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CAD用パソコンのおすすめ10選 | 建築・図面向け

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CAD用パソコンおすすめ製品をご紹介しています。

製図の目的でのソフトウェアとしては2DCADのJwcadや、建築向けで設計を行うためのAutoCAD(オートキャド)、VectorWorksなどがあります。ソフトに応じてグラフィックボードが必要です。

とくに3DCADでモデリングを行うような場合は、NVIDIAのGPUを搭載スペックを選ぶのがおすすめ。CPUやメモリも高性能な方が設計変換の効率化できます。

CAD用ノートパソコンからデスクトップPCまでご紹介。選ぶポイントも解説があるので、ご参考ください。

CAD用パソコン比較

厳選しておすすめのCAD用パソコンをご紹介します。

画像PC名詳細価格価格更新日CPUGPUメモリ   特徴   
MousePro BP-I7N20詳細へ366,080円2025/09/01 22:56Core Ultra 7 265RTX 2000 Ada32GB排熱設計
HP Z4 G5 Workstation詳細へ526,900円2025/09/01 22:57Xeon w3~w5RTXシリーズ16GB~64GB5つのPCIeスロット
Lenovo ThinkStation P5詳細へ412,500円2025/09/01 22:57Xeon w3-2423RTX A100016GB冷却システム
SENSE-F1B6-LCR99W-NMX詳細へ489,800円2025/09/14 21:59Ryzen 9 9950X(16C/32T, 4.3-5.7GHz, Zen5)RTX 4000 Ada 20GB GDDR632GB(16GB×2, DDR5)ミドルタワー, 360mm水冷クーラー
  • 価格やPC名などでソート可能です。
  • 比較表は横にスクロールできます。
  • スペックと価格は価格更新日の時点です。変わる見込みがあるため、詳細にてご確認ください。

CAD用パソコンのおすすめ5選

MousePro BP-I7N20 / RTX 2000 AdaデスクトップPC


PC名MousePro BP-I7N20
特徴排熱設計
CPUCore Ultra 7 265
GPURTX 2000 Ada
メモリ32GB

BTOのデスクトップPCでmouse(マウスコンピューター)です。好きなパーツを選んで構成したい場合にぴったり。メモリ・SSDの容量をカスタマイズできます。後々で追加する必要がないため、注文の段階で使用するCADソフトの推奨スペックに合わせられるのが魅力。

特徴

  • インテルのデスクトップ向けCore™ Ultraプロセッサーを搭載し、AI処理専用NPUによる高効率なAIタスク実行が可能
  • NVIDIA RTX™ 2000 Ada世代(16GB GDDR6メモリ)搭載で、3Dモデリングやリアルタイムレイトレーシングなど複雑なCAD業務を高速化
  • DDR5-5600メモリを32GB実装、ハイエンド設計・図面やBIMデータ処理も快適
  • NVMe Gen4×4 SSD(500GB)による高速なデータ読み書きと安定した作業環境
  • 優れた排熱設計と空冷CPUクーラーで長時間のレンダリング・解析でも高い安定性

おすすめしたい人

  • 建築設計や製造業で、AutoCAD・Revit・3ds Max・SolidWorksなどプロユースのCADソフトを使う者
  • 3DモデリングやBIM/CIMデータ処理を行う方
  • AI機能やGPUアクセラレーションによる効率化したい人


Z4 G5 Workstation Xeon搭載タワー型

HPのワークステーション「Z4 G5 Workstation」です。スペックの構成としては複数の種類から選べます。

CPUはXeon w3~w5のプロセッサーを搭載しているため、ECCメモリによって信頼性の高い動作を確保している。CADで安定した動作を求める方にぴったり。

グラフィックスはNVIDIA RTX A400~5000 Ada、メモリは16GB~64GB DDR5で、ストレージの容量は512GB~1TB SSDのモデルがラインナップされています。

ミドルタワー型で、フロント側がメッシュパネルによって通気性の優れた仕様。さらに、フロントに冷却性能の優れた3連ファンがあるため、吸気がスムーズで排熱性の高い設計も魅力です。

CPU Intel® Xeon w3~w5
グラフィックス NVIDIA RTXシリーズ
メモリ 16GB~64GB DDR5-4800 ECC
ストレージ 512GB~1TB SSD

