リサイクルインクを初めて導入するときに、純正インクとは違うので大丈夫かどうか心配になる人がいるでしょう。
導入した場合のメリットとデメリットや、なぜ大丈夫なのかQ&A型式でご説明していて、安心して使えるように基本的なリサイクルインクの知識を解説しています。
インクを検討する前にぜひ参考にしてみてください。
こちらの記事では、おすすめリサイクルインクをご紹介しています。
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リサイクルインクとは
リサイクルインクとは、リサイクルされたインクのことです。
純正でもなく、いわゆる「互換インク」でもなく、純正カートリッジの外殻と構造をそのまま活かした再利用タイプという点が特徴です。
代表的なリサイクルインク
- エプソン用:IC系インク(IC6CL系・IC4CL系 など)のリサイクルインク
- キヤノン用:BCIシリーズ/PIXUS用 FINEカートリッジのリサイクルインク
- ブラザー用:LCシリーズのリサイクルインク
- レーザー向け:キヤノン用カートリッジ303、エプソン LPシリーズ用リサイクルトナー などのリサイクルトナーカートリッジ
- 工場では、使用済みカートリッジを分解して内部スポンジや劣化部品をチェック・交換
- 専用洗浄液でインク経路を洗浄・乾燥
- 機種ごとに最適化した専用インクを真空充填
- 残量検知用ICチップの交換・リセット(残量表示対応品)
- テストプリントによる発色・かすれ・にじみ・認識チェック
といった工程を経て、再度市場に出荷します。
これは単なる「詰め替えインク」ではなく、メーカー独自の厳しい基準で「再製造」されているため、安定した品質が求められるのが特徴です。
リサイクルインクは壊れることはある?

リサイクルインクは純正インクではないので、純正品と比べるとノズル部分が壊れる可能性は0ではないでしょう。
ただし、全てのプリンターが壊れていたらリサイクルインクの業界が成り立つわけがありません。そのため、どこのリサイクルインクのメーカーでも互換性があるように企業努力をしています。
壊れることはほとんどないと言える証拠となるのが保証内容で、プリンターが壊れたら本体を保証するというシステムがあります。インク代は6色パックで4,000円ぐらいですから、3万円のプリンター本体を保証するというのはメーカーもそれなりのリスクがある中でインクを製造しているので、おおよそ大丈夫といえるでしょう。
また、リサイクルインクを使っていますが、プリンター本体やヘッドが壊れたことは一度もありません。という人が多いのではないでしょうか。
リサイクルインクのメリット・デメリット

リサイクルインクのメリットは、価格が安いことです。コストパフォーマンスの高さが魅力で、純正品の半額ぐらいの商品もあったりします。
そのため、印刷する枚数が多い人にとっては、インク代が抑えられれば1枚あたりの単価も安くなるので、印刷する人ほどリサイクルインクを使った方がコスパがいいです。
たとえば、エコリカの場合、「ECI-C360XLB」は2,646 円(2025/12/03 04:09の時点)ですが、純正品の場合3,540円です。
色の品質
一方でデメリットは色の鮮やかさは純正品にはお取ります。とくに染料インクでフォトプリントをする人は純正品インクを使ったほうがいいでしょう。また、長い期間で印刷物を保管する際も、純正品の方が長持ちするので適しています。とはいえ、印刷したりちょっとした画像を印刷したりするぐらいなら、リサイクルインクで必要な性能は備わっています。
互換インクと純正インクでは、色の発色や再現性に明確な差が出ることがあります。純正インクはメーカー独自のカラープロファイルに最適化されており、CMYKバランスや濃度管理が緻密。特に光沢紙での印刷では、肌色やグラデーションの滑らかさ、耐光性に優れています。
一方、互換インクはコスト重視で製造されるため、色域(ガモット)が狭かったり、彩度や階調表現にブレが出る場合も。ただし、近年はICCプロファイル対応の互換インクも登場し、DTPや写真印刷でも一定の評価を受けつつあります。印刷品質を重視するなら、用紙との相性や印刷解像度も含めて検証が必要です。
リサイクルインク・互換インク・純正インクの違い

