モバイルプリンターでおすすめの人気モデルをご案内しています。外出先でどこでも気軽に印刷できるのは便利。持ち運びのしやすさやバッテリーの持ちにも注意する必要があります。
スマホから直接プリンターへ接続して写真を気軽にプリントできる製品は楽しいです。サイズが小さくバッテリーを搭載していて、ノートパソコンから書類を出力できる小型のモデルもあります。
製品ごとの特徴や選定基準を解説しています。
使う場所を限られずにプリンターを使用したい場合は、どうぞご参考ください。
探せる見出し
- モバイルプリンターとは
- モバイルプリンターの選び方
- モバイルプリンターのおすすめ
- キヤノン(Canon) コンパクトモバイルプリンター PIXUS TR163
- キヤノン(Canon) iNSPiC PV-223 / ポータブル
- ブラザー モバイルプリンター PocketJet PJ-763
- Canon SELPHY SQUARE QX20 スマホ対応プリンター 小型
- キヤノン(Canon) A4モバイルプリンター TR153 / カラー印刷
- Phomemo M834 ポータブルプリンター ワイヤレス
- HP(ヒューレット・パッカード) OfficeJet 200 Mobile
- エプソン(EPSON) モバイルプリンター PX-S06B
- HPRT MT800 A4モバイルプリンター ポータブル
- Canon PIXUS iP110 コンパクト インクジェットプリンター
- モバイルプリンターまとめ
モバイルプリンターとは
まず、買う前に知っておきたいこととして、モバイルプリンターとは、決まった定義はありません。基本的には、持ち運びできる小型の印刷機のこと。バッテリーが無いモデルでも小さくて持ち運べればモバイルプリンターといわれる場合もあります。
そのため、バッテリーが備わっていないと、外の環境では作業ができないモデルもあります。そもそも、屋外での使い方に対応しているモデルをモバイルプリンターというわけではないからです。さらに、フォトプリンターの場合には用紙が専用のタイプもあるので注意が必要です。
また、コンパクトになっているため、標準的なプリンターと比べると印刷としては高品質ではないです。しかし、どこでも使えるプリンターはどこでもプリントできるのが便利です。
モバイルプリンターの選び方

出典:Canon(キヤノン)
持ち運びしやすい製品を選ぶ
モバイルプリンターの用途によって製品の構造に違いがあり、大きく分けて3種類。はじめに、標準的なインクジェットプリンターは、サイズが小さいコンパクトなタイプで、省スペースなプリンタは使いたいときにぴったり。
また、持ち運びできるバッテリー搭載しているモデルで、ビジネスでプリントするようなシーンでおすすめです。スマホの写真印刷をその場でプリントしたいようなアイテムもあります。
インクジェットや感熱式など印刷方式

出典:Canon(キヤノン)
インクジェット方式
印刷方式の種類にはインクジェットや感熱式があり、インクジェットは家庭用プリンターの多数の製品に採用されています。
コンパクトなモデルで、染料インクや顔料インクを用紙に印刷する動作が可能です。持ち運びでは感熱式もあり熱を加えることで印字します。
インクジェットの長所は複数のカートリッジのタイプでは、発色が高いのが魅力。短所としてはヘッドが動いて印刷するので、コンパクトに設計された製品は少ないといえるでしょう。
インク不要のサーマルプリンタ
感熱タイプで、熱転写方式のプリンタをサーマルプリンタといいます。インク不要のプリンタで、感熱式のサーマルプリンタがあり、インクリボンを使って印字をします。
サーマル印刷方式は色がモノクロの場合が大半です。そのため、業務用の用途で使われる場合が相当頻繁にあります。また、プリンタ本体に熱を帯びるので注意が必要です。
ZINK印刷方式
また、ZINK印刷もカートリッジとリボンのそういったものも使いません。キヤノンの技術によるもので、用紙にインクがあるZINK印刷では全色対応が可能です。ミニフォトプリンターに採用されています。
バッテリー内蔵など機能で選ぶ
モバイルプリンターを選ぶときにチェックすべき機能は、「スマホから印刷ができるかどうか」、サイズはどれぐらいの大きさかという点、持ち運びをする場合はどれぐらいの重さかチェックしてみてください。収納できるサイズかどうか、大きさも実用性の一つになります。
