレコーディングでミキシング作業におすすめです。
片耳で聴ける反転モニターの構造です。
ヘッドホンは定番のオーバーイヤー型。強磁力CCAWボイスコイルドライバーで大きめの直径45mm、遮音性が高い楕円のデザインのイヤーカップを採用してます。
色はホワイト/ブラック/ガンメタリックグレーからカラーを選べます。
詳細スペック
- 製品型番:ATH-M50x
- ケーブル:OFCリッツ線1.2mカールコード(伸長時約3m)、OFCリッツ線3.0m/1.2mストレートコード
- 出力音圧レベル:99dB/mW
- インピーダンス:38Ω
ハウジング | 密閉ダイナミック型 |
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周波数特性 | 15~28,000Hz |
ドライバー | φ45mm |
重量 | 285g |
楽器の種類 | DJ、ミックス作業、サウンドエンジニア、ボーカル |
Roland ローランド モニターヘッドホン RH-A7
Roland(ローランド)の楽器向けモニターヘッドホンでRH-A7です。開放型のオープンエアーで外部の音が聴きやすくなっています。通気性があるので夏場でも快適です。
軽量で重さは200gになっており長時間の楽器の練習に最適です。
イヤーパッドはソフトで装着感に優れています。
>>ローランド(Roland) ヘッドホン
1万円以下の価格帯でコスパに優れています。(2024年09月14日03:56の時点で7,656 円)
スペック
- 製品型番:RH-A7
- 接続プラグ:ステレオ・ミニ・プラグ(金メッキ)、プラグ・アダプター(ステレオ・ミニ→ステレオ標準プラグ)
- 最大許容入力:1000mW
- 感度:97dB/mW
- インピーダンス:34Ω
ハウジング | オープン型(開放型) |
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周波数特性 | 10~25000Hz |
ドライバー | φ40mm |
重量 | 200g |
楽器の種類 | デジタルピアノ、電子ピアノ、電子楽器など |
VOX ギターアンプ内蔵 ヘッドホン VGH-AC30
VOXのヘッドホンでVGH-AC30です。
イギリスのブランドでアンプを製造しているメーカーで、音楽やバンドをしているアーティストにはおなじみですね。
オーディオテクニカのヘッドホンにギターアンプが内蔵しており、ギターやベースを差し込んで練習することができます。
通常のヘッドホンと違い、電源を入れると楽器の原音にリバーブ/コーラス/ディレイといったエフェクトをかけることができます。
オフにすると音色を忠実に再現できるヘッドホンとして使うことも可能です。
※電子ピアノには向いていません。こちらはギター向けです。
スペック
- 製品型番:AC30
- 出力音圧:97dB
- インピーダンス:49Ω
- 発売日:2020年12月
ハウジング | 密閉式(クローズド) |
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周波数特性 | 20Hz~20kHz |
ドライバー | 40mm |
重量 | 230g |
楽器の種類 | ギター、ベース |
選ぶポイント:
ギターに最適なアンプ内蔵ヘッドホン
- ギターに最適なエフェクトとアンプ内蔵のヘッドホン
SONY ステレオヘッドホン MDR-7506
ソニー(SONY)のステレオヘッドホン「MDR-7506」です。
プロフェッショナル向けで高音質で耐久性に優れているのが特徴です。
有線ケーブルで、楽曲のミキシング作業や楽器の演奏時に邪魔になりにくいカールコードを採用しています。
キャリングポーチが付属しており折りたたみをして持ち運びをすることもできます。外出先で使いたいかたにもおすすめです。
レビューでは3.5mm接続で音質に満足しているという感想もみられますね。
スペック
- 製品型番:MDR-7506
- 金メッキ2ウェイプラグ
ハウジング | 密閉ダイナミック型 |
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周波数特性 | 10-20,000Hz |
ドライバー | 40mm |
重量 | 約230g(コード含まず) |
楽器の種類 | スタジオ、音楽編集 |
KAWAI(カワイ) SH-7 電子ピアノ用ヘッドホン
KAWAI(カワイ) SH-7は電子ピアノ用ヘッドホンです。
セミオープンエア-型で長時間の楽器の練習でも聴き疲れしにくいですね。
ドライバーサイズが大きく直径50mmのドライバーユニットを搭載しています。また、周波数帯域が広いので低域や中音域だけでなく高域まで音色を感じることができますね。
コードの長さは片出し2mで、楽器に接続できるφ6.3mm標準フォンと3.5mmミニステレオプラグが使えます。レビューでも評価の高いモデルです。
スペック
- 製品型番:SH-7
- 出力音圧レベル:98 dB/mW
- 寸法:237×242×123mm
- コードの長さ:片出し2.0m
- インピーダンス:32Ω
ハウジング | セミオープン型 |
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周波数特性 | 10-30,000Hz |
ドライバー | 50mm |
重量 | 265g |
楽器の種類 | 電子ピアノ |
