LG 27GX700A-Bは、240Hz液晶からの乗り換えを考えているFPSプレイヤーに注目してほしいゲーミングモニターだ。
26.5インチ、WQHD(2560×1440)、280Hz、応答速度0.03ms。さらに、LGの第4世代有機ELパネル「プライマリーRGBタンデムテクノロジー」を搭載している。
最大の魅力は、280Hzの滑らかさとOLEDの高速応答を両立していること。
240Hzでも十分速い。でも、視点を動かしたときの残像が気になる。そんな人が次に求める性能を備えている。
いいところだけでなく、正直に気づいた欠点もお伝えしていきます。
※本記事はLG公式の製品仕様およびサポート情報に基づく評価です。
この記事のポイント
280Hzより注目したい0.03msの応答速度
27GX700A-Bは最大280Hzに対応する。
1秒間に280回も映像を更新するため、素早い視点移動でも滑らかな表示が期待できる。
ただし、240Hzと比較した場合、画面の更新間隔の差は約0.60msしかない。
本当に注目したいのは、公称0.03ms(GTG)の応答速度だ。
これは画素が別の色に切り替わるまでの時間を示す数値で、LG公式では「高速モード」使用時の性能として案内されている。
応答が遅い液晶では、動く物体の輪郭に残像が発生しやすい。
一方、有機ELは画素そのものが発光する構造で、高速な色の切り替えを実現している。
残像の少なさについては、VESA ClearMR 13000認証も取得済みだ。
VALORANTやApex LegendsのようなFPSでは、敵の動きを目で追いやすい表示が求められる。
その要求に対して本機を選ぶなら大正解、27GX700A-Bのパネル性能は十分魅力的だ。
280Hzを活用するにはPC側の性能も重要になる。WQHDで高いフレームレートを維持できる環境でこそ、本来の滑らかさを引き出せる。
第4世代OLEDは何が進化したのか
本機には、LGの第4世代OLEDパネルが使われている。
特徴は、発光層を4層に重ねた「プライマリーRGBタンデムテクノロジー」だ。
LGによると、第3世代より消費電力を抑えながら明るさを向上させている。
標準輝度は335cd/㎡。ピーク輝度は1500cd/㎡に達する。
ただし、1500cd/㎡はAPL 1.5%という限定された条件での数値だ。
画面全体が常にその明るさになるわけではない。
それでも、明るさの改善は見逃せない。
従来のOLEDに対して輝度を理由に購入をためらっていた人には、注目すべき変更点だ。
画面にはアンチグレア処理も施されており、照明などの映り込みを抑える設計になっている。
黒の深さとHDR表現も魅力
OLEDの強みは高速応答だけではない。
液晶はバックライトの光で映像を表示するため、黒い部分にも光が残ることがある。
対して有機ELは、画素単位で発光を停止できる。
暗い部分を黒く表示できるので、明るい部分との違いがはっきりする。
27GX700A-Bの公称コントラスト比は1,500,000:1。VESA DisplayHDR True Black 500認証も取得している。
さらに、色域はDCI-P3 99.5%に対応。
暗い背景と鮮やかなエフェクトが同時に表示されるゲームでは、この描写性能が魅力になる。
ただし、HDRに対応していることと、敵を発見しやすいことは別の話だ。
競技FPSでは映像の美しさだけでなく、暗所の視認性も重要になる。
そのため、本機には暗い部分の見え方を調整する「ブラックスタビライザー」が搭載されている。
暗い場所にいる敵が見づらいと感じたら、まず試したい機能だ。
24インチ表示モードがあるのはうれしい
27インチクラスの購入で迷うのが画面サイズだろう。
大きな画面は細部を確認しやすい反面、競技FPSでは視線移動の距離が気になる人もいる。
27GX700A-Bには、表示領域を24インチ相当に切り替える機能が用意されている。
設定方法は、OSDメニューの「設定」→「入力」→「アスペクト比」から「16:9 24"」を選ぶだけだ。
普段は26.5インチで遊び、必要に応じて小さく表示する使い方ができる。
ただし、パネルそのものが24インチに変わるわけではない。
最初から小型画面だけを使いたい人には、26.5インチという本来のサイズが必要かどうかを考えてほしい。
ゲーム向けの機能も充実
27GX700A-Bには、高速表示以外にもゲームを支援する機能が用意されている。
- ブラックスタビライザー:暗い部分の見え方を調整する機能。
- DAS Mode:映像表示の遅延を抑える機能。
- クロスヘア:画面中央に照準を表示する機能。
- FPSカウンター:フレームレートを画面上で確認する機能。