外出先でプリンターを使用したい場合には、バッテリーを内蔵していることが必要です。電源が確保できない場所でも、印刷を行う場合もありますので、バッテリー内蔵モデルの場合、何時間使えるかもチェックしておきましょう。
また、スマホはiPhoneやAndroidがありますが、BluetoothやWi-Fiに対応にしていれば全てのパソコンで対応しているわけではないので、確認したほうがよいです。
モバイルプリンターのおすすめ
キヤノン(Canon) コンパクトモバイルプリンター PIXUS TR163

メーカー・モデル | キヤノン Canon PIXUS TR163(モバイルプリンター / インクジェット方式) |
---|---|
インク | 5色ハイブリッドインク(顔料PGBK / 染料BK・C・M・Y) インクカートリッジ方式 |
プリントヘッド | 総ノズル数 1856(C・M 各512、Y・染料BK 各256、顔料BK 320) |
ファーストプリント | カラー 約15秒 / モノクロ 約11秒 |
給紙 | 普通紙 最大50枚 |
接続方式 | Wi-Fi 2.4 / 5GHz 対応 |
サイズ・重量 | 約322 × 185 × 66mm / 約2.1kg(プリントヘッド・インク含む) |
バッテリー(オプション) | 外付けバッテリー 充電 AC約2時間20分 / USB約5時間、満充電時 約330枚 |
特徴
- ビジネスバッグに収まるコンパクトボディー。横幅322mm・約2.1kgでA4資料と一緒に持ち運べる
- ワークフローを止めないスピード。1枚目がカラー約15秒、モノクロ約11秒で素早く出力
- 普通紙50枚の大容量給紙。見積書や配布資料をまとめてプリントしやすい
- 文字は顔料ブラックでくっきり、写真は染料4色で発色良好。名刺の小さな文字もシャープな仕上がり
- 5GHz対応のWi-Fiと「自動電源オン」。スマホやパソコンから送るだけで電源が入りプリントまで進む
- 「Canon PRINT」アプリでスマートフォン/タブレットからPDFや写真をプリント。Google Drive・OneDrive・Boxのクラウドデータも出力可能
- 「定型文書プリント」で本体に保存した資料をネットワークなしで直接プリント。出先での書類出力に便利
- オプションの外付けバッテリーはUSB給電に対応。モバイルバッテリーやノートPCからも充電でき、満充電で約330枚まで対応
おすすめしたい人
- 外出先や出張先でA4の書類やPDFをその場でプリントしたい人
- 自宅で設置スペースを抑えたい人
- Google DriveやOneDriveに資料を置いてスマホから出力したい人
- イベント会場などでバッテリー運用する人
キヤノン(Canon) iNSPiC PV-223 / ポータブル

メーカー | キヤノン(Canon) |
---|---|
製品モデル | スマホ専用ミニフォトプリンター / モバイルプリンター |
シリーズ・型番 | iNSPiC PV-223(PV-223-WH ほか) |
印刷方式 | Zero Ink® Technology(ZINK)※インクカートリッジなしでフルカラー印刷 |
印刷速度 | 約50秒/枚 |
無線/接続 | Bluetooth® 5.0(スマホとワイヤレス接続) |
対応OS(デバイス) | iOS 12.0以降 / Android 6.0以降(専用アプリ「Canon Mini Print」) ※PC印刷は非対応 |
接続方式 | USB Type-C(充電専用) |
電源・バッテリー | 内蔵 充電式リチウムイオン電池 / 充電時間 約45分 / フル充電で約20枚 |
印刷メディア | ZINKフォトペーパー(背面シール紙、スマートシートでキャリブレーション) |
本体サイズ・重量 | 約120 × 84 × 21.5 mm / 約177 g |
カラーバリエーション | ホワイト / ピンク / ブルー |
特徴
- スマホの写真をその場でプリントするのにぴったり。Bluetooth 5.0でケーブルなしのワイヤレス運用ができ、外出先でサッと使える
- Zero Ink®方式によりカートリッジ交換がなく、ペーパーのみでカラー出力。荷物が増えにくくメンテの手間が少ない
- ZINKシール紙で「切って貼る」アレンジに対応。手帳や日記用ラベル、スマホケースのデコに便利
