インテルCore Ultraプロセッサー搭載デスクトップPCをご紹介します。Ultraシリーズは、AI処理に特化したNPUや電力効率の向上、高速なDDR5メモリ対応といった先端技術を導入し、従来のCore iシリーズから大きく進化。動画編集や3DCG制作、ゲーミングまで、負荷の高い作業にも安定したパフォーマンスを発揮します。
各メーカーから登場しているCore Ultra搭載モデルは、グラフィックスやストレージ、拡張性も充実しており、作業効率やマルチタスク性能を重視する方に適した構成が選べます。本記事では、注目度の高い機種を厳選し、それぞれの特徴やスペックをわかりやすく紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
Core UltraデスクトップPCとは
インテルCore Ultraプロセッサーの特徴
インテルCore Ultraプロセッサーは、ハイブリッドアーキテクチャを採用し、高性能Pコアと高効率Eコアを組み合わせることで、マルチタスクや高負荷処理に対応。AI処理に特化したNPU(ニューラルプロセッシングユニット)を搭載しており、画像生成や音声認識などAIを活用したアプリケーションの高速処理が可能です。
また、DDR5メモリやPCIe 5.0に対応し、ストレージやグラフィックス性能の向上も実現。動画編集や3Dレンダリング、ゲーミングなど幅のある用途で安定したパフォーマンスを発揮。
電力効率も考慮されており、省電力と高性能の両立が特徴となっています。
従来モデルとの違い(NPUやAI処理、電力効率など)
比較項目 | Core Ultraプロセッサー | 従来モデル(第13世代Core等) |
---|---|---|
NPU(AI処理専用ユニット) | NPUを搭載し、AI処理に最適化。画像生成・音声認識などAIアプリの処理速度が向上 | AI処理専用ユニットは非搭載。CPU・GPUによるAI処理が主流 |
AI処理性能 | AIタスクの同時実行やローカル処理が可能 | AIタスクは外部サーバーやクラウド依存の場合が多い |
電力効率 | 消費電力を抑えつつ高いパフォーマンスを実現 | 高負荷時の消費電力が大きい傾向 |
メモリー対応 | DDR5メモリー対応で転送速度が高速 | DDR4が中心(DDR5対応モデルも一部存在) |
PCIe規格 | PCIe 5.0対応で拡張性・転送速度向上 | PCIe 4.0までが主流 |
マルチタスク性能 | Pコア+Eコア構成の最適化でタスク処理が効率的 | Pコア+Eコア構成は第12世代から採用(最適化は限定的) |
人気のデスクトップPCを比較
Core UltraのCPUを搭載している人気モデルを厳選してご紹介します。
▼デザイン | ▼製品名 | ▼詳細 | ▼価格 | ▼調査日 | ▼CPU | ▼GPU | ▼メモリ | ▼ 特徴 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
![]() | iiyama PC LEVEL-M88M-225F-RRX | 詳細へ | 219,800円 | 2025/07/18 17:39 | Core Ultra 5 プロセッサー 225F | Radeon RX 9060 XT | 16GB | RGBのイルミネーション空冷ファン搭載 |
![]() | MousePro BP-I7N20 | 詳細へ | 366,080円 | 2025/07/17 16:52 | Core Ultra 7 265 | RTX 2000 Ada | 32GB | 排熱設計 |
![]() | Lenovo Legion T5 30IAX10 | 詳細へ | 262,570円 | 2025/07/17 23:57 | Core Ultra 7 255HX | RTX 5060 Ti | 32GB | AI搭載のグラフィックス |
![]() | Dell Pro タワー Plus | 詳細へ | 175,022円 | 2025/07/18 17:00 | Core Ultra 7 265 vPro | インテル グラフィックス | 8GB | 最大71%の静音化 |
![]() | HP EliteDesk 8 Tower | 詳細へ | 202,664円 | 2025/07/18 17:26 | Core Ultra 7 265 | UHD グラフィックス 3Xe | 8GB | Q870チップセット |
- 価格や製品名でソートできます。
- 比較表は横にスクロールできます。
- スペックと価格は調査日の時点です。変わる可能性があるため、詳細にてご確認ください。
Core UltraデスクトップPCおすすめ
マウスコンピューター Core Ultraモデル