- AMD FreeSync Premium Pro:画面のズレやカクつきの軽減を目的とした技術。
- NVIDIA G-SYNC Compatible:対応GPUと組み合わせて可変リフレッシュレートを利用できる機能。
特に注目したいのは、VRRへの対応だ。
ゲーム中のフレームレートは、PCの負荷によって変動する。
VRRはモニターの更新タイミングを映像出力に合わせ、ティアリングと呼ばれる画面のズレを抑える。
ただし、ゲーム側のfpsそのものを増やす機能ではない。
焼き付きは心配。でも保証は長い
OLEDを購入するなら、焼き付きについては理解しておきたい。これは最もダメな点だから、失敗しないために知っておくべき。
つまり、同じ画像を長時間表示し続けると、画素の劣化に偏りが生じることがある。
FPSでは体力ゲージやミニマップなど、固定表示される情報が多い。
毎日長時間遊ぶ人なら、気になる問題だろう。
LGは対策として、画面を少しずつ動かす機能やピクセルクリーニング、スクリーンセーバーを用意している。
さらに、保証期間内に発生した焼き付きは、LGの保証規定に基づく無償修理の対象となっている。
通常保証は購入日から2年間だ。
LG指定販売店で購入し、製品登録を行うと最長4年間に延長される。
LG公式オンラインショップで購入した場合は、製品登録によって最長5年間の保証を受けられる。
ただし、保証の適用には所定の条件がある。購入先と製品登録の手続きは事前に確認してほしい。
もちろん、保証が長くても焼き付きそのものが防止されるわけではない。
保護機能を利用しながら使う必要がある。
端子とスタンドは十分。ただし本体は重め
映像入力はHDMIが2基、DisplayPort 1.4が1基。
LG公式仕様では、どちらも最大280Hzに対応している。
さらに、USB 3.0のアップストリーム端子が1基、ダウンストリーム端子が2基搭載されている。
ヘッドホン用の4極ステレオミニジャックも用意されている。
スタンドは高さを110mm調整可能。左右30度のスイベルにも対応する。
上下の角度調整は前方5度から後方15度まで。
VESAマウントは100×100mmだ。
一方、スタンドを含む重量は約9kgと軽くない。妥協できる重さだが、設置予定のデスクは耐荷重を確認したい。
モニターアームを利用する場合も、本体重量4.8kgに対応する製品が必要だ。
また、USB Type-C映像入力は公式仕様の端子一覧に記載されていない。
Type-Cケーブル1本で映像入力まで済ませたい人には不向きだ。
27GX700A-Bのメリットとデメリット
公式仕様から評価すると、強みと弱点は次のとおりだ。
メリット
- 280Hzと公称0.03msの高速応答で、競技FPSに適した表示性能を持つ。
- 第4世代OLEDによって、標準輝度335cd/㎡を実現。
- ピーク輝度1500cd/㎡とDisplayHDR True Black 500に対応。
- WQHD解像度で細かな映像を表示できる。
- 24インチ相当の表示サイズに切り替えられる。
- 最長5年間の保証が用意され、焼き付きも保証対象に含まれる。
デメリット
- OLED特有の焼き付きリスクが残る。
- 280Hzを活かすにはPC側にも高い描画性能が求められる。
- 最大輝度1500cd/㎡は限定された測定条件での数値。
- スタンド込みで約9kgと重め。
- USB Type-C映像入力がない。
結論:240Hz液晶からOLEDへ乗り換えたい人に薦めたい
LG 27GX700A-Bは、280Hzという数字だけで評価するには惜しいゲーミングモニターだ。もちろん、リフレッシュレートは優秀、だけど、
最大の魅力は、第4世代OLEDの高速応答と高い画質性能を同時に備えていること。
特に注目したいのは、0.03msという公称応答速度とVESA ClearMR 13000認証だ。
動く敵の輪郭を見失いたくないFPSプレイヤーにとって、残像の少なさは重要になる。
さらに、26.5インチのWQHD解像度で映像の細部まで表示できる。
一方で、焼き付きのリスクは理解しておく必要がある。PCが280fps前後を出せるかも確認したい。
240Hz液晶からの買い替えを考えていて、次はOLEDを使いたい。
そんな人には、27GX700A-Bを薦めたい。
参考資料
LG 27GX700A-B 公式製品ページ
LG公式:27GX700A-B 製品仕様
LG公式:モニター保証について
関連リンク
有機ELゲーミングモニター
LGのモニター
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