業務向けスタンダードモデル

プロフェッショナルな業務向けのワークステーション。メーカーにておすすめする用途としては、3D CAD/BIM/CIM向けのモデルです。


Lenovo(レノボ) ThinkStation / 設計にも

Lenovo(レノボ)のThinkStationで3D CADに適したハイエンドなパフォーマンスのデスクトップPCで、3D CADやCG作成に対応できます。

ワークステーションでIntel Xeon プロセッサーを搭載していて、細かなスペックは選べることができます。GPUはNVIDIA® T1000 8GB GDDR6グラフィックスで快適な動作。

構成によってスペックに違いがあります。CPUからハードディスクドライブまで、ハードウェアのパーツを自由に選択できます。

メーカーの標準保証は3年間です。

OS Windows 11 Pro for Workstations 64bit
CPU Intel® Xeon® w3-2423 プロセッサー (2.10 GHz 最大 4.20 GHz)
グラフィックス NVIDIA® T1000 8GB GDDR6
メモリ 16 GB DDR5(RDIMM, ECC)
ストレージ 512 GB SSD

特徴:グラフィックボードでスムーズな表示

NVIDIA T1000のグラフィックボードによりスムーズな表示、製品設計におすすめ


水冷CPU Cooler搭載ミドルタワー デスクトップPC / 建築CADにも

建築CADで使えるスペックがあるパソコン「iiyama PC SENSE-F1B6-LCR99W-NMX」です。3D CADソフトウェアを快適に動作するスペックで、建築設計の業務にぴったり。建築設計の図面作成ではCPUとメモリの性能が必要です。推奨32GBと4GHz以上のパフォーマンスがあるため、AutoCAD Architectureのソフトに対応しています。

モデル名 SENSE-F1B6-LCR99W-NMX(iiyama PC SENSE∞ F-Class)
OS Windows 11 Home [DSP版]
形状 ミドルタワー / ATX
CPU AMD Ryzen 9 9950X(16コア / 基本4.3GHz・最大5.7GHz / Zen 5)
GPU NVIDIA RTX 4000 Ada 20GB GDDR6
メモリ DDR5 32GB(16GB×2) / スロット4
ストレージ 1TB NVMe対応 M.2 SSD
電源 750W 80PLUS BRONZE認証 ATX電源
サイズ 約 幅230×奥行465×高さ465mm(突起物除く)

特徴

  • Zen5 + 4nm のRyzen 9 9950X:平均IPCが前世代比で約16%向上。16コアにより、3DCADの重いアセンブリやモデリング、レンダリングなど高負荷ワークロードを高速処理。
  • RTX 4000 Ada 20GB:CUDA/OptiXベースのレイトレやノイズ除去、NVIDIA RTX アプリのワークフローで威力を発揮。高解像度テクスチャを作業領域で扱える。
  • 冷却とエアフローを作り込んだ筐体:フロント140mmファン×3・リア120mm×1に加え、360mmラジエーターで長時間のレンダリングやVRシーンでもクロックを高く保つことができる。
  • 拡張性の高い内部構成M.2×2(PCIe×4)、SATA×4、3.5/2.5インチ兼用ベイ×2でNVMe・HDDの増設が容易である。CPU側は最大24レーンのPCIe 5.0に対応し、導入してから高速ストレージやGPUアップグレード計画にも合わせやすい。
  • 構成でプロジェクト規模に合わせたチューニングが容易である。

おすすめしたい人

  • 3DCAD・BIM・CAEの大規模モデルを編集するエンジニア、設計事務所
  • Blender / Maya / 3ds Max でのモデリング〜レンダリング、Unreal Engine でのシーンビルドを急ぎで仕上げたいクリエイター
  • AIワークロードをローカルで回す研究・制作環境を整えたい人
  • 多数のUSBで周辺機器・ディスプレイを多接続するスタジオ


パソコン ワークステーション FUJITU CELSIUS

富士通のデスクトップPCでワークステーションのシリーズでFUJITU CELSIUSシリーズ「J5014/W」です。カスタマイズが自由に変更が可能。

グラフィックスアクセラレータは標準だとGraphics 770のため、CAD専用の業務環境ならオプションでNVIDIA RTX A1000を選択することを検討してください。

マウスも標準で付いているので、別途ディスプレイを検討するだけですみます。インターフェースはDisplayPort で4K UHDまで対応、発色数は最大1677万色まで表示可能です。

導入後のお客様サポートなどもあります。

CPU Intel Core i5-14500 プロセッサー/
Intel Core i7-14700 プロセッサーなど
グラフィックス -
メモリ 16GB ~ 64GB DDR5 ECC
ストレージ SSD 256GB ~ HDD 1TB(NVMe)


