サラウンド対応のイヤホンとヘッドホンをご紹介しています。
イヤホンの方が軽量なので重さを重視するならイヤホン、音質を優先するならヘッドホンがおすすめです。条件によって選ぶと良いと思います。
メーカーではソニーやオーディオテクニカが人気です。サラウンドの音場を感じられる製品にくわえて、ハイレゾ音質で聴けるモデルもありますので、商品を選ぶときにどうぞご参考ください。
サラウンドとは?
サラウンド サウンドとは、聴くひとを囲んで立体的な音響のことです。
スピーカーの数や方向により5.1ch、7.1chのように数が増えていきます。「.1ch」はウーファーのことです。
つまり、イヤホンやヘッドホンの場合には実際にスピーカーがあるわけではないので、バーチャルなサラウンド体験ができる製品ということになります。
サラウンド イヤホン・ヘッドホンの選び方
出典:ソニー
サラウンドに対応するイヤホンとヘッドホンを比較すると、圧倒的にヘッドホンの方が多いです。
理由としてはイヤホンの場合には外出するときに使う場合が多く、ノイズキャンセリング機能に重点がおかれている場合が多いからだと考えられます。
また、ヘッドホンの場合でもシステムとして、立体的な音響空間を表現する製品が少なくありません。
有線とワイヤレス接続のイヤホン・ヘッドホンがあるので、ワイヤレスの場合にはバッテリーの持ち時間もチェックするのがポイントですね。
密閉型と開放型
耳を覆うハウジング部分には密閉型(クローズ型)と開放型(オープン型)があります。サラウンドに対応しているモデルは密閉型が多く、周囲に音漏れを気することなく使用できます。また、中低音がしっかり聴ける特徴があります。
一方で、開放型は密閉型と比べて構造的にオープンなため自然な聴き心地です。開放型の場合には高音がクリアというメリットもありますが、遮音性のデメリットもありますね。
サイズと音質
イヤホンやヘッドホンのドライバーのサイズは、音質に大きな影響を与える要素の一つです。一般的に、ドライバーのサイズが大きいほど、より良い音質が期待できます。
とくに、低音の部分において振動するため豊かで深い音質になります。また、音のダイナミクスを豊かに表現できます。
一方で小さい製品は軽量になるので、長時間のあいだ音楽を聴くような場合、快適に装着できるという面もあります。また、持ち運びするような際は小型のイヤホンを選択すべきでしょう。
サラウンド イヤホンのおすすめ
ソニー ワイヤレスノイズキャンセリングイヤホン WI-1000X / カナル型 / ハイレゾ対応
ソニーのカナル型イヤホンで「WI-1000X」です。360 Reality Audio認定モデルで空間表現を再現できます。
ワイヤレスノイズキャンセリングイヤホンで、アプリを使ってサラウンド(VPT)により音場の設定ができるのが魅力。聞こえる方向を調整することも可能になっています。
レビューでのクチコミでは音質の評価が高い製品ですね。S-Master HXにより、ノイズを除去してハイレゾ音源を忠実に再現します。
スペック
- メーカー:ソニー(SONY)
- 型番:WI-1000X
- 色:ブラック / シャンパンゴールド
- 最大 10時間(NC使用時)、最大 13時間(NCオフ)
選ぶポイント:
ノイズキャンセリング機能があるヘッドセット
- ノイズキャンセリング機能を備えていて外の環境でも音楽が楽しめる
- サラウンドサウンドの音場の設定ができる、ネックバンドのヘッドセット
final VR3000 有線イヤホン サラウンド マイク付き / ゲーム向け
final VR3000 for Gaming(FI-VR3DPLMB)はゲーミング用の有線イヤホンです。
ステレオのバイノーラル技術で制作されたゲームコンテンツやVRなどに対応しています。
空間性や方向などサラウンドサウンドを楽しみたいかたにおすすめです。
レビューでは低音域から高音域まで出力できるという口コミがあります。装着する感覚を大事にするため耳に合う形になっており、シリコン素材で入れ込む方法はとっていません。
インラインコントローラーがケーブルに付いており、ASMRマイクを内蔵しているので通話できるのが特徴ですね。装着方式は3.5mm有線ケーブルです。
スペック
- 製品型番:FI-VR3DPLMB
- 発売日:2020年10月
- 付属:イヤーピース TYPE E 5サイズ、ロック付きイヤーフック、専用ポーチ
選ぶポイント:
価格が購入しやすいモデル
- 3Dオーディオのバイノーラルレンダリングで制作されたゲームに対応
