音楽や放送の世界で欠かせない機材がマイクロフォンです。中でも、ダイナミックマイクはその頑丈さと汎用性で多くのプロフェッショナルに愛用されています。この記事では、ダイナミックマイクの選び方や、現在おすすめの人気モデルを紹介します。ステージからスタジオまで、幅広い用途に対応するダイナミックマイク。ここでは、初心者からプロまでが満足できる製品を、特徴と共に掘り下げていきます。
ダイナミックマイクの特徴
ダイナミックマイクは、振動板(ダイアフラム)に取り付けられたコイルが振動を受けて出力する仕組みのマイクロフォンです。
特徴して、耐久性が高くハウリングに強いため、ボーカルや楽器を収録する用途に利用されることが多いです。振動や衝撃に強く、湿度や温度変化にも比較的耐性があります。さらに単一指向性のタイプではハウリングに強いので、ライブやコンサートなどの過酷な環境での使用にも適しています。
ダイナミックマイクの選び方
指向性
ダイナミックマイクの場合には、耐久性があるので、ライブやスピーチ、会議などの場面で使うことが想定されます。
そのため、ハウリングのノイズがおきにくい単一指向性のカーディオイド型の製品が多いです。ステージなどではカーディオイドやスーパーカーディオイドが使われます。一方で周囲の環境音を取り込むような用途では全指向性マイクが使われます。
周波数特性と感度
周波数特性と感度は、マイクの性能を把握したいときに役立ちます。周波数特性は低音から高音まで収音できる音の幅のことをいいます。どのように周波数を捉えるかは、マイクの製品によって違いがありそれぞれの特徴になります。
感度は音圧(Pa)を入力したときに出力される電圧が基準になります。一般的には-54dBぐらいが多く0に近いほど感度が良い製品です。
用途で選ぶ
ボーカル/楽器
ボーカルや楽器の用途でダイナミックマイクを選ぶときには、ポイントがあります。まず、音声の魅力をしっかりと捉える能力が重要です。ダイナミックマイクは、繊細な音を正確に拾い上げる性能が期待されます。また、周囲の雑音や低域の不要な音を抑制する機能も重要な点です。これにより、迫力あるクリアな音声が実現できます。
配信
接続端子は一般的には、XLR端子が標準であり、オーディオインターフェースを経由することでPCで利用することができます。配信の用途でパソコンに直接接続したいときにはUSB端子の製品を選ぶ必要があります。
ダイナミックマイクのおすすめ
SHURE SM58 ボーカルマイク
SHUREのSM58はボーカルマイクです。
歌うときにおすすめでライブやスタジオで使うのに最適。耐久性があり実績が豊富なマイクです。
指向特性はカーディオイドで出力インピーダンスが300Ωと高めでプロフェッショナル向けの仕様になっています。
ダイナミックマイクでスイッチが無いシンプルなタイプです。ハンドヘルドマイクロフォンでは定番ですね。
価格は2万円以下で、他の製品と比べてもっと安い製品もありますがコスパが良い機材だと思います。(価格は税込み 12,891 円で、2024年04月25日06:13の時点)
スペック
- 製品型番:SM58-LCE
- 再生周波数帯域:50 Hz - 15 kHz
- 感度(1 kHz):-54,5 dBV/Pa / 1,88 mV/Pa
- コネクター:XLR3ピン、オス
- 寸法:φ51 x 全長165mm
- 重量:298 g
● 選ぶポイント
- ボーカル向けで歌声を集音するのに最適
SENNHEISER(ゼンハイザー) E945 ボーカル用マイク 超単一指向性
SENNHEISER(ゼンハイザー) E945はボーカル用マイクで、指向性の高い超単一指向性(スーパーカーディオイド型)です。
ショックマウントカプセルを内蔵しておりフルメタルボディです。ハンドリングノイズを低減してライブでのパフォーマンスの影響も受けにくいですね。
楽器にまけないボーカルを表現したいときに最適です。幅のある周波数レスポンスに対応しています。
● 選ぶポイント
- 広いダイナミックレンジがあるSENNHEISERのマイク
SENNHEISER(ゼンハイザー) E935
SENNHEISER(ゼンハイザー) E935は、バランスの良い周波数特性と優れたハウリング抑制力を備えた、プロフェッショナルなボーカル用ダイナミックマイクロホンです。あらゆるジャンルのボーカルに適しており、ライブステージやスタジオ録音など、さまざまな用途で活躍します。
バランスの良い周波数特性が特徴で、40Hz~18kHzの広い周波数特性を持ち、透明感のある高音サウンドで、温かく輪郭のはっきりした中低音です。高音域はクリアで抜け感があります。
優れたハウリング抑制力があり、単一指向性を採用し、背面からの音を効果的に抑えます。また、振動によるノイズを抑えるショックマウントカプセルを内蔵しています。
選ぶポイント:
ボーカル用に適したマイク
- ロックやポップスなどあらゆるジャンルのボーカル用途に適している
AKG D5 ダイナミックマイクロホン
AKG D5はボーカル用のダイナミック・マイクロホンです。衝撃に強く耐久性があるため音楽ライブなどで使うのにおすすめです。