CAD用ノートパソコンのおすすめ5選

モバイルワークステーション RTX 1000 Ada Laptop GPU搭載

HPのモバイルワークステーションで、「HP ZBook Studio 16inch G11 Mobile Workstation」です。

モデル HP ZBook Studio 16 G11 スタンダード 7Hモデル(AJ1T5PA-AAAA)
OS Windows 11 Pro
CPU Intel Core Ultra 7 155H(16コア / 最大4.8GHz)
GPU NVIDIA RTX 1000 Ada Laptop GPU(6GB GDDR6)+ Intel Arc グラフィックス
メモリ 32GB(16GB×2)DDR5
ストレージ 1TB M.2 NVMe SSD(PCIe 4.0 x4 / TLC)
ディスプレイ 16インチ WUXGA 1920×1200 非光沢 / 最大輝度400nit / アスペクト比16:10
無線 Intel BE200 Wi-Fi 7 + Bluetooth 5.4
バッテリー 86Wh(6セル)
電源 150W ACアダプター(HP Fast Charge)

特徴

  • Core Ultra 7 155Hの16コアとRTX 1000 Adaで、CAD/BIM/3Dモデリングやレンダリング、動画編集など高負荷ワークロードをしっかり処理。
  • RTX 1000 Ada 6GBはレイトレーシングやAI支援機能に対応。ビューポート表示の待ち時間を短縮。
  • 16:10のWUXGAパネルは縦方向の情報量が16:9比で約11%増。プレビュー、図面とプロパティを同時に見やすく表示します。
  • 32GB DDR5+1TB NVMe PCIe 4.0 x4で、大容量アセットやキャッシュの読み書き、プロジェクトの差し替えも軽快。
  • Wi-Fi 7(BE200)でクラウド保存やDCCのアセット同期を高速化。
  • 86Whバッテリーと150W Fast Chargeで外出先の編集やレンダーパス検証に向く。
  • 主要ISVの認証取得。Autodesk系などプロアプリの互換性検証済みで、ワークステーション運用に適した安定性。

おすすめしたい人

  • AutoCADやRevitなどのCAD/BIM、3DCGのモデリング・レンダリングをモバイル環境で回したいCADエンジニア。
  • 高速NVMeを活用したい人。
  • Windows 11 Proの管理機能とISV認証を重視する法人のモバイルワークステーション運用担当。


ASUS(エイスース) ProArt P16 RTX 5060

モデル ASUS ProArt P16 H7606WM(16型 OLED 2,880×1,800 / 120Hz / タッチ)
CPU/プロセッサ AMD Ryzen AI 9 HX 370(12コア) NPU 最大50 TOPS
GPU/グラフィックス NVIDIA GeForce RTX 5060 Laptop GPU(最大105W)
メモリ・ストレージ 32GB LPDDR5X-7500 / 1TB PCIe 4.0 NVMe SSD
OS/ソフト Windows 11 Home 64ビット(NVIDIA Studio Driver推奨)
ディスプレイ 16.0型 有機EL 2880×1800(16:10)/ 120Hz / タッチ / DCI-P3 100% / ΔE<1
サイズ・重量 354.9×246.9×14.9〜17.3mm / 約1.85kg
インターフェース USB4 Type-C×1(給電・映像出力・40Gbps)/ USB 3.2 Type-C×1(給電・映像出力)/ USB-A×2 / HDMI 2.1 / microSDカードリーダー(SD Express 7.0)

特徴

  • CAD/3DCADの作図とモデリングが軽快な12コアCPUとRTX 5060で、AutoCADやFusion 360、SolidWorksで編集処理するのにぴったり。
  • GPUアクセラレーション性能があるRTX 5060を搭載。CUDA/OptiX対応レンダラ(V-Ray、Iray、Blender Cyclesなど)でビューポート表示やプレビューを高速化。NVENCで画面収録も効率的。
  • 画面は色基準を合わせ3K OLEDで、DCI-P3 100%とΔE<1で線幅や陰影の区別がつく。
  • 冷却はトリプルファンや計算された通気孔、Thermal Grizzlyの液体金属グリスで高負荷レンダリング中もクロックを長時間維持する。
  • 入出力が業務向けのインターフェースでUSB4 40GbpsとHDMI 2.1で4K外部ディスプレイやドッキングに対応。SD Express 7.0カードリーダーで現場写真の取り込みが速い。