ソニー ワイヤレスイヤホン h.ear in 2 Wireless WI-H700
ソニーのワイヤレスイヤホン h.ear in 2 Wireless WI-H700です。
カナル型の首に掛けるタイプです。コードで両方がつながっているので、片方だけイヤホンを落とすこともありません。
アプリによるVPTサラウンドは、Arena,Club,Outdoor stage,Concert Hall,OFFから聴けます。音質をカスタマイズできるイコライザーの調整も可能になっています。また、スマホを使わなくてもネックバンド部分に音量を調整できる操作ボタンが便利ですね。
ハイレゾ相当の高音質で楽しめる「DSEE HX」搭載モデルです。
デザインはカラーが豊富で、ブラック、レッド、ゴールド、グリーン、ブルーから選べます。
● 選ぶポイント
- コスパの良いハイレゾ対応イヤホン
XROUND AERO Wireless ワイヤレス ゲーミングイヤホン 3Dサラウンド / Bluetooth
エックスラウンド(Xround)の左右分離型イヤホンでゲーミング用のXROUND AERO Wirelessです。低遅延でAndroidやiPhoneなどのiOSに対応しています。
台湾のオーディオブランドですが、世界で50万人以上のユーザーがおり、あなどれない製品となっています。
3Dサラウンドが特徴で立体的な音場により、音の位置や奥行きを感じることができます。また、アプリを使って自由に音質をカスタマイズすることが可能になっています。
VGPでも評価の高い製品ですね。防水の機能はIP54なので外出するときに使えます。別売りのUSB Type-C用「Bluetoothトランスミッター」を使えばゲーム機にも対応できます。
詳細スペック情報
- ブランド:Xround
- 接続:bluetooth
- 付属品:専用充電ケース, 約15cm Type-C充電ケーブル, SpinFitコンフォートイヤーピース S・M・L , AERO 遮音イヤーピース S・M・Lなど
選ぶポイント:
Bluetooth 5.0接続の完全ワイヤレスイヤホン
- XROUND Low Latencyで遅延の少なく、Bluetooth 5.0で安定したサラウンドイヤホン
サラウンド ヘッドホンのおすすめ
ソニー ワイヤレスノイズキャンセリングヘッドホン WH-H900N
ソニー ワイヤレスノイズキャンセリングヘッドホン WH-H900Nです。国産のヘッドホンを選びたいときには数少ないメーカーですね。
高音質な40mmのドライバーを搭載しており、h.ear on 2 Wireless NCなら、「DSEE HX」によりハイレゾ音源はそのまま高音質で再生。通常のMP3コンテンツでもアップスケーリングでハイレゾ相当の高音質で聴けるのが魅力です。
Bluetooth接続でもLDACコーデックに対応しています。
アプリ「Headphones Connect」を使うことで、サラウンド(VPT)をクラブやホールなど音場を5種類から設定して楽しむことができます。また、音質はイコライザーで好みのサウンドに設定できます。
スペック
- メーカー:ソニー(SONY)
- 型番:WH-H900N
- 密閉型
- Alexa搭載
● 選ぶポイント
- ソニーのノイズキャンセリング付きのワイヤレスヘッドホン
Panasonic(パナソニック) RP-WF70
Panasonic(パナソニック)のデジタルワイヤレスサラウンドヘッドホンシステム「RP-WF70」です。
イヤーカップにあるSurroundボタンを押すことで、7.1chワイヤレスで音場のあるサラウンド空間で再生できます。別売りのRP-WF70Hを使えば最大4人まで同じ音を同時に視聴も。
長時間の視聴でも快適なソフトイヤーパッドを採用しています。重量が235gと軽量なのもポイントですね。
レビューでは耐久性についてのクチコミが多くあります。
● 選ぶポイント
- 360°のサラウンドで迫力の音質
ソニー 9.1ch デジタルサラウンドヘッドホンシステム MDR-HW700DS / 無線
ソニーの9.1chで聴けるデジタルサラウンドヘッドホンシステムで「MDR-HW700DS」です。
3D VPT(Virtualphones Technology)による臨場感のあるサラウンドの音場が魅力です。
映画で基本の5.1chに高さの方向をプラスした9.1chになったことで立体感のある音質になっています。
ドライバーユニットは直径50mmにネオジウムマグネットを搭載しています。再生周波数帯域は、5Hz-25,000Hzです。