選ぶポイント:
価格が安い
- 長時間使用でも快適なイヤーパッド
ヤマハ YAMAHA モニターヘッドホン HPH-150B 電子楽器向け
YAMAHA(ヤマハ)のヘッドホンでHPH-150Bです。電子楽器の音色を忠実に再生できるモニターヘッドフォンです。
フラットな音質でモニタリングをして聴きながら演奏するのにおすすめです。
長時間の使用でも疲れにくいオープンエアー型になっており、他の製品と比べて163gで軽量なのが特徴。
電子ピアノなど楽器に直接差し込めるステレオ標準プラグ(6.3mm)が付属しています。
レビューでは長時間ピアノの練習していても開放型のヘッドホンなので耳が蒸れないのが良いという口コミがあります。
価格は2024年02月12日20:27の時点で税込み7,470 円です。
スペック
- 製品型番:HPH-150
- 色:ブラック
- 出力音圧レベル:101dB
- 付属品:6.3mm変換ステレオプラグ(ミニプラグ→標準プラグ)
- インピーダンス:48Ω
ハウジング | オープンエアーダイナミック型(開放型) |
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周波数特性 | 20Hz~20kHz |
ドライバー | 40mm |
重量 | 163g |
楽器の種類 | 電子ピアノ、電子楽器 |
AKG ヘッドホン スタジオモニター K240 Studio
オーストリア ウィーンで設立された音響機器メーカーAKGのヘッドホンでスタジオモニター向けのK240 Studioです。
コネクタがXLRなのでミキサーなどでは接続ができても、楽器にはXLRのままだと直接つなげられないので注意です。
レビューでは使用する前にエージングをした方が良いという口コミがあります。
20年以上のロングセラーの製品でプロのエンジニアの方におすすめです。
スペック
- 製品型番:K240S
- AKG Varimotionテクノロジー
ハウジング | セミオープン |
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周波数特性 | 15~25,000Hz |
ドライバー | 直径30mm |
重量 | 240g |
楽器の種類 | スタジオ向け |
SHURE モニターヘッドホン SRH440
SHURE(シュア)のモニター向けヘッドホン「SRH440」です。直径40mmのドライバーでネオジムマグネットを内蔵しています。
広い周波数特性で音の再生帯域が広くホームレコーディングなどでおすすめです。
モニター用ですが音質はフラットというよりも中域が強めです。密閉型で折りたたみ式です。
3.5mmステレオミニと変換用の6.3 mm金メッキ標準ステレオプラグが付いており楽器でも使えますね。
スペック
- 製品型番:SRH440-BK-A
- 寸法:11.43 x 21.59 x 24.13 cm
- 付属品:着脱式カールケーブル
- メーカー保証2年
ハウジング | 密閉型 |
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周波数特性 | 10 - 22,000 Hz |
ドライバー | 直径40mm |
重量 | 約311g |
楽器の種類 | ミキシング・スタジオ向け |
● 選ぶポイント
- 普段使いでも使いやすい有線ヘッドホン
ソニー SONY MDR-M1ST ハイレゾ対応 モニターヘッドホン
高解像度で音源が聴けるSONY MDR-M1ST モニターヘッドホンです。
ハイレゾに対応しているモデルで周波数帯域は5~80,000Hzまで対応しています。
音質は中域を中心に低域から広域まで再生できるようになっています。
モニター用なので楽器でも使いやすく原音そのままで忠実に再現できます。
プロ向けの用途として開発されており耐久性に優れています。また、イヤーパッドは立体縫製で装着感に優れているのも特徴です。
スペック
- メーカー:SONY(ソニー・ミュージックソリューションズ)
- 製品型番:MDR-M1ST
- 接続:約2.5mケーブル(ステレオ標準プラグ)
形式 | 密閉ダイナミック型 |
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ドライバー | 40mm |
インピーダンス | 24Ω |
周波数帯域 | 5~80,000Hz |
重量 | 約215g |
● 選ぶポイント
- 音に集中できるプロ向けのモニターヘッドホン
担当よりひとこと
楽器用のヘッドホンを一覧で解説しました。電子ピアノなどで練習をする時に、モニター用としてヘッドホンは必要な場合があります。
とくに深夜の練習ではヘッドホンを利用することで、周りに迷惑をかけずに楽器を弾くことができます。音楽を聴く普通のモデルと違い、フラットなサウンドが多く、楽器そのものの音色が聴けます。
また、エレキギターのように弦を使う楽器では、イコライザーのように微妙なニュアンスを聴きたいときには便利。練習で上達するためにも遅延のないことが必須ですね。
ワイヤレスや有線接続のタイプなら自宅で快適に演奏ができます。
ちなみに、管楽器の場合にはエアロフォンを使うことでヘッドホンと接続することができます。
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MIDIキーボードは、鍵盤の数によって弾きやすさも変わってきます。