おすすめしたい人

  • CAD中心なら32GBメモリと1TB SSDの構成は実用性が高く、持ち運びで図面作成やモデリングをしたい人。
  • 16:10の広い作業領域と広い色域の表示を求める人。
  • USB-Cドックでオフィスのモニターに接続したい人。


Apple Mac / MacBook Pro M4

Macはクリエイターに人気のパソコンです。AppleにはMacBook AirまたはProがありますがmacbook proの方がmacならスペックが高いです。
M4のCPUは動作も速いので、クリエイターで使っているひとも多いです。Macでは「AutoCAD」や「Fusion 360」のソフトウェアにも対応しています。(※製品として付いているわけではありません)

Apple MacBook Proで16.2インチあると作業領域が広いので、CADでも効率的です。

またLiquid Retina XDRディスプレイの画面が美しいのが特徴。DCI-P3に対応していて色域が広いため、広色域で再現性があります。

CPUはApple M4 ProまたはM4 Max、メモリが24 ~ 48GB RAM、ストレージの容量は512GB ~ 1TB SSD。20~40コアGPUを搭載しています。

CPU Apple M4 ProまたはMax
メモリ 24GB~48GB
ストレージ 512GB~1TB SSD


iiyama クリエイター用ノートパソコン SENSEシリーズ WQHD

パソコン工房のクリエイター用ノートパソコンで、iiyamaのSENSEシリーズです。
クリエイティブ向けの高い性能で、CPUは高効率なコアのハイブリッド・アーキテクチャーの第14世代のIntel Core i9 プロセッサー 14900HX、グラフィックボードはGeForce RTX 4090 16GB GDDR6です。

ディスプレイは17.3インチで、作業領域のWQHD(2560×1440)の解像度に対応していて細やかです。さらに、HDMIやThunderbolt 5により外部のモニターに出力も可能のため、2画面使えば作業をスムーズにして効率も向上するでしょう。

重さは約3.44kgあるので軽くないですが、ノートPCのため、持ち運びをしたい人にぴったり。高速通信のWi-Fi 7に対応しています。

CPU Intel® Core™ i9 プロセッサー 14900HX(最大 5.80GHz)
メモリ 64GB(32GB×2) DDR5
ストレージ 1TB SSD

大画面で作業性が高い17.3インチ

  • 17.3インチの大画面のためCADで作業性が高い


Dell(デル) Precision 3591 ワークステーション

Dell(デル)のワークステーションのノートPCで、Precision 3591です。
作業で負荷の高いワークでも、高いパフォーマンスと電力効率で処理ができるCPUで、Intel Core Ultra 7 165H プロセッサー vPro(最大 5GHz)を搭載。グラフィックスはNVIDIA RTX 1000 Ada 世代です。

CADにおすすめのノートパソコンです。ディスプレイは15.6インチサイズで、sRGBを100%カバーするため色が鮮やか。

プロ仕様のパーツを選べて、構成をカスタマイズできます。また、ポートはHDMIやThunderbolt 4 Type Cなどを使うことが可能です。
OSはWindows 11 Proを搭載しています。構成がいくつかあるので、スペックをよくご確認ください。

AIが搭載されており、Dell Optimizerによりシステムの状況を学習をして、生産性が高まるようになっています。効率的にパソコンを使いたい方におすすめ。

CPU Intel Core Ultra 7 165H プロセッサー vPro
グラフィックス NVIDIA RTX 1000 Ada 6GB GDDR6
メモリ 32GB 5600MT/s DDR5
ストレージ 1TB NVMe, SSD

CAD用パソコンの推奨スペックの基準を確認

パソコンの推奨スペックは2DCADと3DCADで違います。また、ソフトウェアによって推奨スペックがそれぞれあるため、検討前に「推奨スペック」の動作する基準は必ず確認してください。

実際の業務では、なるべく速いモデルを選びましょう。CPUとグラフィックボードの性能を確認すべきです。

とくに2Dよりも3D CADでは高性能なパーツが必要になる場合があります。複雑なアセンブリを制作していく際に、高性能なPCの方が操作も快適です。

3DのCADで、複雑な形状のオブジェクトを扱うならNVIDIA RTX搭載モデルがおすすめです。GTXと比較してCUDAコア数が多く3D処理のパフォーマンスが高いです。

必要な性能は2DCADと3DCADで違う

CADの設計図には、平面的な2DCADと三次元的な3DCADの2種類があります。3Dでは2Dと異なり、3次元の空間でモデリングをするため、情報量も多く処理能力の高いスペックが必要になります。