本体のヘッドホン部にリモコン機能が備わっているのが便利ですね。接続は無線で、2.4GHzと5GHzの両方を使用して、適した方へ自動で切り替わるようになっています。
選ぶポイント:
映画に最適なサラウンドヘッドホン
- 9.1chの迫力のあるコンテンツが楽しめる
Victor JVC EXOFIELD THEATER XP-EXT1 7.1.4chサラウンド
Victor JVC EXOFIELD THEATER XP-EXT1は、ワイヤレスシアターシステムで7.1.4chサラウンドに対応しています。
ステレオ2chや5.1chも7.1.4chにアップミックスされて全方位の音場で聴くことができます。
EXOFIELD技術により音場の定位をバーチャルに再生することができます。
2.4GHzのワイヤレスで無線で使うことが可能です。
ヘッドホンは直径40mmのドライバーユニットでネオジウムを搭載。ソフトイヤーパッドを採用しており遮音性を高める構造になっています。
スペック
- 製品型番:XP-EXT1
- 音声フォーマット:Dolby Atmos、DTS:X
- 接続方式:無線
● 選ぶポイント
- 4つのサウンドモードで楽しめる7.1chサラウンドヘッドホン
audio-technica(オーディオテクニカ) ATH-DWL700
audio-technica(オーディオテクニカ) のヘッドホンでATH-DWL700です。
密閉型のハウジングで没入感のある音質になっています。
新しい技術のV-ACTモードにより、音の振動に強弱がつき、音場を体感できるサラウンド音質を楽しめます。
2.4GHz帯のワイヤレス方式で離れた場所で使えるのも魅力ですね。ヘッドホンの重さは約300gなので軽量です。
● 選ぶポイント
- トランスミッター付きのサラウンドワイヤレスヘッドホンシステム
ソニー WH-L600 7.1ch デジタルサラウンドヘッドホンシステム
ソニー(SONY) WH-L600 7.1ch デジタルサラウンドヘッドホンシステムです。
シネマモードやゲームモード、ボイスモードなどのエフェクトを搭載しています。テレビで映画を楽しみたい方におすすめのモデルです。
7.1chのVPT(Virtualphones Technology)で入力は5.1chまで対応しており臨場感のあるサラウンドの音場で視聴することができます。
密閉ダイナミック型のハウジングでバーチャルで立体感のあるサウンド。
バッテリーを内蔵しており1回の充電で約17時間使うことができます。長時間に対応しているため、残りのバッテリーを気にせず使える点もポイントです。また、デコーダーはDolby Digital, DTS,AACに対応しており高音質。公式サイトのレビューの感想でも、音の満足度が高いですね。
ソニー ワイヤレスヘッドホン h.ear on 2 Mini Wireless WH-H800
サラウンド(VPT)に対応しているWH-H800です。
ソニーのヘッドホンの中ではカラーバリエーションが豊富な製品で、おしゃれなカラーが選べるのが魅力。性能はハイレゾ相当の高音質で聴ける40mmのドライバーユニットを搭載しています。NFCに対応しており、ワンタッチでペアリングができるのは簡単ですね。
両耳のイヤーパッドは立体縫製なので装着性も快適です。小型で軽量なデザインになっており、重さは約180gです。コンパクトなサイズのヘッドホンを使いたい方は注目です。
スペック情報
- 密閉ダイナミック型
- 再生周波数帯域:5 Hz - 40,000 Hz
- 重量:約180g
- ハンズフリー対応
まとめ
サラウンドの音を楽しめるイヤホンとヘッドホンを解説しました。
通常と違い立体的に聴けるのが特徴です。フラットに音源を出力をする場合には向いていませんが、迫力のあるバーチャルサラウンドを楽しみたい時には良いですね。
メーカーはBOSEやSENNHEISERなど有名なオーディオメーカーであっても、全てのメーカーが対応しているわけではありません。個人的には技術のあるソニーがおすすめです。
室内だけでなく、持ち運びで音楽を楽しみたい人はアクティブノイズキャンセリング対応モデルを選択すると、周囲の雑音を抑えてくれるので快適です。一方で自宅で映画を視聴するようなシーンでは、長時間の装着も考えてヘッドバンドの仕様などをチェックするとよいでしょう。ヘッドホンでは、映画やゲームなどは定位も感じられると臨場感もあるので楽しめます。
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