LG UltraGear 27GX790B-Bレビュー|WQHDのOLEDで540Hzを解説

ぴったりPCガジェットNavi|藤田康太郎

360Hzのゲーミングモニターを使っていると、540Hzに買い替えても違いを感じられるのか気になりませんか。すでに十分滑らかな映像を見ているだけに、約13万円を払う価値があるのか迷うところです。(2026/10/30 14:54の時点でAmazonにて129,800 円)

LG「27GX790B-B」は、WQHD解像度で最大540Hzに対応した26.5インチの有機ELゲーミングモニターです。さらに720Hzへの切り替えにも対応していますが、こちらはHD画質まで解像度が下がります。

結論から言うと、27GX790B-Bは360Hzの残像をさらに減らしたいFPSプレイヤーにおすすめです。

720Hzよりも、WQHDの鮮明さと極上の綺麗な画面を維持したまま540Hzで動かせる点に価値があります。

540Hzと応答速度0.02msで動く敵を捉えやすく

27GX790B-Bの最大の魅力は、540Hzのリフレッシュレートと有機ELの高速な応答速度です。画面の更新回数が増えるだけでなく、画素の切り替えも速いため、素早く動く映像の残像を抑えられます。

360Hzは約2.78msごとに画面を更新するのに対し、540Hzでは約1.85msまで短縮されます。この約0.93msの違いによって、十分なfpsが出ていれば、移動する敵の位置をより細かく表示できます。

特にVALORANTで素早く視点を振る人や、横移動する敵を追いながらエイムを合わせる人には魅力的です。動いている対象の輪郭が見やすくなることで、照準を合わせる際の視認性が向上します。

さらに、応答速度は公称0.02ms(GTG)と非常に高速です。画素の色が素早く切り替わるため、液晶パネルで発生しやすい残像も大きく抑えられます。

専門検証サイトRTINGSでも、動きの鮮明さと入力遅延の小ささが高く評価されています。540Hzという数値だけでなく、有機ELの応答性能も備えているのが27GX790B-Bの強みです。

ただし、360Hzからの変化は劇的ではありません。すでに高速なモニターを使っているガチなゲーマーが、動体の見やすさをさらに高めるための製品といえるかも。

720Hzは本当に必要?HDへの画質低下が気になる

540Hzでも十分高速ですが、27GX790B-BはDual Modeによって720Hzまで引き上げられます。ただし、利用するには解像度を2560×1440のWQHDから1280×720のHDへ下げる必要があります。

720Hzの更新間隔は約1.39msで、540Hzより約0.46ms高速です。一方、画素数はWQHDの4分の1になるため、映像の細かさには明確な差が生まれます。

特に気になるのは、遠くにいる敵の輪郭です。26.5インチの画面にHD映像を表示すると、WQHDに比べて細部が粗くなり、小さな対象を確認しにくくなります。

競技向けFPSでは、滑らかさだけでなく敵を正確に見分けられることも重要です。わずかな更新間隔の短縮と引き換えに解像感を失うなら、540Hzを使う方が満足度は高いでしょう。

もちろん、HD画質でも問題なくプレイでき、720fps近くを安定して出せるなら、720Hzを試す価値はあります。しかし、WQHDに慣れている人が常用するには、画質の低下が大きすぎます。

第4世代タンデムOLEDの画質は?非光沢パネルにも注目

27GX790B-Bは、LGの第4世代タンデムOLEDを搭載しています。4層構造の発光技術を使い、明るさと色の再現性を高めているのが特徴です。

鳥肌が立つほどの綺麗な夜景を楽しめるといったら大袈裟かもしれませんが、

有機ELは画素ごとに発光を制御するため、黒い部分を発光させずに表示できます。暗い映像で黒浮きが起きにくく、背景とキャラクターの明暗もはっきり表現されます。

輝度は標準335cd/㎡で、ピーク時には1500cd/㎡に達します。ただし、最大値は画面の1.5%だけが明るい条件で測定されたもので、全体が常に同じ明るさになるわけではありません。