2Dは平面の図面

2Dの場合には平面図のように、プロダクトを図面におこして作成する用途で使います。

PCのスペックは3D環境下ではメモリは16GB以上あったほうがマルチタスクで快適。ソフトによって推奨されるパソコン環境に違いがあるので、設計する内容とソフトウェアは確認しておきましょう。

ペンタブレットで線で図形を描きたい場合には、接続するためのUSB-CやHDMIなどの端子がパソコンにあるかどうか確認しておきましょう。

3Dならグラフィックボード

3Dではレンダリング速度にグラフィックボードやCPUの性能が関係してきます。建築物のように立体の場合にはモデリングをする必要があるので、ワイヤーフレームの表示でも複雑な処理であればグラフィックボードを搭載している方が速いでしょう。

3次元で設計していくので直感的にオブジェクトを作っていくなら、処理速度の速い高性能なパソコンが必要です。例としてAutoCADの場合にはメモリは32GB、8GBのGPUを推奨しています。(参照:AutoCAD の動作環境)

また、建築や土木ではBIMモデルに対応しているArchicadなども利用されますが、大きなプロジェクトの場合には高い性能が必要になる場合があります。一方で小規模なプロジェクトであればCore i5から利用可能です。

設計図面はビジネスの規模や内容によって違うため、建築士の方は使うソフトウェアや立体図面の複雑さに応じたスペックを選ぶことが重要です。

CAD用パソコンの選ぶポイント

引用元:マウスコンピューター

CAD向けパソコンを選ぶときには、ソフトウェアに適応した機種を選ぶようにします。
ソフトによって推奨するスペックは変わってくるので、PCの検討前にCADで必要な動作環境を確認しておきましょう。

CADソフト以外に、Adobeのグラフィック系アプリケーションで取り込むような場合には、両方の動作スペック以上を用意しておく必要があります。

入力はHDMIやDisplayPortなど外部出力できる端子が複数あるか確認します。コネクタが2つ以上あればマルチモニターで接続するときに使いやすくなります。ポート数はディスプレイを2画面で使いたい場合に重要です。

デスクトップの場合にはタワー型とミニタワー型がありますが、筐体は大型の方が拡張性に優れています。メモリは容量が多いがある方が安定した動作になります。また、後からパーツを追加するなら、電源も重要です。

CPUの処理速度はGHzを確認

CPUの処理速度はGHzを確認するようにします。CADで使うCPUはIntelのcore-iシリーズでもAMDのRyzenでも使えます。

たとえば、AutoCADではクロック数が3GHz以上のプロセッサーを推奨しています。世代よりもクロック数を一つの目安として探すときに活用できます。(ストレージは、空き容量は10GBを確保しておく必要があります。)
業務用のワークステーションではXeonも演算が速いのが特徴です。

Intelなら世代が新しければCore i5ぐらいから検討してください。ハイエンドモデルならCore i7やi9はパワーがあるので快適。また、CADの場合には同時に並行処理をするか確認をして、処理速度の速さも確認しておくようにしておきましょう。

CeleronやPentium 相当の低消費電力 CPU は、CAD 業務では避けた方がよいです。起動して操作はできても、再生成や大きめの図面、アセンブリ編集で処理時間が伸びやすく、作業効率が落ちます。

CPUの性能はCADのソフトウェアごとに、必要なスペックが変わります。先にソフトウェアが動作する推奨スペックを確認しておくと、必要な性能が明確になりPCが選びやすくなります。

空冷式と水冷式があり、水冷式の方が空冷式よりも冷却力があり放熱性が高いとされています。とはいえ、以前よりも冷却ファンは静かのため、静音ファン搭載モデルなら静音性を考慮せず設計する業務で使えます。

グラフィックボードは必要?