製品名 | MousePro BP-I7N20 |
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特徴 | 排熱設計 |
CPU | Core Ultra 7 265 |
GPU | RTX 2000 Ada |
メモリ | 32GB |
BTOのデスクトップPCでmouse(マウスコンピューター)です。好きなパーツを選んで構成したいという方にぴったり。メモリ・SSDの容量をカスタマイズできます。後から増設する必要がなく、注文の段階で使用するCADソフトの推奨スペックに合わせられるのが魅力。
特徴
- インテルのデスクトップ向けCore™ Ultraプロセッサーを搭載し、AI処理専用NPUによる高効率なAIタスク実行が可能
- NVIDIA RTX™ 2000 Ada世代(16GB GDDR6メモリ)搭載で、3Dモデリングやリアルタイムレイトレーシングに対応
- NVMe Gen4×4 SSD(500GB)による高速なデータ読み書きと安定した作業環境
- 優れた排熱設計と空冷CPUクーラーで長時間のレンダリングでも高い安定性
おすすめしたい人
- 3Dでクリエイティブで使いたい人
- ストレージ容量をカスタマイズしたい人
- AI機能やGPUアクセラレーションによる効率化したい人
Lenovo Legion Ultra

製品名 | Lenovo Legion T5 30IAX10 |
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特徴 | AI搭載のグラフィックス |
CPU | Core Ultra 7 255HX |
GPU | RTX 5060 Ti |
メモリ | 32GB |
特徴
- インテル Core Ultra 7 255HXとRTX 5060 Tiによるハイエンドグラフィックス
- AI機能付きDLSS、リアルタイムレイトレーシングで圧倒的な映像体験
- 32GB DDR5メモリで複数アプリや配信もスムーズ
- Legion Coldfront冷却とARGBファンで、長時間の高負荷プレイも静かで快適
- Wi-Fi 7&Bluetooth搭載で最新ネットワーク環境にも対応
おすすめしたい人
- グラフィックの美しさや高フレームレートにこだわるゲーマー
- 無線環境やBluetoothで周辺機器と接続したい人
- 静音性と冷却効率を求めていて、負荷のかかるゲームを長時間プレイする人
パソコン工房 LEVEL0

製品名 | iiyama PC LEVEL-M1P5-R45-RGX |
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特徴 | 選べるLEDカラー |
CPU | Ryzen 5 4500 |
GPU | Radeon RX 9060 XT |
メモリ | 16GB |
特徴
- LEDケースファンとガラスパネルによるシンプルかつ映えるデザイン。ブラック・ホワイトの2色から選択可
- Ryzen 5 4500&Radeon RX 9060 XTでフルHDでゲーミングが可能
- 16GBメモリと500GB NVMe SSDのストレージを搭載
- コストパフォーマンス重視で、初めてのゲーミングPCにおすすめ
おすすめしたい人
- 初めてゲーミングPCを導入する人や、コスパを重視するユーザー
- LEDライティングで光らせたい人
- ゲームをフルHDで快適に楽しみたい方
Dell Pro タワー Plus デスクトップ(QBT1250) Core Ultraモデル

製品名 | Dell Pro タワー Plus |
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特徴 | 最大71%の静音化 |
CPU | Core Ultra 7 265 vPro |
GPU | インテル グラフィックス |
メモリ | 8GB |
特徴
- インテル Core Ultra 7 265 vProプロセッサーとNPUを組み合わせた3層アーキテクチャによる優れたAIパフォーマンス
- Dell Pro AI Studio搭載でローカル環境でも幅広いAIツールが利用可能
- 再設計による排熱システムの強化で動作音を最大71%低減した静音性
- 最大20コア・13TOPS NPU・DDR5メモリなど先進スペックを標準搭載
- Thunderbolt 4やUSB 3.2 Gen 2x2など多彩なインターフェース
おすすめしたい人
- AIアプリやAIクリエイティブツールを快適に使いたい人
- 動作音や排熱を抑えつつ、高負荷作業を安定してこなしたいユーザー
- 長期のサポート・運用を前提にしたビジネスPC選びを検討している人
HP ENVY Desktop Core Ultra