- 専用アプリ「Canon Mini Print」でコラージュは2〜8分割、サークルレイアウト、フレーム/スタンプ、明るさ・彩度の調整など編集が可能
- 約177gの軽量ボディと120×84×21.5mmのコンパクト設計。小型ポーチに入れて持ち歩きやすい
- USB Type-Cで約45分のクイック充電。イベント前の短時間充電でも準備しやすい
- 解像度313×512dpiで写真の文字や細部も見やすい仕上がり。メモ用シールや資料のワンポイントにも使える
おすすめしたい人
- スマホだけでプリントまで完結させたい人(iPhone/Androidメインのデバイス運用)
- イベントで写真を配りたい人。ケーブルやインクを持ち歩きたくないケース
- モバイルプリンターでも軽さとサイズ感を重視する人(約177g)
ブラザー モバイルプリンター PocketJet PJ-763
brother(ブラザー)製のモバイルプリンターでPocketJet PJ-763です。コンパクトな大きさで幅は「255 × 55 × 30 mm」のサイズです。持ち運びをするときにプリンターの重量は悩みになりますが、重さは約480gで軽量なのが魅力。また、リチウムイオン電池のモバイルバッテリーを装着すると約610gになります。
サーマル印刷のコンパクトプリンターで以前のPCシリーズと比較して約1.3倍ほどプリンティングスピードが速くなっており、複数印刷にも対応できます(約7.5秒/枚)。接続はUSBまたはBluetoothで接続できます。
ビジネスでプリンターを持ち運びしたい方におすすめです。どこでも、プリントしたいときに文書などをすぐに印刷できます。
※iAPで接続したい場合にはPJ-763MFiを選ぶ必要があります。
スペック
- メーカー:brother(ブラザー)
- 製品型番:PJ-763
- サイズ:255×55×30mm
- 重量:約480g
Canon SELPHY SQUARE QX20 スマホ対応プリンター 小型
CanonのSELPHY SQUARE QX20です。小型サイズのため片手で持てるコンパクトな大きさで、スマホ対応のプリンターです。
写真はラミネート仕上げをした場合、アルバムで100年保存することが可能。用紙はXC-20LやXC-60Lなどの専用紙を使う必要があります。
昇華型熱転写方式で耐久性があるのが特徴。黒の表現や色の階調なども滑らかで美しく高画質な仕上がりになります。
鮮やかな色味で写真をプリントができるのでフォトグラファーも楽しくプリントできます。
2024年10月に発売された最新モデルで、スマホで撮影をしてすぐに印刷したい方におすすめ。接続はWi-Fiでダイレクトにプリントすることができます。
>>レビュー
コンパクトサイズ
- 長期間保存ができて美しい写真をプリントできる
- 持ち運びしやすいコンパクトサイズのプリンター
キヤノン(Canon) A4モバイルプリンター TR153 / カラー印刷
Canon TR153はコンパクトなサイズのインクジェットプリンターです。家庭で仕事をするテレワーク向けにおすすめです。
4色カラーの染料インクと黒1色のハイブリッドで、写真は鮮やかに文字はくっきり印刷することが可能。
外付けのバッテリー(別売り)を取り付けられるので、持ち運びをするモバイルプリンターとしても使えます。電源となるバッテリーは必要ですが、外出先で印刷をしたいビジネスシーンなどで便利です。
用紙サイズは最大A4~ハガキなども印刷できます。印刷コストはA4モノクロで約6.9円、カラーは約13.4円です。1.44インチでモノクロのパネルが付いています。
サイズは約322×185×66mmで約2.1kgの重さです。
スペック
- メーカー:Canon(キヤノン)
- 製品型番:TR153
- 発売日:2020年4月
- 給紙:50枚(用紙)、20枚(はがき)
選ぶポイント:
スマートフォン対応モデル
- ダイレクト接続のワイヤレスでスマホやタブレットからもプリントできる
Phomemo M834 ポータブルプリンター ワイヤレス
PhomemoのM834は、ワイヤレスのポータブルプリンターで、どこにでも持ち運べる重さです。約1.6 kgなので軽いプリンターです。
印刷方式は熱転写でサーマルプリントヘッドを搭載しています。印刷品質は300DPIまで向上していて、細部まで印刷することが可能です。