画質でもう一つ注目したいのが、アンチグレア(非光沢)加工です。照明や窓の映り込みを抑えられるため、明るい部屋で長時間FPSを遊ぶ人に向いています。

ただし、非光沢には弱点もあります。RTINGSの比較検証では、光沢パネルを採用したASUS「PG27AQWP-W」の方が、映像の輪郭をより鮮明に表示できると評価されています。

27GX790B-Bは映り込みの少なさを優先した製品です。照明が反射して暗い部分が見づらくなるのを嫌うなら、この表面処理は魅力的でしょう。

27GX790B-Bの欠点|購入前に確認したい3つの問題

540Hzの高速表示は魅力ですが、すべての環境で性能を引き出せるわけではありません。特に気になる欠点は次の3つです。

  • PC性能:540fps前後を安定して出せないと、最大リフレッシュレートを十分に活かせない
  • VRRフリッカー:フレームレートが急激に変化すると、暗い部分がちらつくことがある
  • 接続制限:720Hzへの切り替えはDisplayPortとUSB Type-Cのみ対応し、HDMIでは利用できない

最初に確認したいのは、現在のゲーミングPCがどれだけのfpsを出せるかです。540Hzの表示能力があっても、ゲーム側が240fpsしか描画していなければ、その滑らかさを十分に活かせません。

特にVALORANTでは、実際の対戦中にフレームレートがどこまで下がるかを確認しておきたいところです。普段の数値が高くても、激しく動くときに大きく落ちるなら、買い替えの効果は限定的です。

また、RTINGSの実機検証ではVRRフリッカーも指摘されています。VRRはfpsの変動に合わせて画面の更新タイミングを調整する機能ですが、急激な変化によって暗い部分の輝度が揺れることがあります。

気になる場合はVRRを無効にする方法もありますが、その場合はティアリングが発生することがあります。フレームレートの安定性を重視したい人には、見逃せない欠点です。

約13万円の価格と有機ELの焼き付きは気になる?

2026年10月30日時点で、Amazonに掲載されている最安価格は129,800円です。360Hzからの更新間隔の差が約0.93msであることを考えると、決して気軽に買い替えられる金額ではありません。

また、有機ELならではの厄介な焼き付きも気になるところです。同じHUDや静止画像を長期間表示し続けると、一部の画素に表示跡が残ることがあります。

LGは焼き付きのリスクを抑えるため、OLED Careを搭載しています。画面を少しずつ移動させる機能や、ピクセルクリーニングによってパネルを保護する仕組みです。

製品の標準保証は2年間ですが、LG指定販売店で購入して製品登録を行うと最長4年間まで延長されます。LG公式オンラインショップで購入した場合は、登録を条件に最長5年間の保証が案内されています。

OLED Careを使っても焼き付きを完全に防げるわけではありませんが、画面の綺麗さとトレードオフでリスクも把握しておけば、後悔することはないでしょう。

まとめ|360Hzから買い替えるなら540Hzの完成度に注目

LG 27GX790B-Bは、360Hzモニターからさらに残像を減らしたいFPSプレイヤーに向いています。WQHDの解像度を維持しながら540Hzで表示できるため、画質を落とさず動体の鮮明さを高められます。

720Hzという数値も魅力的ですが、HDへの解像度低下は大きな欠点です。普段からWQHDでVALORANTを遊んでいるなら、540Hzを中心に使う方がおすすめです。

ただし、約13万円という価格を考えると、決して初心者向けではないし、360Hzから誰もが買い替えるべき製品ではありません。今のモニターに十分満足しているなら、急いで交換する理由は少ないでしょう。

一方、360Hzでも素早い視点移動時の残像が気になり、540fps前後を出せるPCを持っているなら、27GX790B-Bはめちゃくちゃおすすめ。

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参考資料

※メーカー公表仕様とRTINGSの検証結果に基づく記事です。筆者独自の実機測定ではありません。

LG UltraGear 27GX790B-Bレビュー

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