製品名 | HP EliteDesk 8 Tower |
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特徴 | Q870チップセット |
CPU | Core Ultra 7 265 |
GPU | UHD グラフィックス 3Xe |
メモリ | 8GB |
特徴
- インテル Core Ultra 7 Processor 265(20コア/最大5.3GHz/30MBキャッシュ)を搭載し、AIパフォーマンスを加速するNPUは最大13TOPSの処理性能を実現
- マルチディスプレイ対応でDisplayPort 2.1×2、HDMI 2.1×1を標準装備し、複数画面の同時作業にも柔軟に対応
- DDR5 8GBメモリと256GB NVMe SSDを組み合わせ、省スペースながら起動やデータアクセスも高速
- リモート管理やセキュリティ対策に有効なインテル vProプラットフォーム対応、HP独自の管理・保護機能も連携
おすすめしたい人
- AI活用やマルチタスク処理で使いたい人
- 省スペース設計のタワー型で、複数ディスプレイにしたい人
- OSをWindows 11 ProとHomeで選択したい方
Core Ultra搭載デスクトップPCの選び方
CPU(プロセッサー)
Core Ultraシリーズは、マルチタスクや高負荷処理に優れるハイブリッドアーキテクチャを採用しています。PコアとEコアの最適なバランスにより、作業内容やアプリケーションに応じて効率的なパフォーマンスを発揮します。負荷の高い用途や将来的な拡張を考える場合、Core Ultra 7やCore Ultra 9を選択すると安定した動作が期待できます。
モデル | 代表的な型番(SKU) | Pコア | Eコア | スレッド数 | 最大クロック | キャッシュ | NPU | 主な用途 |
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Core Ultra 5 | 225 | 6 | 4 | 10 | 4.9GHz | 22MB | 13 | 一般的な作業、軽量なクリエイティブ、ベーシックなゲーミング |
Core Ultra 7 | 265K | 8 | 12 | 20 | 5.5GHz | 36MB | 33 | マルチタスク、動画編集、画像編集、快適なゲーミング |
Core Ultra 9 | 285K | 8 | 16 | 24 | 5.7GHz | 40MB | 36 | 3Dレンダリング、プロフェッショナル用途、4K編集、高度なマルチタスク |
メモリ
DDR5メモリ対応モデルが主流となっており、16GB以上を選択することで快適なマルチタスクや大容量データの処理が可能です。用途によっては32GB以上を搭載することで、動画編集や高度な3Dレンダリングにも対応しやすくなります。将来的な増設の可否も確認ポイントです。
ストレージ
ストレージにはNVMe SSDを搭載したモデルが高速なデータアクセスを実現します。1TB以上の容量を選ぶと動画データやゲームタイトルの保存にも余裕があります。デュアルストレージや2TBクラスの構成を選ぶことで、用途や作業スタイルに合わせた柔軟な運用も可能です。
グラフィックス
NVIDIA GeForce RTXや専用グラフィックスを搭載したモデルは、3D処理や画像編集、ゲーミング用途で高いパフォーマンスを発揮します。用途によっては内蔵グラフィックスでも十分な場合がありますが、RTX 5060以上を選択することで最新タイトルや高度なグラフィック処理にも対応できます。
拡張性・インターフェース
Thunderbolt、USB Type-C、Wi-Fi 7などインターフェースへの対応状況も重要です。将来的なパーツ追加やアップグレードのしやすさ、周辺機器との接続性も選択時の基準となります。ATX規格のケースを選ぶことで拡張性を確保しやすくなります。

まとめ
Core Ultra搭載デスクトップPCは、高いパフォーマンスと先進的なAI処理機能を備え、幅広い用途に対応できる構成が特徴です。CPUはCore Ultra 5からUltra 9まで複数のバリエーションがあり、PコアとEコアを組み合わせたハイブリッドアーキテクチャにより、用途や作業負荷に応じた最適な動作です。メモリやストレージはDDR5やNVMe SSDが主流となっており、グラフィックスもNVIDIA GeForce RTXシリーズなどの専用GPUにより、高度な3D処理や映像編集も快適。
インターフェース面ではThunderboltやWi-Fi7などを選べば、拡張性や将来的なアップグレードにも柔軟に対応できます。モデル選定時は、スペックや拡張性、用途に合った構成を基準に比較することがポイントです。
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