リサイクルインクを初めて導入するときに、純正品とは違うので大丈夫かどうか心配になる人がいると思います。
実際に導入した場合のメリットとデメリットや、なぜ大丈夫なのかQ&A型式でご説明しており、安心して使えるように基本的なリサイクルインクの知識を解説しています。
インクを購入する前にどうぞご参考ください。
便利なナビゲーション
リサイクルインクは壊れることはある?
リサイクルインクは純正インクではないので、純正品と比べるとノズル部分が壊れる可能性は0ではないと思います。
ただし、全てのプリンターが壊れていたらリサイクルインクの業界が成り立つわけがありません。そのため、どこのリサクルインクのメーカーでも互換性があるように企業努力をしています。
壊れることはほとんどないと言える証拠となるのが保証内容で、プリンターが壊れたら本体の代金を保証するというシステムがあります。インク代は6色パックで4000円ぐらいですから、3万円のプリンター本体を保証するというのはメーカーもそれなりのリスクがある中でインクを製造しているので、絶対ではないですが、おおよそ大丈夫といえるでしょう。
ちなみに、私の場合は20年以上リサイクルインクを使っていますが、プリンター本体やヘッドが壊れたことは一度もありません。
リサイクルインクのメリット・デメリット
リサイクルインクのメリットは、価格が安いことです。コストパフォーマンスの高さが魅力で、純正品の半額ぐらいの商品もあったりします。
そのため、印刷する枚数が多い人にとっては、インク代が抑えられれば1枚あたりの単価も安くなるので、印刷する人ほどリサイクルインクを使った方がコスパがいいです。
例えば、エコリカの場合、「ECI-C360XL」は2,091 円(2024年06月04日14:58の時点)ですが、純正品の場合3,540円です。
一方でデメリットは色の鮮やかさは純正品にはお取ります。とくに染料インクでフォトプリントをする人は純正品インクを使ったほうがいいでしょう。また、長い期間で印刷物を保管する際も、純正品の方が長持ちするので適しています。とはいえ、文章を印刷したりちょっとした画像を印刷したりするぐらいなら、リサイクルインクで十分です。
リサイクルインク・互換インク・純正インクの違い
リサイクルインク・互換インク・純正インクの違いについてまとめると次のようになります。
- 純正インク ― プリンター本体を製造しているメーカーから販売されている公式のインクカートリッジです。
- 互換インク ― 純正インクと互換性があるサードパーティのカートリッジで、価格が安いメリットがあります。
- リサイクルインク ― 互換インクと意味合いとしてはほぼ同じように使われていますが、厳密にいえばカートリッジの容器を再利用しています。
3種類のうち最も信頼性が高いのは、プリンターを製造している純正品です。互換インクとリサイクルインクはどちらも、インク自体はインクメーカー独自のインクが装填されています。ちなみに、リサイクルインクは容器を回収して再利用するため環境に優しいecoを目的の1つとしており、エコインクといわれることもあります。
リサイクルインクのQ&A
リサイクルインクで、こんな質問ありそうという内容をQ&A形式でまとめました。実際には質問は受け付けていませんが、商品選びで役立ちそうなことを回答しています。
リサイクルインクはどれぐらい節約できる?
リサイクルインクはおよそ30%~40%ぐらい節約できます。ただし、リサイクルインクを扱うメーカーによっても違いますし、インクの種類によっても価格は異なります。いずれにしても、カートリッジ部分を再利用しているわけなので、純正品よりは節約することができます。1年間で1万円分ぐらいインク代を使う方は、年間で3,000円~4,000円ぐらい安くなる計算になります。
純正品との併用しても大丈夫?
インクメーカーによって品質が違うので、サポートを確認しましょう。基本的には「純正品」と「リサイクルインク」の組み合わせの場合にはOKな場合が多いです。ただし、リサイクル品同士で使用するのは、万が一壊れたときに原因がわからなくなるのでやめておきましょう。
印刷で何が違う?
印刷の品質で一番異なるのは色です。純正品の場合にはプリンター本体と純正インクにより、カラーマネジメントなどを検証しているはずなので、正確性は違ってきます。また、色の鮮やかさや、印刷後に何年ぐらい保管するかという、印刷物の耐久性という面でも違いがあります。
(色味としては顔料と染料があり、インクそのものの特性によっても発色は異なります。)
リサイクルインクをメーカーから探す
エプソンのプリンター対応リサイクルインク
JIT(ジット)
JIT(ジット)はAmazonのブランドとしては「レイワインク」で発売されています。配送がAmazonなのですぐに送ってもらえれば、受け取りの日時が短いのもメリットです。※発送元をチェックしておきましょう。
日本製で使用済みカートリッジを回収して工場で再生したのちリサイクルインクとして販売しています。
購入後にプリンタ本体が故障した場合には無償で修理対応する保証があります。残量表示は対応している再生インクと、対応していない商品の両方があります。型番によって違いがあるので必要な場合はチェックすると良いでしょう。
エプソン用のリサイクルインクに対応している商品は、モノクロの「ICBK82」や6色カラーの インクカートリッジ「IC6CL50」、「IC6CL80M」などが揃っています。
キャノンのプリンター対応リサイクルインク
エコリカ
エコリカは大手の家電量販店などにも置かれており、インクカートリッジの再生品が販売されています。
使用済みのカートリッジを回収BOXによりリユースする流れです。環境に優しい製品で継続して購入されている方も多いですね。
純正メーカーに続いてシェアが高いのが特徴的で、プリンターとの相性が気になる方は注目のブランドです。
キャノンのプリンターに対応しているリサイクルインクは、5色パックの「ECI-C371-5P」や6色パックの「ECI-C325+3266P/BOX」などがあります。インクの残量表示にも対応していて、純正品のカートリッジと同時に使用することができます。
ブラザーのプリンター対応リサイクルインク
サンワダイレクト
サンワダイレクトでブラザーのリサイクルインクを扱っています。ブラザーの詰め替えインクもあるので、大容量のボトルを探している方におすすめです。
インク専門メーカーの販売店に比べれば種類は少ないですが、とても低価格です。法人の場合は請求書払いができるのがメリット。
brotherのインクジェットプリンター向けのLC117BKなどを扱っていますが、インク自体はjitの製品なので、リサイクルインク以外に印刷するためのコピー用紙など、他の商品も合わせて購入したい人にとって便利です。
リコーのプリンター対応リサイクルインク
インク革命
インク革命ではリコーのリサイクルインクカートリッジを扱っています。
非常に評判の高いメーカーで、実際のレビューを確認できるので安心して購入することができます。
「注文が簡単で配送が速いのが嬉しい」といった感想もあるので、急いでいる人にとっては役立ちますね。
リコーのインクカートリッジは、RC-1シリーズやGC21シリーズなどがラインナップされています。また、大容量タイプもあるので大量に印刷するときにおすすめです。また、プリンタの型番から探すこともできるので便利です。
リサイクルインクについてまとめの解説
リサイクルインクを買う前に知っておいてほしいことは、品質は純正品のほうが高品質です。プリンタメーカーの場合には、プリンタに合わせてインクが開発されているので、色味が正確で耐水性や耐候性についても純正品のほうが優れています。
それでもリサイクルインクを使うメリットは、コストを抑えられることが大きいといえます。リサイクル品のトナーとはいえトラブルも多くはありません。(私自信は一度もプリンタが壊れたことはありません。)
印刷性能にこだわらない人にリサイクルインクはおすすめです。導入するメーカーの保証は念の為チェックをして検討してみてください。