グラフィックボード(GPU)は3D CADで使う場合には必要になってきます。2D CADの図形あればそれほどCPU内蔵型でも使えますが、3Dなら1GB GPU (DirectX 11 互換)は必要です。4GB以上のグラフィックボードだと対応できるソフトウェアも増えてくるでしょう。

GPUの必要性について解説しておくと、作業をスムーズに表示するためには速いほうが快適に表示ができます。とくにCATIAやREVITのような3DCADソフトではモデリングするために検討すべきです。

必要になる理由は、NVIDIAはCADソフトウェアで処理負荷が高くなった時でも、動作が安定する仕様なためです。RTX 6000 AdaやAMD Radeon PROなどのグラフィックカードは処理も速いので、負荷が高い作業なら検討してください。ノートPCではNVIDIA RTX A3000あたりだと高性能です。

メモリ容量は2枚デュアルチャネル

メモリの容量は、なるべく多いタイプを選ぶのがポイントです。メモリの使用率を抑えることで、複数のソフトを立ち上げるような場合に速く動作します。

デスクトップの場合にはメモリに拡張ができる空きがあれば、後から増設することも可能です。ただし、ノートパソコンでは交換ができないモデルもあるため、容量の確認が重要になってきます。

たとえば、Autodesk AutoCADの場合には推奨が16GBになっています。高性能なモデルでは32GB以上ある製品もあります。

また、メモリ1枚で16GBよりも、8GBが2枚の方がデータ転送が速くなります。メモリとスロットの構成も合わせて確認しておきましょう。

ストレージに製図データを保存

ストレージは3Dデータはファイルサイズが大きくなるため、容量に注意する必要があります。

HDDよりもSSDの方が高速にデータへアクセスできるため、SSDに対応しているモデルがおすすめです。HDDは2ndのストレージとして、大容量を使えます。

製図データは大きくなりやすく、建築では施工写真も保存するため、ストレージは多い方が望ましいです。CADで仕事をする時には外部ストレージを使う場合もあるため、本体で管理する必要な容量を選ぶようにします。図面や画像を保管するなら、目安としては500GB以上あると便利。

画面サイズの作業環境

ノートパソコンの場合、画面サイズは作業性に関わるため重要です。15.6インチ以上の大きな画面で作図をすると、全体のパースをつかみやすくなります。大画面であるほど作業をスムーズにして効率が高くなるでしょう。また、デュアルモニターで広い作業環境にすることもできます。

OSを確認

OS(オペレーション・システム)はソフトを決める際に重要になってきます。OSを選ぶ際には、WindowsまたはMacのいずれかになるでしょう。CADのソフトウェアは両方に対応しているソフトが多いですが、Windowsの方が人気です。

CADでは計測値を扱うことも多く、表を使うならWindowsがおすすめ。Macでも表を扱うソフトはありますが、客先とのやり取りはマイクロソフトのExcelこともあるためです。

また、建築cadパソコンはソフトウェアごとに必要な性能は違うので必ず推奨スペックを確認してください。また、Windows版とMac版で求められるスペックが違う場合もあります

予算内で買うには?

予算の目安

価格の予算はスペックによって大きく変わってきます。CADを扱う内容が複雑であるほど高性能なPCが必要です。CADの場合にはCPUとGPUは必要な性能がないと動作がもたつきます。

たとえば、2DのCADであれば15万円~20万円ぐらいが目安です。CPUが14世代を選ぶと快適です。
3DのCADなら30万円~40万円が目安。CPUはCore i7以上で、RTXシリーズのグラフィックボードは搭載している製品を選びます。

CAD用パソコンのガイド

平面や建築に適したCAD用パソコンをラインナップしてご紹介しました。もしCADでテクスチャまでシミュレーションをするなら、なるべく性能が高いPCがおすすめ。一般的なモデルと違い、演算処理で負荷がかかった時でも安定した動作が必要になるためです。

ソフトウェアの必要なスペックは年々上がっており、求められるパーツの性能も上がっています。検討の前にはPCの構成が使うCADソフトに適応しているか確認しておきましょう。2Dの平面図面ではそれほど性能は必要ありませんが、速い方が快適のため、CPUとメモリは確認が必要です。

CADの現場で使えるような価格の目安としては30万円~40万円ぐらいが相場、できれば高機能な方が快適にCADができます。とくに3DCGのように高品質に細かくモデリングする用途では高いスペックが必要になります。

また、仕事ではCADソフトだけでなくMicrosoft Officeを使う場合もあるでしょう。使いたい場合には付いているかどうか確認してください。

とくに選ぶときに重要になるのがCPUで、TDPが高すぎない方が安定性に優れています。逆にいえば、3DCADの機械設計向けPCでは3次元空間を扱うため、価格帯が低すぎる製品は動作の性能が低いことがあります。

また、設計といっても幅広く業界によってはCAEまで行う設計士もいれば、クリエイティブな方々もいます。その場合、PCの構成を検討するときには使うソフトウェアのシステム要件を確認しておきましょう。ぜひ、環境に合った一台を見つけてください。

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