接続はワイヤレスで、Bluetoothに対応しています。Windowsだけでなく、macOSでも使うことが可能です。
HP(ヒューレット・パッカード) OfficeJet 200 Mobile
HP OfficeJet 200 Mobile(CZ993A#ABJ)でモバイルプリンターです。別売りですが、背面にバッテリーを装着すれば、持ち運びができます。
スマホのアプリを使えばインク残量を確認したりプリントなどが可能です。iOSとAndroidに対応しています。
他のメーカーとの違いはインクカートリッジにヘッドが付いているので、カートリッジ交換時に目詰まりが解消されるのが特徴です。
印刷コストはモノクロで約4.9円、カラーで約12.1円です。(文章を印刷した場合の費用)プリンター本体は3万円以下で購入できる機種ですね。(価格は2025/08/16 23:52の時点で、21,000 円)
スペック
- メーカー:HP(ヒューレット・パッカード)
- 製品型番:OfficeJet 200 Mobile (CZ993A#ABJ)
- 寸法:364×186×69mm
- 重量: 2.1kg (バッテリー装着時 2.2kg)
ヘッド一体型カートリッジのモバイルプリンター
インクが詰まりにくく、安定した印刷性能を持つヘッド一体型カートリッジを採用しているモバイルプリンター
エプソン(EPSON) モバイルプリンター PX-S06B
エプソン PX-S06はモバイルプリンターでA4サイズまで印刷できるカラーインクジェットです。営業先で役立つビジネスプリンターですね。
サイズは幅309×奥行き159×高さ61mmで重さが1.7kgなので持ち運びができるサイズになっています。内蔵バッテリーを搭載しているのが特徴です。充電をするとモノクロでは100枚、カラーで50枚まで印刷ができます。
接続は無線LAN(2.4/5GHz)、Wi-Fi、USBに対応しています。ビジネスインクジェットプリンターで使いたい方におすすめです。
スペック
- メーカー:EPSON(エプソン)
- 製品型番:PX-S06B/W
- 発売日:2019年5月
選ぶポイント:
無線とUSB接続
- Wi-Fi Directに対応、有線で使うUSBケーブルも付属
HPRT MT800 A4モバイルプリンター ポータブル
HPRT MT800は、A4モバイルプリンターで、携帯性が高くコンパクトな大きさ。ポータブルに持ち運びができるので、ビジネスやアウトドアのシーンに最適です。
熱転写でインクリボンで印刷する仕様になります。ビジネスバッグなどに入れても、インクもれがありません。
解像度は300dpiで印刷速度は15mm / sです。スマートフォンではアプリをダウンロードします。パソコンではドライバーをインストールする必要があります。
サイズは、310.5×63.5×39.5mm。重量が約694g(本体のみ)で軽いのが魅力。
Canon PIXUS iP110 コンパクト インクジェットプリンター
Canon PIXUS iP110は、コンパクトで小型のインクジェットプリンターです。
サイズは幅が約322mm×奥行185mm×高さ62mm。
インクはフルカラーに対応しており5色のハイブリッドで、文字だけでなく写真のようなカラーも印刷ができます。高密度プリントヘッドにより最高9600dpiで高精細にプリントができます。
別売りのモバイルバッテリーで持ち運びに便利。
モバイルプリンターまとめ
持ち運びで便利なモバイルプリンターを解説しました。フォトプリンターはスマホで撮影した写真を印刷するなら、すぐに友人にプリントして渡せるのがメリットです。シールとして渡せるような用紙もあります。写真が好きな方にとってはおすすめです。
デメリットは専用の用紙だとやや高いですが、一緒に印刷物を楽しめる感じを大事にしたいものです。
ビジネス用よ小型モデルはオフィスに配置するタイプよりも、リチウムイオンバッテリーを搭載しており持ち運びできるタイプをご紹介しました。レシートなどをその場で印刷したい場合に便利で、工夫すれば仕事も効率化できるかもしれません。一方、多くの書類や資料を印刷するならレーザーなど、印刷スピードが速い方が効率的です。
いずれにしても、モバイル用途のプリンターは、外でどれだけ使えるかという時間は大事になります。バッテリーの容量も合わせてチェックしておくと良いですね。