リサイクルインク・互換インク・純正インクの違いについてまとめると次のようになります。
- 純正インク ― プリンター本体を製造しているメーカーから販売されている公式のインクカートリッジです。
- 互換インク ― 純正インクと互換性があるサードパーティのカートリッジで、価格が安いメリットがあります。
- リサイクルインク ― 互換インクと意味合いとしてはほぼ同じように使われていますが、厳密にいえばカートリッジの容器を再利用しています。
3種類のうち最も信頼性が高いのは、プリンターを製造している純正品です。互換インクとリサイクルインクはどちらも、インク自体はインクメーカー独自のインクが装填されています。また、リサイクルインクは容器を回収して再利用するため環境に優しいecoを目的の1つとしていて、エコインクといわれることもあります。
リサイクルインクのQ&A
リサイクルインクで、こんな質問ありそうという内容をQ&A形式でまとめました。質問は受け付けていませんが、インク選びで役立ちそうなことを回答しています。
リサイクルインクはどれぐらい節約できる?
リサイクルインクはおよそ30%~40%ぐらい節約できます。ただし、リサイクルインクを扱うメーカーによっても違いますし、インクの種類によっても価格は違います。いずれにしても、カートリッジ部分を再利用しているわけのため、純正品よりは節約ができます。1年間で1万円分ぐらいインク代を使う方は、年間で3,000円~4,000円ぐらい安くなる計算になります。
純正品との併用しても大丈夫?
インクメーカーによって品質が違うので、サポートをチェックしましょう。基本的には「純正品」と「リサイクルインク」の組み合わせの場合にはOKな場合が多いです。ただし、リサイクル品同士で使用するのは、万が一 壊れたときに原因がわからなくなるのでやめておきましょう。
印刷で何が違う?
印刷の品質で違うのは色です。純正品の場合にはプリンター本体と純正インクにより、カラーマネジメントなどを検証しているはずのため、正確性は違ってきます。また、色の鮮やかさや、印刷後に何年ぐらい保管するかという、印刷物の耐久性という面でも違いがあります。
(色味としては顔料と染料があり、インクそのものの特性によっても発色は違います。)
リサイクルインクをメーカーから探す
エプソンのプリンター対応リサイクルインク
JIT(ジット)

JIT(ジット)はAmazonのメーカーとしては「レイワインク」で発売されています。配送がAmazonのためすぐに送ってもらえれば、受け取りの日時が短いのもメリットです。※発送元をチェックしておきましょう。
日本製で使用済みカートリッジを回収して工場で再生したのちリサイクルインクとして販売しています。
導入後にプリンタ本体が故障した場合には無償で修理対応する保証があります。残量表示は対応している再生インクと、対応してない商品の両方があります。型番によって違いがあるので必要な場合はチェックするとよいでしょう。
エプソン用のリサイクルインクに対応している商品は、モノクロの「ICBK82」や6色カラーの インクカートリッジ「IC6CL50」、「IC6CL80M」などが揃っています。
キヤノンのプリンター対応リサイクルインク
エコリカ

エコリカは大手の家電量販店などにも置かれており、インクカートリッジの再生品が販売されています。
使用済みのカートリッジを回収BOXによりリユースする流れです。環境に優しい製品で継続して検討されている方も多いです。
純正メーカーに続いてシェアが高いのが特徴的で、プリンターとの相性が気になる方は注目のメーカーです。
キヤノンのプリンターに対応しているリサイクルインクは、5色パックの「ECI-C371-5P」や6色パックの「ECI-C325+3266P/BOX」などがあります。インクの残量表示にも対応していて、純正品のカートリッジと同時に使用ができます。
ブラザーのプリンター対応リサイクルインク
サンワダイレクト

サンワダイレクトでブラザーのリサイクルインクを扱っています。ブラザーの詰め替えインクもあるので、大容量のボトルを探している方におすすめ。
インク専門メーカーの販売店に比べれば種類は少ないですが、とても低価格です。
brotherのインクジェットプリンター向けのLC117BKなどを扱っていますが、インク自体はjitの製品のため、リサイクルインク以外に印刷するためのコピー用紙など、他の商品も合わせて検討したい人にとって便利。
リコーのプリンター対応リサイクルインク
インク革命

インク革命ではリコーのリサイクルインクカートリッジを扱っています。
人気の高いメーカーで、実際のレビューをチェックできるので安心して検討ができます。
「配送が速いのがいい」という人もいるので、急いでいる人にとっては役立ちます。
リコーのインクカートリッジは、RC-1やGC21シリーズなどがラインナップされています。また、大容量タイプもあるので大量に印刷するときにおすすめです。また、プリンタの型番から探すこともできるので便利です。
リサイクルインクについて解説
リサイクルインクを買う前に知っておいてほしいことは、品質は純正品のほうが高品質です。プリンタメーカーの場合には、プリンタに合わせてインクが開発されているので、色味が正確で耐水性や耐候性についても純正品のほうが優れています。
それでもリサイクルインクを使うメリットは、コストを抑えられることが大きいといえます。リサイクル品のトナーとはいえトラブルも多くはありません。
印刷性能にこだわらない人にリサイクルインクはおすすめです。導入するメーカーの保証は念の為チェックをして検討してみてください。
互換インクで評判のメーカー
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