マイクロホンカプセルがゴム製のリングで収まった構造になっておりマイクを握ったときのハンドリングノイズが抑えられるようになっています。
ダイヤフラムを制御するための技術で、バリモーション・テクノロジーにより音質は低音域から高域まで収音できます。
マイクホルダーとマイクポーチが付属しています。
スペック
- 製品型番:D5
- 重量:340g
beyerdynamic ベイヤーダイナミック TG-V70DS
beyerdynamic(ベイヤーダイナミック)のダイナミックマイクでTG-V70DSです。
ON/OFFスイッチを搭載しており、ライブボーカルマイクとして使用するのに最適。
ハイパーカーディオイド特性で低いフィードバックでも声を拾えて高音質です。ハウリングしにくいのもポイント。レコーディングスタジオで声を録るのに最適なマイクですね。
スペック
- 狭指向性
- 周波数特性:25Hz-18kHz
- 出力インピーダンス:280Ω
- 感度:3.2 mV/Pa = -50 dBV +/-2.5 dB
- 出力コネクター:XLR3ピン(オス)
- 付属品 マイククランプ、専用ケース
● 選ぶポイント
- スイッチ付きのライブ用ボーカルマイク
audio-technica(オーディオテクニカ) AT2020 コンデンサーマイク
audio-technica(オーディオテクニカ)の人気があるコンデンサーマイクロホンでAT2020です。スタジオクオリティーでコスパが良いのが特徴。
幅広い周波数特性で20~20,000Hzに対応した単一指向性マイクです。サイドとリアの収音を抑えて、正面からの声を収音することができます。
接続コネクターはXLR-MコネクターでDTMや宅録をするかたにおすすめです。(PCで動画配信やポッドキャストなどを行うかたは接続方式に注意です。)
※DC48Vのファンタム電源が必要になります。
スペック
- 製品型番:AT2020
- 型式:バックエレクトレットコンデンサー型
- 指向特性:単一指向性
- 周波数特性:20~20,000Hz
- 感度 (0dB=1V/1Pa、1kHz):37dB
- 最大入力音圧レベル (1kHz THD1%):144dB S.P.L.
- 出力インピーダンス:100Ω平衡
- 付属品:専用スタンドマウント、マイクポーチ、変換ネジ
- 重量:345g
選ぶポイント:
XLR接続
- エントリークラスで初心者にもおすすめのマイク
SHURE BETA 58A ダイナミックマイク
SHURE BETA 58A ダイナミックマイクです。
指向性はスーパーカーディオイドのパターンで、ミュージシャンが生ライブで利用するのに最適です。ボーカルの声を性格かつパワフルに集音します。
本体は衝撃につよいメッシュで耐久性に優れた使用になっています。
価格は2023年11月11日16:57の時点で税込み19,498 円と安価です。レビューでは音質についての満足度が高いですね。
AUDIX (オーディックス) ボーカル用ハンドヘルドダイナミックマイク OM6
AUDIX(オーディックス)のボーカル用ハンドヘルドダイナミックマイク OM6です。このマイクは、ライブパフォーマンスからスタジオ録音、放送まで幅広く使用できるよう設計されています。特に、ステージ上での利用において、ヴォーカルの声をクリアに拾うことができます。
また、ハイパーカーディオイド特性を備えたマイクカプセルが搭載されており、歪みの少ない、精密なサウンド再現が可能です。さらに、VLM™ダイヤフラムの採用により、広い周波数範囲にわたる優れた音声応答が得られます。特に2kHz~10kHzの高音域と60Hz~1kHzの低音域で、滑らかで豊かなサウンドを提供します。
選ぶポイント:
ヴォーカル用マイクに最適
- ハイパーカーディオイドのマイク
ヤマハ YAMAHA ダイナミックマイク DM-105 単一指向性
ヤマハ(YAMAHA)のダイナミックマイクで単一指向性のDM-105です。
本体にON / OFFのスイッチが付いているモデルなので、手元で切り替えられるため便利な商品です。周波数特性は60 Hz~15 kHzでコネクタは3 pin XLR-M typeです。
自宅でレコーディングをするような用途に最適ですね。
コスパに優れた商品で初心者の方に適しています。また、安価なので価格を重視する方におすすめです。
ダイナミックマイクおすすめのまとめ
人気のダイナミックマイクをラインナップして、一覧でご紹介しました。耐久性がある点がメリットで、ライブのステージなどボーカルマイクロホンとして使われることが多いです。
そのため、接続はケーブルが主流で、音が遅れる問題もあるためBluetoothは少ないです。カーディオイドであればハンドリングノイズも少ないでしょう。もちろん、本格的に録音の用途で使うなら破裂音のポップノイズが入らないように、ポップフィルターやウィンドスクリーンを使う必要があります。また、振動によるノイズを軽減するためには、ショックマウントを利用するといった工夫は必要になります。
マイクはリーズナブルに使える価格帯の製品が多いのが魅力。ぜひ、お気に入りのマイクをぜひ使ってみてください。